ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【銘柄分析】クリアル(2998)-2023年3月期第1四半期決算発表後-

クリアル 銘柄分析

私がほっこり紹介する「10倍株の銘柄候補」は、クリアル(2998)です。クリアルは、2022年8月12日の引け後に2022年8月期第3四半期の決算を発表しました。ちなみに、決算発表後の株価は、約4.6%と少し上昇(8/12終値1319円→10/24終値1380円)しています。

 

本記事では、クリアルの概要の紹介と決算資料のポイント、銘柄分析について、解説していきます。なお、各所に用いた数値は2022年10月時点のものです。

ここがポイント

  • クリアルが行っている事業は、投資用不動産の販売
  • 業績は着実に伸びてており、2020年3月期から2022年3月期の2年間で売上高は約2.8倍に拡大。営業利益に関しては、ここ2年間は2~3%と低迷気味。

  • 2023年3月期の第1四半期決算は、会社予想に対して売上高の達成率は17.4%、経常利益の進捗率は30.8%。前年同時期の業績は開示されていないため、比較できず。

 

クリアルとは

最初にクリアルがどのような会社なのかを簡単に解説します。

会社概要

クリアルが行っている事業は、投資用不動産の販売です。同社の特徴は、顧客の資産状況に合わせて投資する商品を変えていることで、1万円から不動産投資が可能な「CREAL」、都心の物件を主とした1,000万円から投資が可能な「CREAL Partners」、1億円から投資が可能な「CREAL Pro」の三つのサービスを展開しています。

  • 設立年:2011年5月
  • 上場年:2022年4月
  • 業種分類:不動産業
  • 決算:3月末日
  • 上場証券取引所:東京証券取引所 グロース市場
  • ホームページ:https://corp.creal.jp/

業績の推移

次にクリアルのここ数年の業績推移を以下に示します。業績は着実に伸びてており、2020年3月期から2022年3月期の2年間で売上高は約2.8倍に急拡大しました。営業利益に関しては、低迷気味でここ2年間は2~3%となっています。

クレアル 業績推移

事業概要

クリアルが行っている事業は投資用不動産の販売で、客層によって3つのサービスを用意しています。まず一つ目は個人投資家が手軽に始められる「CREAL」です。このサービスでは余剰資金を活用した5年以内の短期運用を目的としており、1万円から投資ができます。次に個人投資家の中で本格的に行う人に対して、長期運用(5年以上)が可能な「CREAL partners」です。物件は主に都心にある不動産を対処としています。三つめは富裕層及び機関投資家向けの大型不動産を対象とした「Creal pro」です。

クリアル 事業概要

※クリアル「2022年5月 事業計画及び成長可能性に関する事項」より抜粋(P.11)

 

2023年3月期第1四半期決算資料を読み解く

それでは、2022年8月12日に発表されたクリアルの2023年3月期の第1四半期決算について、読み解いていきましょう。

会社予想に対する進捗率

2023年3月期の第1四半期決算は、会社予想に対して売上高の達成率は17.4%、経常利益の進捗率は30.8%でした。前年同時期の業績は開示されていないため、比較はできませんが、資料内ではすでに会社計画の売上高のうち56%はめどが立っているとの記載があることから、おおむね順調だと思われます。特に主力のCREALについては、今年度分の売上高計画分の大部分は完了しているとのことです(具体的な割合の記載はありませんでしたが)。なお、利益に関しては、先行投資を行いながらもしっかり確保できており、進捗は良好ではあるけれども、計画は据え置きするとのコメントがありました。

クリアル 1Q業績

※クリアル「2023年3月期第1四半期決算説明資料」より抜粋(P.14)

 

銘柄分析

最後に銘柄分析を行いましたので、紹介します。

ファンダメンタルズ分析

クリアルのファンダメンタルは以下のとおりです。

  • 時価総額:69.2億円
  • PER:33.33倍
  • PBR:3.97倍
  • 配当:(2022.3)0円、(2023.3(予))0円
  • 予想配当利回り:0%
  • 自己資本率:13.5%
  • 増収率:(2022.3)48.2%、(2023.3(予))51.2%
  • 増益率:(2022.3)143.8%、(2023.3(予))21.1%
  • 営業利益率:(2022.3)3.0%、(2023.3(予))2.1%

※2022年10月26日終値で算出しております。

 

クリアルと同じく投資不動産に関連しているサービスを提供している上場企業と比較してみました。不動産関連はPERが10倍以下のものが多い中で、クリアルはPERは高めの部類に入ります。一方で、売上高成長率は高いことから将来の成長性が織り込まれている株価に見えます。

クリアル 競合比較

※2022年10月24日時点の終値にて、比較。SBI証券のサイトを利用

株価分析

以下にクリアルの上場以来の株価チャート(日足)を示します。公募価格は930円で、上場初日に公募価格の2倍となる1954円を付けており、現時点ではこの株価が上場来最高値です。それ以後、株価は950~1500円のレンジで動いています。

クリアル 日足チャートi

株主構成

クリアルの株主構成は、以下のとおりです。創業者の徳山明成氏が筆頭株主で、経営陣としては会長職を担っています。確定情報ではないのですが、ブリッジ-C・アドバイザリーも徳山氏と深く関連してそうです。また、現社長で経営を取り仕切っている横田大造氏も上位株主に連ねています。このことから、私が10倍株の探索条件の一つとして挙げている「オーナー経営者かつ上位株主」の条件には合致しています

  1. 徳山明成    156(36.6)
  2. ブリッジ-C・アドバイザリー    78(18.2)
  3. 横田大造    39 (9.2)
  4. 金子好宏    31 (7.4)
  5. 櫻井聖仁    30 (7.2)

 

10倍株探索条件の可否まとめ

クリアルは、調べた結果、以下で掲げている私の10倍株の探索条件のうち、営業利益率を除いた4つの条件を満足しています

  • 増収率(20%以上):○
  • 営業利益率(10%以上):×
  • 時価総額(200億円未満):○
  • 上場から5年以内:○
  • オーナー経営者かつ上位株主:○

 

まとめ

ここまで、クリアルの銘柄分析を行ってきました。クリアルは、不動投資を行う顧客を掘り起こすために客層別に分けてサービスを展開しています。現状、同様のサービスを行っている競合と比べて営業利益率が低い点が気になりますが、現段階は売上高の伸びも高く、先行投資を終えて収益が安定的に出せる段階になれば、株価上昇を期待できる銘柄だと思います。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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