ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【銘柄分析】Recovery International(9214)-2022年12月期第2四半期決算発表後-

Recovery International 銘柄分析

私がほっこり紹介する「10倍株の銘柄候補」は、は2022年2月3日に上場したRecovery International(リカバリーインターナショナル)(9214)です。Recovery Internationalは、直近でいうと2022年8月15日の引け後に2022年度第2四半期(上期)の決算発表がありました。ちなみに、決算発表後の株価の反応は、決算はマイナス印象だったためか、約13%下落(8/15終値2140円→8/22終値1898円)しています。

 

本記事では、Recovery Internationalの概要の紹介と決算資料のポイント、銘柄分析について、解説していきます。なお、各所に用いた数値は2022年8月時点のものです。

ここがポイント

  • 看護師やリハビリ職による訪問看護サービスに特化。訪問看護サービスは、介護サービスと比べて、収益を上げやすい。
  • 2021年末時点の拠点数は15拠点であるが、今後、新規拠点の開設を進めており、2022年度は4拠点、2023年は7拠点の開設し、拠点数を1.7倍にする計画
  • 業績は毎年着実に伸びており、特にこの2年間は急成長しており、2022年度は2020年度の売上高の約2倍に。また、決算資料中に2023年度の会社計画が記載されており、2021年度の売上高を約2倍に伸ばす予定。
  • 2022年度第2四半期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は42.1%、営業利益の進捗率は16.3%と前年同時期をほぼ同じ進捗率

 

Recovery Internationalとは

最初にRecovery Internationalがどのような会社かを簡単に解説します。

会社概要

事業は、看護師やリハビリ職による訪問看護サービスに特化。2021年末時点の拠点数は15拠点。今後、新規拠点の開設を進めており、2022年度は4拠点、2023年は7拠点の開設する予定。

 

なお、個人的な感想なので無視していただきたいのですが、社名の由来がちょっと気になりました。「Recovery International」のうち、前半の「Recovery 」は、利用者が少しでも健康寿命を延ばせるようにという思いから付けていると分かるのですが、後半の「International」はなぜ付けたのでしょうか。現時点では国内事業しかやっていないのですが、将来は海外へ事業を広げていくことを意味しているのか、それとも働く看護師やリハビリ職に海外の方が多いからなのでしょうか。気になります。。。

  • 設立年:2013年11月
  • 上場年:2022年2月
  • 業種分類:サービス業
  • 決算:12月末日
  • 上場証券取引所:東京証券取引所 グロース市場
  • ホームページ:https://www.recovery-group.co.jp/

業績の推移

次にRecovery Internationalの業績の推移を以下に示します。業績は着実に伸びており、特に2021年度46.5%、2022年度34.9%と高い増収率です。営業利益率も2021年度以降は改善し、13%弱となっています。

訪問「看護」サービス

Recovery Internationalは、訪問「看護」サービスに特化しています。わざわざ看護のところを強調したのは、訪問「介護」サービスと区別を付けるためです。

 

以下にRecovery Internationalと訪問介護サービス及び施設介護サービスとの収益構造の比較を示します。この図で示すとおり、訪問介護事業者は低収益であるイメージがありますが、Recovery Internationalは介護ではなくて看護サービスに特化することで粗利益を増やす戦略をとっています。また、施設のケースと比較して、訪問看護は施設を持たないために家賃地代や光熱費などの費用が掛からないことから、収益性が高いです。

※Recovery International「2022年第2四半期 決算説明資料」より抜粋(P.20)

 

拠点新設計画

Recovery Internationalは、2021年以降、拠点の新設を進めており、2023年末には2021年の1.7倍の拠点数まで増やす予定です。拠点数を増やすということは、稼働率が現拠点と同じであれば、拠点が増えた分だけ売り上げも伸びるということから、計画通りに進めば成長が期待できます。なお、拠点を新規に開設する場所は、現拠点の近郊に集中して開設していく戦略(ドミナント展開する計画)です。

※Recovery International「2022年2月_事業計画及び成長可能性に関する事項」より抜粋(P.35)

 

2022年12月期第2四半期決算資料を読み解く

それでは、2022年8月15日に発表されたRecovery Internationalの2022年12月期第2四半期(上期)決算について、読み解いていきましょう。

