ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【銘柄分析】ギックス(9219)-2023年6月期第1四半期決算発表後-

ギックス 銘柄分析

私がほっこり紹介する「10倍株の銘柄候補」は、ギックス(9219)です。ギックスは、2022年10月28日の引け後に2023年6月期第1四半期の決算を発表しました。ちなみに、決算発直前の株価は903円(10/28終値)でした。さて、明日月曜日の株価はどうなるでしょうか。

 

本記事では、ギックスの概要の紹介と決算資料のポイント、銘柄分析について、解説していきます。なお、各所に用いた数値は2022年10月時点のものです。

ここがポイント

  • ギックスは自身が持つデータ分析技術や知識を活かして、顧客が抱える経営課題の解決や経営効率化を実現させるコンサルティングサービスが主力事業です。
  • 業績は着実に伸びており、2020年6月期から2022年6月期の2年間で売上高は約1.7倍に拡大。営業利益も少しずつ増えており、2023年6月期はついに営業利益率が10%を超える見込み

  • 2023年6月期第1四半期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は25.3%、営業利益の進捗率は34.6%。前年度同時期の進捗率と比べると良好。

 

ギックスとは

最初にギックスがどのような会社なのかを簡単に解説します。

会社概要

ギックスは、自身が持つデータ分析技術や知識を活かして、顧客が抱える経営課題の解決や経営効率化を実現させるコンサルティングサービスが主力事業です。加えて、ITツール開発も実施しています。

  • 設立年:2012年12月
  • 上場年:2022年3月
  • 業種分類:サービス
  • 決算:6月末日
  • 上場証券取引所:東京証券取引所 グロース市場
  • ホームページ:https://www.gixo.jp/

業績の推移

次にギックスのここ数年の業績推移を以下に示します。業績は着実に伸びており、2020年6月期から2022年6月期の2年間で売上高は約1.7倍に拡大しました。営業利益も少しずつ増えており、2023年6月期はついに営業利益率が10%を超える見込みです。

ギックス 業績推移

事業概要

ギックスは、同社が提唱しているデータインフォームド(DI)を核として事業を行っています。データインフォームドは、顧客の課題の解決を図り、競争力を強化するために「データを用いた数学的なアプローチ」により物事を明確化することです。

 

これに基づいて、大きく分けて以下の3つのサービスを展開しています。一つ目は顧客に対するコンサルディングサービス、二つ目は顧客がデータ分析を行いやすくするプラットフォームの提供、三つめは顧客が抱える課題を解決するためのルール開発です。

ギックス 事業概要

※ギックス「2022年9月 事業計画及び成長可能性に関する資料」より抜粋(P.6)

 

2023年6月期第1四半期決算資料を読み解く

それでは、2022年10月28日に発表されたギックスの2023年6月期第1四半期決算について、読み解いていきましょう。

会社予想に対する進捗率

2023年6月期第1四半期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は25.3%、営業利益の進捗率は34.6%でした。前年度同時期の進捗率は、売上高が18.3%、営業利益が赤字でしたので、進捗は良好と言えます。業績が好調の理由としては、大手顧客に対する縦横展開(クロスセル)がうまくいった結果とのことです。営業利益に関しては、詳細は資料中に書かれていませんが、売上原価率も販管費率もともに低減できたとのことです。

ギックス 四半期業績

※ギックス「2023年6月期第1四半期決算説明資料」より抜粋(P.9)

 

以下にギックスが重視しているKPIの各年度の推移を示しました。2023年度現在の数字がありませんが、少なくとも2022年4月の新卒は昨年度よりも集めることができなかったように見えます。(増加が9名から5名に減少している)。IT系、特にデータサイエンティストは現在、どの企業も欲しがっている人材なので、確保は難しくなることが予想され、今後の業績の伸びも人材確保がどこまでできるか次第になるのではないでしょうか。

ギックス KPI

※ギックス「2023年6月期第1四半期決算説明資料」より抜粋(P45.)

 

銘柄分析

最後に銘柄分析を行いましたので、紹介します。

ファンダメンタルズ分析

ギックスのファンダメンタルは以下のとおりです。

  • 時価総額:47.27億円
  • PER:35.75倍
  • PBR:3.06倍
  • 配当:(2022.6)0円、(2023.6(予))0円
  • 予想配当利回り:0%
  • 自己資本率:82.5%
  • 増収率:(2022.6)46.4%、(2023.6(予))39.1%
  • 増益率:(2022.6)88.0%、(2023.6(予))120.2%
  • 営業利益率:(2022.6)9.4%、(2023.6(予))14.1%

※2022年10月28日終値で算出しております。

 

ギックスと同じく、データ分析を活かしたサービスを提供している上場企業と比較してみました。ここで掲げた競合企業はどの企業も一斉風靡した銘柄です。それらの企業と比べて、PERは高くも安くもありませんが、グロース株らしくPERは30倍超えとなっています。一方で成長性は高いことから、これぐらいのPERであればまだ許容できる水準と言えます。

ギックス 競合比較

※2022年10月28日時点の終値にて、比較。SBI証券のサイトを利用

株価分析

以下にギックスの上場以来の株価チャート(日足)を示します。公募価格は1070円で、上場してから1週間後に付けた1777円が上場来最高値です。それ以降は650円~1200円のレンジで上下動しています。

ギックス 日足チャート

株主構成

ギックスの株主構成は、以下のとおりです。共同創業者の一人で、現在の社長である網野知博氏は筆頭株主です。また、他の共同創業者であり、経営職でもある田中耕比古氏、花谷慎太郎氏も上位株主に連ねています。このことから、私が10倍株の探索条件の一つとして挙げている「オーナー経営者かつ上位株主」の条件には合致しています

  1. 網野知博    203(39.1)
  2. 田中耕比古    93(17.9)
  3. 花谷慎太郎    93(17.9)
  4. FinTechビジネスイノベーション投資事業組合    57(10.9)
  5. (株)JR西日本イノベーションズ    31 (5.9)

 

10倍株探索条件の可否まとめ

ギックスは、調べた結果、以下で掲げている私の10倍株の探索条件をすべて満足しています

  • 増収率(20%以上):〇
  • 営業利益率(10%以上):〇
  • 時価総額(200億円未満):○
  • 上場から5年以内:○
  • オーナー経営者かつ上位株主:〇

 

まとめ

ここまで、ギックスの銘柄分析を行ってきました。ギックスはデータ分析を活用して顧客企業の経営課題の解決や効率化を図ることで収益を上げています。この分野は近年、多くの競合が新興していることから厳しい競争環境にありますが、その中で同社は売り上げをきっちり伸ばしています。まだ、時価総額自体も小粒なことからも株価の上昇が期待しやすいと思います。

 

なお、決算自体は好決算といってもよい内容なので、少なくとも週明けは株価上昇が期待できるのではないでしょうか。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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