ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【銘柄分析】タスキ(2987)-2022年9月期第3四半期決算発表後-

タスキ 銘柄分析

私がほっこり紹介する「10倍株の銘柄候補」の第7弾は、タスキ(2987)です。タスキは、2022年8月2日の引け後に2021年度第3四半期の決算発表がありました。(だいぶ、決算発表から経過しています。)ちなみに、決算発表後の株価の反応は、決算を好感し、約20%上昇(8/2終値900円→8/16終値1060円)しています。

 

本記事では、タスキの概要の紹介と決算資料のポイント、銘柄分析について、解説していきます。なお、各所に用いた数値は2022年8月時点のものです。

ここがポイント

  • モバイルに連携したIoT設備を導入した新築投資用賃貸不動産の企画・販売する不動産事業が柱。加えて、現在、不動産事業者向けに開発したアプリをきっかけに不動産テックの事業を育成していく予定。
  • 不動産テック事業については、まだ概要が見えていない。
  • 東証プライムへの移行を狙っているが、まだ現状は条件を満足しておらず、短期間(1年そこら)での実現は難しい模様
  • 業績は毎年急速に伸びており、毎年30~65%の増収し、ここ3年で売上高は3倍に。営業利益率も2021年度は13.6%。
  • 2022年度第3四半期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は67%、経常利益の進捗率は73%

 

タスキとは

最初にタスキがどのような会社かを簡単に解説します。

会社概要

モバイルに連携したIoT設備を導入した新築投資用賃貸不動産の企画・販売する不動産事業が柱。投資用賃貸物件の売り先は富裕層をターゲットにしている。不動産事業に加えて、不動産テック事業を育成中。現在、不動産事業者向けのアプリを開発しているが、まだ正式リリースまでには時間が必要とのこと。東証プライム市場への変更に意欲を持っている。それに付随して、創業者が2022年に立会外分売で株を116万株(全株式10%相当)を売却し、流動性の向上を行った。

  • 設立年:2013年8月
  • 上場年:2020年10月
  • 業種分類:不動産業
  • 決算:9月末日
  • 上場証券取引所:東京証券取引所 グロース市場
  • ホームページ:https://tasukicorp.co.jp/

業績の推移

次にタスキの業績の推移を以下に示します。業績は毎年急速に伸びており、毎年30~65%の増収し、2018年から2021年の3年間で売上高は約3倍に伸長しました。営業利益率も少しずつ改善していき、2021年度は13.6%でした。

タスキ 業績推移

中長期ビジョンとは

決算資料の末尾に中長期ビジョンが示されていました。以下の図のうち、1の部分のIoTレジデンスに関しては、現状は順調です。しかし、新領域にあたる2の部分が現段階では、なにかしら開発をしていることはわかっていますが、決算資料やHPにはふわっと概略は書かれているだけなので、どのレベルにあるのか、事業になりえるのかがまだ見えてきていません。また、いつから正式運用を始めるのかも不明確です。その事業をスタートしたときに計画通りに進むことができるかどうかがタスキの成長性の判断材料となると思います。

タスキ 中長期ビジョン

※タスキ「2022年9月期第3四半期 決算説明資料」より抜粋(P.40)

 

東証プライム市場への移行

東証プライム市場への移行を目指しているとありますが、現状、どこまで条件を満たしているかを確認したいと思います。まず、東証プライム市場の新規上場時の条件ですが、以下を満たす必要があります。

  • 株主数 800⼈以上
  • 流通株式数 20,000単位以上
  • 流通株式時価総額 100億円以上
  • 売買代⾦ 時価総額250億円以上
  • 流通株式⽐率 35%以上
  • 最近2年間の利益合計が25億円以上あるいは売上⾼100億円以上かつ時価総額1,000億円以上
  • 純資産額50億円以上

上記を見る限り、東証プライム市場への移行条件で満たしている方が少ないです。まず、現在の時価総額が120億円前後なので、それを250億円以上まで引き上げていかなければなりません。加えて、純資産額は2022年第3四半期決算では35億円弱なので、15億円以上の積み増しが必要になります。これらを鑑みると、1年以内といった短期間での実現は難しいと感じます(2,3年はかかりそうな気がします。)