会社予想に対する進捗率

2022年度第2四半期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は42.1%、営業利益の進捗率は16.3%でした。前年同時期の進捗率は、売上高が45.2%、経常利益が18.6%なので、同程度の進捗率です。ただし、前期と比較して、新規拠点が8か所も増えている割には、売上高の伸びが小さくなっています。

 

また、2022年度第1四半期決算資料には明記されていませんでしたが、少なからず2022年第1四半期は、コロナ第6波の影響があったのではないでしょうか。その想定が正しければ、2022年度第3四半期は第6波以上の感染者数を出している第7波の影響をかなり受けている可能性があるかもしれません。

※Recovery International「2022年第2四半期 決算説明資料」より抜粋(P.5)

※Recovery International「2022年第2四半期 決算説明資料」より抜粋(P.10)

 

次に四半期ごとの売上高及び営業利益の推移を見ていきます。以下で示すとおり、例年、第1四半期及び第2四半期は営業利益が低く推移しており、営業利益は下期偏重型です。この原因は、上期中に採用活動に重点を置いているために費用が掛かるためとのことです。

※Recovery International「2022年第2四半期 決算説明資料」より抜粋(P.6)

 

銘柄分析

最後に銘柄分析を行いましたので、紹介します。

ファンダメンタルズ分析

Recovery Internationalのファンダメンタルは以下のとおりです。

  • 時価総額:26.3億円
  • 最低購入価格:189,800円
  • PER:19.60倍
  • PBR:5.95倍
  • 配当:(2021)0円、(2022(予))0円
  • 予想配当利回り:0%
  • 自己資本率:68.7%
  • 増収率:(2021)46.5%、(2022(予))34.9%
  • 増益率:(2021)640.0%、(2022(予))29.7%
  • 営業利益率:(2021)12.9%、(2022(予))12.5%

※2022年8月22日終値で算出しております。

 

私が10倍株の探索条件としている以下の4つの条件をすべて満たしています

  • 増収率(20%以上)
  • 営業利益率(10%以上)
  • 時価総額(200億円未満)
  • 上場から5年以内

Recovery Internationalと同じ訪問看護サービスあるいは類似の訪問介護サービスを行っている競合企業3社と比較を行ってみました。こうしてみると、Recovery Internationalの売上高の少なさが目がつき、まだまだ成長の余地があると感じます。加えて、競合他社の営業利益率が0.3~5.9%となっている中、12.9%と倍以上の営業利益率となっていることから、稼ぐ力が高いことがよく分かります。

※2022年8月22日時点の終値にて、比較。SBI証券のサイトを利用

 

株価分析

以下にRecovery Internationalの日足の株価チャート(2022年8月22日時点)を示します。公募価格は3060円で、ほぼ公募価格を上回ることができていません。また、3150円を記録した後は、下降トレンドに入っています。加えて、今後、ベンチャーキャピタルによる大量の売りが出てくる可能性があります。

株主構成

株主構成は、以下のとおりです。Recovery Internationalを創業した大河原峻社長は、2021年12月末日時点で約37.7%株を保有しており、筆頭株主です。つまり、10倍株の探索条件の一つである「オーナー経営者かつ上位株主」の条件には合致しています

  1. 大河原峻    49(37.7)
  2. NVCC7号投資事業組合    25(19.6)
  3. (株)水島酸素商会    14(10.6)
  4. SKコンサルティング(株)    14(10.6)
  5. 柴田旬也    7 (5.3)

 

10倍株探索条件の可否まとめ

Recovery Internationalを調べた結果、私が示す10倍株の探索条件をすべて満足しています。

  • 増収率(20%以上):〇
  • 営業利益率(10%以上):〇
  • 時価総額(200億円未満):〇
  • 上場から5年以内:〇
  • オーナー経営者かつ上位株主:〇

 

まとめ

ここまで、Recovery Internationalの銘柄分析を行ってきました。着実に成長していく銘柄ではないでしょうか。また、拠点数もそこまで多くないので、成長の余地は高そうです。

 

リスクとしては、現拠点を維持することや拠点を増やすためには、人材が確保できることが必須条件です。今後も人材をしっかり引き付けられるか、また人材を獲得できるかが成長へのカギになりそうです。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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