ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【決算要約】ベネフィットジャパン(3934)-2023年3月期第2四半期決算発表後-

ベネフィットジャパン 決算発表

この記事では、以前に私が紹介した「10倍株の銘柄候補」のベネフィットジャパン(3934)が2022年11月10日の引け後に2023年3月期第2四半期決算を発表しましたので、私なりにほっこり解説していきます。ちなみに、決算発直前の株価は1513円(11/10終値)でした。さて、明日の株価はどうなるでしょうか。

 

なお、各所に用いた数値は2022年11月時点のものです。

おさらい

ベネフィットジャパンに関しては、以下の記事で銘柄分析をしています。どんな銘柄なのか詳しく知りたい方は以下の記事を参照してください。

toroupa-toushi.hatenablog.com

 

概要をざっと書くと以下です。

  • ベネフィットジャパンは、MVNO(仮想移動体通信事業者)事業者であり、サービスとしてはモバイルi-Fiが主力。
  • 新規事業として立ち上げているコミュニケーションロボット事業は、2024年3月期に70億円(2021年3月期の約6倍)を目指しており、積極的に投資を実施。
  • 着実に売上高を伸ばしており、ここ4年度の増収率は16~30%。営業利益率も12~15%前後と高い水準。
  • 中期計画によると、2024年3月期は2021年3月期に対して、売上高は1.8倍、営業利益は1.56倍に伸ばす計画
  • 会社予想に対して売上高の進捗率は21.2%、経常利益の進捗率は11.5%。前期と比べても進捗に遅れが目立つ。

 

2023年3月期第2四半期決算資料を読み解く

それでは、2022年11月10日に発表されたベネフィットジャパンの2023年3月期第2四半期の決算資料について、読み解いていきましょう。

ポイント

決算資料から読み取れたポイントは以下です。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

  • ベネフィットジャパンは今期の業績見通しの下方修正を発表し、当初計画に対して、売上高が13.9%、経常利益が45.8%減となる見込み。
  • 下方修正した会社予想に対して売上高の進捗率は50.1%、経常利益の進捗率は37.4%。前年同時期と比べて、下方修正を加味しても遅れ気味。

会社計画の下方修正

ベネフィットジャパンは決算発表とともに、今期の業績見通しの下方修正を発表しています。今、立ち上げ中のロボット事業が投下した人員や販売促進費の割には新規顧客獲得が予定通りに進まなかったこと及び下期は販売場所の確保に苦戦していることから、当初計画に対して、売上高が13.9%、経常利益が45.8%減となる見込みです。

ベネフィットジャパン 下方修正

※ベネフィットジャパン「2023年3月期 第2四半期決算説明資料」より抜粋(P.23)

 

会社予想に対する進捗率

2023年3月期第2四半期の決算は、下方修正した会社予想に対して売上高の進捗率は50.1%、経常利益の進捗率は37.4%となり、前年同時期は売上高の進捗率は49.8%、経常利益の進捗率は52.0%でしたので、進捗は遅れていると言えます。

 

なお、代理店の信用状態が悪化に伴い、特別損失として19百万円を計上しています。

ベネフィットジャパン 業績発表

※ベネフィットジャパン「2023年3月期 第2四半期決算説明資料」より抜粋(P.5)

 

以下にセグメント別の業績を示します。これによると、ロボット事業は苦戦中とはありましたが、売上高はしっかり伸ばしており、前年同時期に比べて38.0%の増収でした。ただし、これだけ売上高を増やしても赤字額は大きく増加したことから、相当無理をしてかさまししている内容です。

 

特にフロー売上の増加(+256百万円)が貢献している面が大きかったことから、売り場の確保に苦しんでいるというコメントから見ても、下期は相当苦しいのではないでしょうか。

ベネフィットジャパン 事業別業績

※ベネフィットジャパン「2023年3月期 第2四半期決算説明資料」より抜粋(P.9)

 

まとめ

ここまで、ベネフィットジャパンが発表した2023年3月期第2四半期決算について、解説してきました。ロボット事業に積極的に投資している割には想定よりも売り上げが伸びていない印象があります。下期は販売場所の確保に苦戦しているというコメントからすれば、下手をすればロボット事業の売り上げが減らす可能性があるのではないでしょうか。

 

同社は、すでに状況が悪いとみて同社は下方修正を発表しましたが、私にはこれでもまだ楽観的ではないかと正直、感じました。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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