ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【銘柄分析】WACUL(4173)-2023年2月期第3四半期決算発表後-

WACUL 決算発表

この記事では、以前に私が紹介した「10倍株の銘柄候補」のWACUL(4173)が2023年1月10日の引け後に2023年2月期第3四半期決算を発表しましたので、私なりにほっこり解説していきます。ちなみに、決算発直前の株価は526円(1/10終値)でした。さて、明日の株価はどうなるでしょうか。

 

なお、各所に用いた数値は2023年1月時点のものです。

おさらい

WACULに関しては、以下の記事で銘柄分析をしています。どんな銘柄なのか詳しく知りたい方は以下の記事を参照してください。

toroupa-toushi.hatenablog.com

概要をざっと書くと以下です。

  • WACULは、WebサイトをAIが解析して評価して改善提案するサービスSEO支援サービスなどをSaaS型で提供。加えて、DXに関するコンサルサービスを実施。
  • 業績は着実に伸びており、ここ3年間で売上高は約2.9倍増収。また、営業利益は2021年2月に黒字転換した後、営業利益は10%以上を維持。
  • 2023年度第2四半期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は42.5%、営業利益の進捗率は29.5%で、前年同時期と比べると遅れ気味。
  • 四半期業績の推移によると、今四半期の売上高は過去最高を記録。また、リカーリング売上(継続収益)も約60%と安定。
  • WACULは四半期単位で事業成長が続く前提で組んでいる今年度の会社計画から現時点でずれがないとの判断から、計画を修正する必要はないとのこと

 

2023年2月期第3四半期決算資料を読み解く

それでは、2023年1月10日に発表されたWACULの2023年2月期第3四半期の決算資料について、読み解いていきましょう。

ポイント

決算資料から読み取れたポイントは以下です。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

  • 会社予想に対して売上高の進捗率は68.2%、経常利益は61.9%となり、前年同時期と比較すると、進捗は悪め。
  • 2023年2月期第3四半期は、四半期ベースで過去最高の売上高を記録。
  • 新規に始めた人材マッチング事業が好調で、急激に伸び、ARR(年間経常収益)1億円を突破
  • プロダクト事業は、クロスセル率:2021年度3Q18.4%→2022年度3Q27.4%へ向上した結果、主力製品(AIアナリストADなど)で加工最高の売上高を記録

会社予想に対する進捗率

2023年2月期第3四半期の決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は68.2%、経常利益は61.9%でした。前年同時期は売上高の進捗率は74.0%、営業利益の進捗率は74.4%でしたので、進捗は悪めです。加えて、前年同時期と比べて増収(売上高+17.7%)となったものの、経常利益は-20.1%と減益となりました。なお、会社説明によると、現時点では全体として計画通りとのことです。

WACUL 業績発表

※WACUL「2023年2月期第3四半期決算説明資料」より抜粋(P.32)

 

以下に四半期ごとの売上高の推移を示します。スポット売上があった影響から多少、上下動はしているものの、売上高は右肩上がりで推移しています。2023年2月期第3四半期は人材マッチング事業が軌道に乗って伸長した効果(ARR1億円を突破)により、前四半期(2022年2月期第3四半期)と比べて、32.6%の増収となり、四半期ベースで過去最高の売上高を記録しました。

 

なお、プロダクト事業は、すでにサービスを導入している顧客に向けて、他のサービスを紹介するクロスセル戦略が功を奏して(クロスセル率:2021年度3Q18.4%→2022年度3Q27.4%へ向上)、運用支援サービスが過去最高の売上高を記録したとのことです。インキュベーション事業についても高い稼働率を継続しています。

WACUL  四半期売上高推移

※WACUL「2023年2月期第3四半期決算説明資料」より抜粋(P.17)

 

ちなみに2023年2月期第3四半期は2023年2月期第2四半期とともに30%前後の高い増収率を達成しており、この流れが継続した場合、第4四半期の売上高は370百万円前後になる見込みです。この数字を第3四半期までの累計に加算すると、1316百万円となり、70百万円程度、通期目標に達しない計算になります。現時点で、これを穴埋めできるめどが立っているということでしょうか。(人材マッチング事業が直近で大きく伸びているので、これで穴埋めできるということでしょうか。)

 

まとめ

ここまで、WACULが発表した2023年2月期第3四半期決算について、解説してきました。四半期ベースでみれば、過去最高の売上高を記録したものの、進捗率の観点から見れば、前年同時期と比べて悪めでした。

 

目標の達成のためには、4Qは直近の増収率よりも高い数値が必要となります。何かしらの根拠があるかがわかりませんが、WACULは通期予想の達成に対して強気の姿勢を崩していません。新規に始めた人材マッチングサービスの伸長が著しいことから、そのあたりの伸びがさらに加速する見込みがあるということでしょうか。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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