ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【銘柄分析】キットアライブ(5039)-2022年12月期第3四半期決算発表後-

キットアライブ 銘柄分析

私がほっこり紹介する「10倍株の銘柄候補」は、キットアライブ(5039)です。キットアライブは、2022年11月14日の引け後に2022年12月期第3四半期の決算発表を行いました。ちなみに、決算発表後の株価は、+2.1%上昇とあまり変動していません(11/11終値1155円→12/20終値1180円)。

 

本記事では、キットアライブの概要の紹介と決算資料のポイント、銘柄分析について、解説していきます。なお、各所に用いた数値は2022年12月時点のものです。

ここがポイント

  • キットアライブは、セールスフォースのパートナーであり、クラウドサービスを用いたシステム開発サービスを提供。
  • 業績は着実に伸ばしており、2019年12月期から2021年12月期の3年間で売上高は1.9倍に拡大する計画。営業利益率は2022年12月期には20%を超える見通し。
  • 2022年12月期第3四半期決算発表とともに上方修正を発表し、期初発表から売上高は+0.6%増収、経常利益は+52.4%増益
  • 2022年12月期第3四半期決算は、上方修正した会社予想に対して売上高の進捗率は72.6%、経常利益の進捗率は74.2%。前年度同時期の決算は発表していないため、比較できない。

 

キットアライブとは

最初にキットアライブがどのような会社なのかを簡単に解説します。

会社概要

キットアライブは、北海道が地盤の企業で、セールスフォースのパートナーであり、クラウドサービスを用いたシステム開発サービスを提供しています。

  • 設立年:2016年8月
  • 上場年:2022年9月
  • 業種分類:情報通信
  • 決算:12月末日
  • 上場証券取引所:札幌証券取引所 アンビシャス市場
  • ホームページ:https://www.kitalive.co.jp/

業績の推移

次にキットアライブのここ数年の業績推移を以下に示します。業績は着実に伸ばしており、2019年12月期から2021年12月期の3年間で売上高は1.9倍に拡大する計画です。営業利益率は2022年12月期には20%を超える見通しとなっています。

キットアライブ 業績推移

事業概要

キットアライブは、クラウドソリューション事業のみを実施しています。クラウドソリューション事業は、現在、クラウド系サービスで有力なサービスに用いられているセールスフォースのパートナーです。具体的には同社は、顧客に対してセールスフォースを導入する支援サービスや製品開発支援を行うサービスを提供し、収益を上げています。

キットアライブ 事業概要

※キットアライブ「2022年12月期第3四半期 決算説明資料」より抜粋(P.7)

 

2022年12月期第3四半期決算資料を読み解く

それでは、2022年11月14日に発表されたキットアライブの2022年12月期第3四半期決算について、読み解いていきましょう。

上方修正を発表

キットアライブは、クラウドソリューション事業が順調に推移していること、労務費や販管費が予定よりも少ない見込みとなることから、2022年12月期第3四半期決算の発表とともに業績修正を公表し、通期計画を上方修正しました。その結果、期初発表から売上高は+0.6%増収、経常利益は+52.4%増益となりました。

 

会社予想に対する進捗率

2022年12月期第3四半期決算は、上方修正した会社予想に対して売上高の進捗率は72.6%、経常利益の進捗率は74.2%でした。前年同時期の決算は発表していないことから比較できませんが、上方修正していることから十町に推移していると想定されます。

キットアライブ 業績発表

※キットアライブ「2022年12月期第3四半期 決算説明資料」より抜粋(P.18)

 

以下にキットアライブの年度別の売上高の推移を示します。見てわかる通り、年々売上高が伸長していることがわかります。今年度も現状、順調に推移していることからその傾向は維持されそうです。

キットアライブ 年間売上高推移

※キットアライブ「2022年12月期第3四半期 決算説明資料」より抜粋(P.13)

 

銘柄分析

最後に銘柄分析を行いましたので、紹介します。

ファンダメンタルズ分析

キットアライブのファンダメンタルは以下のとおりです。

  • 時価総額:14.79億円
  • PER:11.78倍
  • PBR:2.81倍
  • 配当:(2021.12)0円、(2022.12(予))0円
  • 予想配当利回り:0%
  • 自己資本率:81.2%
  • 増収率:(2021.12)20.7%、(2022.12(予))20.5%
  • 増益率:(2021.12)26.1%、(2022.12(予))50.0%
  • 営業利益率:(2021.12)19.6%、(2022.12(予))25.9%

※2022年12月20日終値で算出しております。

 

キットアライブと同じくクラウドソリューション事業を行っている競合企業と比較してみました。PERを比較してみると、キットアライブは競合と比べてPERが低く割安否水準にあります。クラウド系事業はDXと相性がいいことから、伸びる期待が大きい市場であることから、売上高成長率はいずれも企業も高いです。その中でもキットアライブは高い成長率となっています。

キットアライブ 競合比較

※2022年12月19日時点の終値にて、比較。SBI証券のサイトを利用

株価分析

以下にキットアライブの上場以来の株価チャート(日足)を示します。公募価格は1410円で、上場初日に2000円の上場来最高値を付けました。その後、急落して1000円を割り込み、その後は1200円前後を行き来しています。

キットアライブ 日足チャート

株主構成

キットアライブの株主構成は、以下のとおりです。創業者でもある嘉屋雄大社長が上位株主です。このことから、私が10倍株の探索条件の一つとして挙げている「オーナー経営者かつ上位株主」の条件には合致しています

  1. テラスカイ    1,400(58.1)
  2. 嘉屋雄大    400(16.6)
  3. セールスフォースベンチャーズ    340(14.1)
  4. ウイン・コンサル    200 (8.3)
  5. 北洋SDGs推進投資事業組合    66 (2.7)

 

10倍株探索条件の可否まとめ

キットアライブは、調べた結果、以下で掲げている私の10倍株の探索条件のすべてを満足しています。

  • 増収率(20%以上):〇
  • 営業利益率(10%以上):〇
  • 時価総額(200億円未満):〇
  • 上場から5年以内:〇
  • オーナー経営者かつ上位株主:〇

 

まとめ

ここまで、キットアライブの銘柄分析を行ってきました。キットアライブは、唯一、事業として行っているクラウドソリューション事業が好調なことから、上方修正を発表しました。今期はこのまま終わりそうなので、来期の予想がどうなるのかが今後の株価の動きの鍵となりそうです。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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