 

2022年9月期第3四半期決算資料を読み解く

それでは、2022年8月2日に発表されたタスキの2022年9月期第3四半期決算について、読み解いていきましょう。

会社予想に対する進捗率

2022年9月期第3四半期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は67%、経常利益の進捗率は73%でした。なお、2021年度と比べて、売上高が66.0%の増収、営業利益は80.6%の増益と大幅に業績が伸びました。

タスキ 四半期業績

※タスキ「2022年9月期第3四半期 決算説明資料」より抜粋(P.16)

 

銘柄分析

最後に銘柄分析を行いましたので、紹介します。

ファンダメンタルズ分析

タスキのファンダメンタルは以下のとおりです。

  • 時価総額:126.2億円
  • 最低購入価格:106,000円
  • PER:12.83倍
  • PBR:3.57倍
  • 配当:(2021)26円、(2022(予))28円
  • 予想配当利回り:2.64%
  • 自己資本率:33.4%
  • 増収率:(2021)30.8%、(2022(予))42.0%
  • 増益率:(2021)113.0%、(2022(予))26.8%
  • 営業利益率:(2021)13.6%、(2022(予))12.0%

※2022年8月16日終値で算出しております。

 

私が10倍株の探索条件としている以下の4つすべてを満たしています

  • 増収率(20%以上)
  • 営業利益率(10%以上)
  • 時価総額(200億円未満)
  • 上場から5年以内

 

タスキと同じく投資用不動産販売事業をメインで行っている上場企業と比較を以下で行ってみました。こうしてみると、不動産業は全般でPERが低いことから、PERが約13倍のタスキでも割高のように見えます。また、売り上げの伸びはどこの企業も前年度は良かった模様で、ここで挙げた4社のうち3社が売上高が25%以上伸ばしています。なかでもタスキは比較企業に比べて営業利益率の伸びが高く、この点は評価できます。

※2022年8月16日時点の終値にて、比較。SBI証券のサイトを利用

株価チャート

以下に上場以来の週足の株価チャート(2022年8月15日時点)を示します。公募価格は670円で、その近辺が堅い底値となっています。2022年に入って2月と5月に立会外分売を実施しましたが、その際に希薄化を下落。その後は、着実に株価は上昇中です。

タスキ 週足チャート

株主構成

株主構成は、以下のとおりです。創業者の村上三郎氏が2022年3月末日時点で約39.7%の株を保有しています。(※立会外分売を2022年5月17日に実施し、一部を売却。)ただし、村上三郎氏は現在、相談役の立場であり、経営には携わっていないために私が10倍株の探索条件の一つに挙げている「オーナー経営者かつ上位株主」の条件に合致していません

  1. 村上三郎    466(39.7)
  2. 東京ウエルズ    88 (7.4)
  3. (株)ウェッジ    40 (3.4)
  4. 楽天証券    32 (2.7)
  5. ノムラノミニーズ・オムニバスマージンキャッシュPB    22 (1.9)

 

10倍株探索条件の可否まとめ

タスキは調べた結果、私が示す10倍株の探索条件のうち、オーナー経営者かつ上位株主を除いた4つの条件を満足してます。

  • 増収率(20%以上):〇
  • 営業利益率(10%以上):〇
  • 時価総額(200億円未満):〇
  • 上場から5年以内:〇
  • オーナー経営者かつ上位株主:×

 

まとめ

ここまで、タスキの銘柄分析を行ってきました。近年、急成長を遂げており、グロース株にふさわしい銘柄だと感じます。また、現行事業が成長しているさなかでも積極的に新領域に踏み出している辺りにも期待がもてます。

 

一方で、今後の不動産事業自体がどうなのか、また競合も多い分野なので、以後も不動産事業で継続して急成長が遂げられるのかが不安に感じます。また、新事業に関しても現時点では明確な情報がないことから、本当に競争力がある内容なのかを事業開始時に精査していくべきです。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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