ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【銘柄分析】ハイブリッドテクノロジーズ(4260)-2022年9月期第3四半期決算発表後-

ハイブリッドテクノロジーズ 銘柄分析

私私がほっこり紹介する「10倍株の銘柄候補」は、ハイブリッドテクノロジーズ(4260)です。ハイブリッドテクノロジーズは、直近でいうと2022年8月12日の引け後に2022年9月期第3四半期の決算発表がありました。ちなみに、決算発表後の株価は、約14%と上昇(8/12終値643円→9/9終値731円)しています。

 

本記事では、ハイブリッドテクノロジーズの概要の紹介と決算資料のポイント、銘柄分析について、解説していきます。なお、各所に用いた数値は2022年9月時点のものです。

ここがポイント

  • ハイブリッドテクノロジーズは、顧客企業のソフトウェア開発を専属体制で長期支援するサービスが主力。
  • 業績は一時、停滞していたものの、2022年9月期より拡大する計画営業利益率も2022年9月期は二桁となる予定。
  • 行動支援プラットフォームの収益のキーファクターであるユーザー数はコロナの影響を受けていたが、回復基調が鮮明に。
  • 2023年9月期第3四半期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は75%、営業利益の進捗率は99%となり、前年同時期の進捗率よりも高く、進捗が計画よりも順調に進んでおり、上方修正の可能性が高いと推定。

 

ハイブリッドテクノロジーズとは

最初にハイブリッドテクノロジーズがどのような会社なのかを簡単に解説します。

会社概要

ハイブリッドテクノロジーズは、顧客企業のソフトウェア開発を専属体制で長期支援するサービスが主力。なお、サービスに対する収益の約9割はストック型で挙げています。また、ベトナムに子会社を持ち、そこでIT人材と採用している点が大きな特徴です。

  • 設立年:2016年4月
  • 上場年:2021年12月
  • 業種分類:情報・通信業
  • 決算:9月末日
  • 上場証券取引所:東京証券取引所 グロース市場
  • ホームページ:https://hybrid-technologies.co.jp/

業績の推移

次にハイブリッドテクノロジーズのここ数年の業績推移を以下に示します。業績は一時、停滞していましたが、2022年9月期に入ってから再度、売上高が拡大して営業利益率も二桁に載せる計画となっています

ハイブリッドテクノロジーズ 業績推移

提供しているサービス

ハイブリッドテクノロジーズは、顧客企業が求めるソフトウェア開発を支援するサービスを提供しています。このサービスは、以下で示すとおり、顧客の専属チームを作り、長期間ソフトウェア開発を支援するストックサービスと案件ごとに開発を受託するフローサービスの2種類があり、ストックサービスの売上がメインです。なお、EC/Web開発やモバイルアプリ開発を得意としています。

ハイブリッドテクノロジーズ サービスの紹介

※ハイブリッドテクノロジーズ「2022年9月期第3四半期 決算説明資料」より抜粋(P.30)

 

次に同社の強み(競合との差別化)は、やはりIT人材の確保する場所が異なることです。多くのIT企業は、日本国内での人材確保に頭を悩ませていますが、同社は日本ではなく、創業者の出身であるベトナムにて人材を採用しています。つまり、人材確保に頭を悩ませることが少ない点が大きなメリットです。

 

2022年9月期第3四半期決算資料を読み解く

それでは、2022年8月12日に発表されたニフティライフスタイルの2022年9月期第3四半期決算について、読み解いていきましょう。

会社予想に対する進捗率

2023年9月期第3四半期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は75%、営業利益の進捗率は99%でした。前年同時期の進捗率は、売上高が70.2%、営業利益が80.2%でしたので、高進捗と言えます。

ハイブリッドテクノロジーズ 2022年9月期第3四半期業績

※ハイブリッドテクノロジーズ「2022年9月期第3四半期 決算説明資料」より抜粋(P.4)

 

次に四半期ごとの売上高の推移を見ていきます。2022年9月期第3四半期で前の四半期よりも大きく増加しており、特に主力事業であるストックサービスの売上高の増加が目立っています。このことから、ストックサービスの売上高は大きく変動しにくいことから、第4四半期も第3四半期なみの売り上げが見込めそうです。仮に第4四半期の売上高が第3四半期の売上高と同じと仮定すると、通期の売上高は2364百円となり、会社予想を超えることになり、上方修正の可能性が高いと推定されます。

ハイブリットテクノロジーズ 四半期業績推移

※ハイブリッドテクノロジーズ「2022年9月期第3四半期 決算説明資料」より抜粋(P.5)

 

なお、このストックサービスの売上高が大きく増加した理由は、ユーザー数の増加ではなく、ストックサービス単価が前年度と比べて改善した結果です。

ハイブリットテクノロジーズ ストックサービス単価

※ハイブリッドテクノロジーズ「2022年9月期第3四半期 決算説明資料」より抜粋(P.7)

 

銘柄分析

最後に銘柄分析を行いましたので、紹介します。

ファンダメンタルズ分析

ハイブリッドテクノロジーズのファンダメンタルは以下のとおりです。

  • 時価総額:84.8億円
  • PER:38.12倍
  • PBR:4.03倍
  • 配当:(2021.9)0円、(2022.9(予))0円
  • 予想配当利回り:0%
  • 自己資本率:72.4%
  • 増収率:(2021.9)-1.9%、(2022.9(予))33.6%
  • 増益率:(2021.9)68.3%、(2022.9(予))137.7%
  • 営業利益率:(2022)6.5%、(2022.9(予))10.9%

※2022年9月9日終値で算出しております。

株価分析

以下にハイブリッドテクノロジーズの日足の上場以来の株価チャートを示します。公募価格は500円で、何回か公募価格を下回ることもありました。現在は、2022年8月12日の決算結果を受けて、上昇トレンドにあるといえます。

ハイブリッドテクノロジーズ 日足チャート

株主構成

ハイブリッドテクノロジーズの株主構成は、以下のとおりです。創業者であり現社長のチャン・V.M.  氏が第3位株主です。ただし、割合は4.2%と低めです。私が10倍株の探索条件の一つとして挙げている「オーナー経営者かつ上位株主」の条件にはかろうじて合致しているといえます。

  1. ソルテック・インベストメンツ    395(36.0)
  2. エアトリ    311(28.3)
  3. チャン・V.M.    47 (4.2)
  4. エボラブル・アジア    35 (3.1)
  5. SBI証券    16 (1.5)

 

10倍株探索条件の可否まとめ

ハイブリッドテクノロジーズは、調べた結果、以下で掲げている私の10倍株の探索条件のすべてを満足しています

  • 増収率(20%以上):〇
  • 営業利益率(10%以上):〇
  • 時価総額(200億円未満):〇
  • 上場から5年以内:〇
  • オーナー経営者かつ上位株主:△

 

まとめ

ここまで、ハイブリッドテクノロジーズの銘柄分析を行ってきました。同社の特徴は、IT企業が頭を悩ませている日本国内でIT人材を確保しにくいという課題に対し、人材を募集する国を変えることで解決を図っている点です。この試みは、つてがなければ難しい手段ではありますが、現状、同社はベトナム出身の創業者という点をうまく活かして成長につなげているように見えます。

 

また、決算資料には書かれていませんが、ベトナム市場の開拓するという戦略も将来的には見込めることから、成長戦略という点でも面白いかいい社だと思いました。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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