ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【銘柄分析】ラバブルマーケティング(9254)-2023年3月期第1四半期決算発表後-

ラバブルマーケティング 銘柄分析

私がほっこり紹介する「10倍株の銘柄候補」は、ラバブルマーケティング(9254)です。ラバブルマーケティングは、2022年8月12日の引け後に2023年3月期第1四半期の決算発表を行いました。ちなみに、決算発表後の株価は、約19.1%と大きく下落(8/12終値1540円→9/22終値1247円)しています

 

本記事では、ラバブルマーケティングの概要の紹介と決算資料のポイント、銘柄分析について、解説していきます。なお、各所に用いた数値は2022年9月時点のものです。

ここがポイント

  • ラバブルマーケティングは、SNSマーケティング支援が主力事業。戦略策定から運用代行、支援ツール、教育まで一貫して手がけている
  • 業績は着実に伸びており、2021年3月期から2023年4月期の2年間で売上高は約1.8倍に拡大する計画です。また、営業利益率は2022年3月期に10%を超え、今年度は11.8%となる予定
  • 2023年3月期第1四半期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は20.3%、経常利益は赤字。前年度と比べると遅れが目立つ。

 

ラバブルマーケティングとは

最初にラバブルマーケティングがどのような会社なのかを簡単に解説します。

会社概要

ラバブルマーケティングは、SNSマーケティング支援が主力事業で、戦略策定から運用代行、支援ツール、教育まで一貫して手がけている。最近は不動産大手などの新規案件を獲得。加えて、規模は小さいもののセールフォース関連にも進出。。

  • 設立年:2014年7月
  • 上場年:2021年12月
  • 業種分類:サービス
  • 決算:3月末日
  • 上場証券取引所:東京証券取引所 グロース市場
  • ホームページ:https://lmg.co.jp/

業績の推移

次にラバブルマーケティングのここ数年の業績推移を以下に示します。業績は着実に伸びており、2021年3月期から2023年4月期の2年間で売上高は約1.8倍に拡大する計画です。また、営業利益率も着実に改善しており、2022年3月期に10%を超えて今年度は11.8%となる予定です。

ラバブルマーケティング 業績推移

事業概要

ラバブルマーケティングが持つ事業の概要を以下の図で示します。図のとおり、同社はSNSマーケティング支援事業マーケティングオートメンション(MA)事業の二つが主力事業です。なお、図にもある通り、いずれもそれぞれの事業は子会社で実施しており、ラバブルマーケティングは、それらの子会社に出資して経営指導及び管理しています。

ラバブルマーケティング 事業概要

※ラバブルマーケティング「2022年5月_事業計画及び成長可能性に関する事項」より抜粋(P.9)

 

ラバブルマーケティングの収益構造は、以下で示すとおり、いずれの事業に関しても、月額課金がメインであり、中長期的に安定した収益を得やすいです。

ラバブルマーケティング 収益構造

※ラバブルマーケティング「2022年5月_事業計画及び成長可能性に関する事項」より抜粋(P.10)

SNSマーケティング支援事業

サイバー・バズ/デジタルインファクトが調べた日本国内の「ソーシャルメディアマーケティング市場」によると、2021年を733億円の市場が2025年には約1.5倍の1159億円に拡大する見込みです。ラバブルマーケティングは、この市場の拡大に合わせて事業を成長させていく計画を立てています。

ラバブルマーケティング SNSメディアマーケティング市場予測

※ラバブルマーケティング「2022年5月_事業計画及び成長可能性に関する事項」より抜粋(P.15)

 

同社が実施しているSNSマーケティング支援事業は、3つのサービスに分けられ、

  • SNS運用の支援
  • SNS運用支援ツールの提供
  • 教育(SNS検定)

です。これらの3つのサービスをうまく相互補完させていきつつ、成長につなげています。

 

ラバブルマーケティング SNS支援事業の概要

※ラバブルマーケティング「2022年5月_事業計画及び成長可能性に関する事項」より抜粋(P.9)

 

一番、売上高が高いSNS運用の支援は、SNSアカウントの戦略策定から運用代行・効果測定までの一連のサービスを提供しています。次に高いSNS運営支援ツールは、SNSアカウントの投稿管理や投稿による反響を評価する効果測定ができるソフトです。

 

中長期成長イメージ

ラバブルマーケティングは、決算資料内に中期成長イメージについて、記載していました。それによると、大きく分けて、「SNSマーケティング事業の拡大」と「DX支援事業の育成」、「新たな領域への参入」の三つの取り組みによって、成長させていくイメージです。ラバブルマーケティング 成長イメージ

※ラバブルマーケティング「2023年3月期第1四半期 決算説明資料」より抜粋(P.17)

 

このうち、SNSマーケティング事業の拡大については、積極的な広告宣伝や営業強化、新サービスの拡充(ソーシャルコマース、インフルエンサーマーケティングの強化、顧客サポートの充実)、SaaS型マーケティング支援ツールの販売強化を取り組みとして行う予定です。

