ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【銘柄分析】フォースタートアップス(7089)-2023年3月期第1四半期決算発表後-

フォースタートアップス 銘柄分析

私がほっこり紹介する「10倍株の銘柄候補」は、フォースタートアップス(7089)です。フォースタートアップスは、直近でいうと2022年8月4日の引け後に2023年3月期第1四半期の決算発表がありました。ちなみに、決算発表後の株価は、約42%と大きく上昇(8/4終値2294円→8/26終値3260円)しています。

 

本記事では、フォースタートアップスの概要の紹介と決算資料のポイント、銘柄分析について、解説していきます。なお、各所に用いた数値は2022年8月時点のものです。

ここがポイント

  • フォースタートアップスは、スタートアップ企業向けの人材紹介サービスと企業向け採用コンサルティングサービスの二つの事業を実施。
  • フォースタートアップスの業績は着実に伸びて、2022年3月期は2019年3月期の売上高の約2倍に。また、2020年を除いて営業利益は20%超え。
  • 2025年3月期までに2022年3月期の約2倍となる売上高50億円にすることを目標。
  • 日本政府がスタートアップ企業を支援する政策を2022年末に策定予定。
  • 2023年度第1四半期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は25.3%、経常利益の進捗率は33.2%であり、前年同時期とほぼ同じ。なお、前年度は上方修正を発表している。

 

フォースタートアップスとは

最初にフォースタートアップスがどのような会社かを簡単に解説します。

会社概要

フォースタートアップスは、スタートアップ企業向けの人材紹介サービスと企業向け採用コンサルティングサービスを行っています。また、フォースタートアップスの子会社で投資ファンドを運営。2025年3月期の売上高50億円目標。目標達成のために人材採用を活発化。

  • 設立年:2016年9月
  • 上場年:2020年3月
  • 業種分類:サービス業
  • 決算:3月末日
  • 上場証券取引所:東京証券取引所 グロース市場
  • ホームページ:https://www.forstartups.com/

業績の推移

次にフォースタートアップスのここ数年の業績推移を以下に示します。業績はコロナの影響により2021年3月期は停滞しましたが、それを除いては売上高は着実に伸びており、2022年3月期は2019年3月期の売上高の約2倍になりました。2020年を除き、営業利益は20%超えています

フォースタートアップス 業績推移

中期計画

フォースタートアップスは、2025年3月期までに2022年3月期の約2倍となる売上高50億円にすることを目標として言います。そのために積極的に人材に関する投資を行っている状況です。なお、50億円の目標の中にはベンチャーキャピタル事業のものは含めていないことから、投資している企業の上場時期によっては上振れの可能性もあるといえるでしょう。

フォースタートアップス 中期計画

※フォースタートアップス「2023年3月期第1四半期 決算説明資料」より抜粋(P.18)

政府によるスタートアップ支援政策

最近、日本政府がスタートアップ支援について、言及する機会が増えてきており、特に年末に策定される予定のスタートアップ5か年計画が注目されています。それに伴い、経団連は起業を支援し、ユニコーン企業数を増やすためのビジョンを提言しました。これらのことは、スタートアップ企業に対する人材派遣サービスを行っているフォースタートアップスには追い風となっており、まさに「国策に売りなし」の状態と言えます。

※フォースタートアップス「2023年3月期第1四半期 決算説明資料」より抜粋(P.15)

 

2023年3月期第1四半期決算資料を読み解く

それでは、2022年8月4日に発表されたフォースタートアップスの2023年3月期第1四半期決算について、読み解いていきましょう。

会社予想に対する進捗率

2023年3月期第1四半期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は25.3%、経常利益の進捗率は33.2%でした。前年同時期の進捗率は、売上高が23.9%、経常利益が31.1%でしたので、ほぼ同じです。また、前年度は上方修正になったので、今年度も期待が持てる内容です。

フォースタートアップス 四半期業績

※フォースタートアップス「2023年3月期第1四半期 決算説明資料」より抜粋(P.4)

四半期業績の季節変動

さきほど、上方修正の可能性に言及しましたが、それは以下のグラフから第4四半期の売り上げが大きく、通期決算に対する寄与率が高いことからも読み取れます。

フォースタートアップス 四半期業績推移

※フォースタートアップス「2023年3月期第1四半期 決算説明資料」より抜粋(P.6)

銘柄分析

最後に銘柄分析を行いましたので、紹介します。

ファンダメンタルズ分析

フォースタートアップスのファンダメンタルは以下のとおりです。

  • 時価総額:115.6億円
  • PER:28.88倍
  • PBR:6.93倍
  • 配当:(2022.3)0円、(2023.3(予))0円
  • 予想配当利回り:0%
  • 自己資本率:59.7%
  • 増収率:(2022.3)84.4%、(2023.3(予))19.3%
  • 増益率:(2022.3)276.4%、(2023.3(予))-5.9%
  • 営業利益率:(2022.3)25.6%、(2023.3(予))20.4%

※2022年8月26日終値で算出しております。

 

私が10倍株の探索条件のうち、増収率以外の3つの条件をすべて満たしています

  • 増収率(20%以上)
  • 営業利益率(10%以上)
  • 時価総額(200億円未満)
  • 上場から5年以内

フォースタートアップスと同じく人材派遣表をメインで行っている上場企業と比較してみました。PERの観点では、フォースタートアップスはPER28.9倍とどちらかといえば、割高の部類に入ります。また、規模自体が他の人材派遣会社と比較して小さいことからまだまだ上昇の余地はあるといえます。

フォースタートアップス 競合比較

※2022年8月26日時点の終値にて、比較。SBI証券のサイトを利用

株価分析

フォースタートアップスの週足の上場以来の株価チャートを示します。2021年8月に入ってから人気化し、わずか3か月半で株価は約4.3倍(7/30終値:1527円→11/17高値6610円)まで急上昇。その後、2022年6月20日まで下降し続けて、1527円までになりましたが、再び急上昇し、現在は約2倍の3260円となっています。かなり、アップダウンが激しいです。

フォースタートアップス 週足チャート

株主構成

フォースタートアップスの株主構成は、以下のとおりです。創業者でもある現社長の志水雄一郎氏が上位株主です。このことから、10倍株の探索条件の一つに挙げている「オーナー経営者かつ上位株主」の条件には合致しています

  1. ウィルグループ    192(54.5)
  2. 志水雄一郎    23 (6.7)
  3. BNY・GCMクライアントJPRDISGFEAC    13 (3.8)
  4. 日本カストディ証券投資信託口    9 (2.7)
  5. ゴールドマン・サックス・インターナショナル    6 (1.9)

 

10倍株探索条件の可否まとめ

フォースタートアップスは、調べた結果、以下で私が掲げている10倍株の探索条件のうち、増収率以外の4つを満足しています。ただし、2022年度の増収率は19.3%なので、ほぼ達成している状況です。

  • 増収率(20%以上):×
  • 営業利益率(10%以上):〇
  • 時価総額(200億円未満):〇
  • 上場から5年以内:〇
  • オーナー経営者かつ上位株主:〇

 

まとめ

ここまで、フォースタートアップスの銘柄分析を行ってきました。フォースタートアップスはスタートアップ企業を対象とした人材派遣サービスと企業向けの採用コンサルティングがメイン事業ですが、これらは日本政府が実施しようとしているスタートアップ企業への支援政策にピタリとはまります。株価からは直近に大きく値上がりしていることから割高感はありますが、ちょいちょい人気化して急伸する可能性を秘めています。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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