ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【銘柄分析】CINC(4378)-2022年10月期通期決算発表後-

CINC 決算発表

この記事では、以前に私が紹介した「10倍株の銘柄候補」のCINC(4378)が2022年12月9日の引け後に2022年10月期通期決算を発表しましたので、私なりにほっこり解説していきます。ちなみに、決算発直前の株価は1560円(12/9終値)でした。さて、週明けの株価はどうなるでしょうか。

 

なお、各所に用いた数値は2022年12月時点のものです。

おさらい

CINCに関しては、以下の記事で銘柄分析をしています。どんな銘柄なのか詳しく知りたい方は以下の記事を参照してください。

toroupa-toushi.hatenablog.com

 

概要をざっと書くと以下です。

  • CINCは、SaaS型のデジタルマーケティング支援ツールの開発・販売及びDXコンサルが事業の柱
  • 業績は着実に伸びており、2019年10月期から2022年10月期の3年間で売上高は約2.3倍に拡大する計画。また、営業利益率も2021年10月期に急伸しており、15.4%となりました。
  • 2023年10月期第3四半期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は76.1%、経常利益の進捗率は89.4%。前年同時期とほぼ同じ進捗率。

 

すでに上方修正を発表

決算資料を読み解く前にまずはCINCが2022年11月18日に業績修正を発表しています。業績修正の内容は売上高は4.0%増収、経常利益は22.7%の減益の見込みです。

 

売上高の上振れは、アナリティクス事業が好調により当初計画から増収となりました。経常利益に関しては、外注費や円安によるサーバー費用の増加があったものの、その影響よりも販管費の削減によるコスト改善の結果などにより、上振れしました。

CINC 上方修正

※CINC「2022年11月18日 業績予想の上方修正に関するお知らせ」より抜粋

 

2023年10月期通期決算資料を読み解く

それでは、2022年12月9日に発表されたCINCの2022年10月期通期の決算資料について、読み解いていきましょう。

ポイント

決算資料から読み取れたポイントは以下です。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

  • 2022年11月18日に修正発表した内容通りに着地し、期初計画からは売上高の進捗率は104.0%、経常利益の進捗率は122.8%
  • 四半期の売上高はきれいな右肩上がりで伸長。2022年10月期第4四半期は、前年同時期にくらべて27.3%の増収。
  • 通期決算発表と同時に来期(2023年9月期)の業績予想を発表しており、来期は増収減益を見込んでおり、売上高は今期から23.4%の増収、経常利益は64.6%の減益と予想。減益となる理由は、人材獲得にかかる費用やマーケティング費用などが増えるため。

会社予想に対する進捗率

2022年10月期通期の決算は、2022年11月18日に修正発表した会社予想に対して売上高の進捗率は100.0%(期初予想:104.0%)、経常利益の進捗率は100.0%(期初予想:122.8%)となり、期初予想から上振れして修正計画どおりに着地しました。なお、前年度と比べて、売上高は37.4%増収、経常利益は53.1%の増益となりました。

CINC  業績発表

※CINC「2022年10月期 通期決算説明資料」より抜粋(P.21)

 

次に事業別の売上高の推移を以下に示します。ソリューション事業もアナリティクス事業もマーケティング施策が功を奏していずれも好調で、ともに40%弱の増収となっております。

 

CINC 事業別売上高推移

※CINC「2022年10月期 通期決算説明資料」より抜粋(P.22)

 

最後に四半期別の業績の推移を示します。四半期ごとの売上高推移をみるときれいな右肩上がりとなっており、2022年10月期第4四半期は、前年同時期(2021年10月期第4四半期)と比べて27.3%の増収、前四半期(2022年10月期第3四半期)と比べて3.6%の増収となっております。

CINC 四半期業績推移

※CINC「2022年10月期 通期決算説明資料」より抜粋(P.24)

来期業績予想

CINCは、通期決算発表と同時に来期(2023年10月期)の業績予想を発表しています。来期は増収減益を見込んでおり、売上高は今期から23.4%の増収、経常利益は64.6%の減益と予想しています。減益となる要因は、人材採用に伴う費用やマーケティング費用が増加すること、円安に伴うサーバー費用や新オフィス移転に伴う家賃の増加などが挙げられています。ちなみに来期予想及び12/9終値から算出される時価総額からPERを計算すると、79.5倍で、今期の結果から算出されるPERの26.1倍からすると跳ね上がります。

CINC g容積予想

※ CINC「2022年10月期 通期決算説明資料」より抜粋(P.23)

 

まとめ

ここまで、CINCが発表した2022年10月期通期決算について、解説してきました。今期の通期決算は好決算でしたが、残念ながら来期の計画が減益予想となっています。おそらく週明けの株価は下げていくと思われます。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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