 

DX事業の育成については、セールスフォースなどの開発案件について、今、売り出し中のマーケティングオートメーション(MA)以外の領域への展開や認知度向上のための広告宣伝の強化、セールスフォースとの事業提携の模索を施策として実施していく予定です。

 

最後に新たな領域の参入に関しては、M&Aや新規出資の模索、メタバースやNFT分野への進出、海外展開を検討中とのことでした。(具体的にどこに手を付け始めているのかや何をメインで考えているかは資料内からは読み取れず。)

 

2023年3月期第1四半期決算資料を読み解く

それでは、2022年8月12日に発表されたラバブルマーケティングの2023年3月期第1四半期決算について、読み解いていきましょう。

会社予想に対する進捗率

2023年3月期第1四半期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は20.3%、経常利益は赤字でした。前年同時期の進捗率は、売上高が20.4%、経常利益が25.6%でしたので、少し遅れ気味と言えます。経常利益が赤字となった理由としては、採用計画を前倒ししたことと賞与引当金を積んだこと、広告費が増えたことが原因とのことです。

ラバブルマーケティング 決算発表

※ラバブルマーケティング「2023年3月期第1四半期 決算説明資料」より抜粋(P.5)

 

営業利益が赤字となった理由は、人件費(+24百万円)および広告宣伝費(8百万円)の増加したことが原因です。人件費に関しては、採用計画を前倒ししたこと(年間35人に対して、1Qで19人採用)と賞与引当金を積んだことが原因とのことです。

ラバブルマーケティング 費用の前年度との比較

※ラバブルマーケティング「2023年3月期第1四半期 決算説明資料」より抜粋(P.7)

 

ラバブルマーケティングは、経営上の重要な指標として、以下の4つを上げています。このうち、新規受注案件数については、前期より23.8%減少していますが、コロナ前と比べれれば3割近く増えています。なお、前年度の新規受注案数これはコロナ禍によりデジタルマーケティングへの切り替えが一気に増えたことが原因であることから、特異値とのことです。なお、年間経常収益(ARR)及び解約率(Churn rate)はともに順調な数値でした。

ラバブルマーケティング 主要KPIの比較

※ラバブルマーケティング「2023年3月期第1四半期 決算説明資料」より抜粋(P.10)

銘柄分析

最後に銘柄分析を行いましたので、紹介します。

ファンダメンタルズ分析

ラバブルマーケティングのファンダメンタルは以下のとおりです。

  • 時価総額:17.53億円
  • PER:14.33倍
  • PBR:3.98倍
  • 配当:(2022.3)0円、(2023.3(予))0円
  • 予想配当利回り:0%
  • 自己資本率:42.0%
  • 増収率:(2022.3)44.1%、(2023.3(予))25.5%
  • 増益率:(2022.3)黒字転換、(2023.3(予))7.5%
  • 営業利益率:(2022.3)14.4%、(2023.3(予))11.8%

※2022年9月22日終値で算出しております。

 

ラバブルマーケティングと同じくSNSマーケティング支援事業を行っている上場企業を比較してみました。こうしてみると、PERの観点ではラバブルマーケティングがかなり割安です。加えて、競合と比較すると、売上高の増収率も営業利益率も高いことも魅力です。

ラバブルマーケティング 競合比較

※2022年9月22日時点の終値にて、比較。SBI証券のサイトを利用

株価分析

以下にラバブルマーケティングの上場以来の株価チャート(週足)を示します。公募価格は1260円で、初値では公募価格の4倍近くにもなりました。しかし、その後、すぐに下落し、公募価格近辺(1200円)が抵抗線になっています。今は、1200円近辺なので、ここで反発できるかどうか注視したいところです。

ラバブルマーケティング 競合比較

株主構成

ラバブルマーケティングの株主構成は、以下のとおりです。創業者でもあり現社長でもある林雅之氏が上位株主です。このことから、私が10倍株の探索条件の一つとして挙げている「オーナー経営者かつ上位株主」の条件には合致しています

  1. 日比谷コンピュータシステム    35(25.2)
  2. 合同会社みやびマネージメント    34(24.4)
  3. SBI証券    11 (8.4)
  4. 林雅之    7 (5.1)
  5. 横山隆治    3 (2.8)

 

10倍株探索条件の可否まとめ

ラバブルマーケティングは、調べた結果、以下で掲げている私の10倍株の探索条件のすべての条件を満足しています。

  • 増収率(20%以上):〇
  • 営業利益率(10%以上):〇
  • 時価総額(200億円未満):〇
  • 上場から5年以内:〇
  • オーナー経営者かつ上位株主:〇

 

まとめ

ここまで、ラバブルマーケティングの銘柄分析を行ってきました。SNSマーケティング支援という今どきの銘柄です。たた、競合先と比べても成長率の観点でもPERの観点でも魅力的に見えます。また、時価総額自体も低いことから、株価上昇の余地が大きいところもポイントだと思います。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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