ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【決算要約】CINC(4378)-2023年10月期第3四半期決算発表後-

CINC 決算発表

この記事では、以前に私が紹介した「10倍株の銘柄候補」のCINC(4378)が2023年3月14日の引け後に2023年10月期第1四半期決算を発表しましたので、私なりにほっこり解説していきます。ちなみに、決算発直前の株価は1063円(3/14終値)でした。さて、本日の株価はどうなるでしょうか。

 

なお、各所に用いた数値は2023年3月時点のものです。

おさらいと基本情報

CINCに関しては、以下の記事で銘柄分析をしています。どんな銘柄なのか詳しく知りたい方は以下の記事を参照してください。

toroupa-toushi.hatenablog.com

前回までの記事の概要をざっと書くと以下です。

  • CINCは、SaaS型のデジタルマーケティング支援ツールの開発・販売及びDXコンサルが事業の柱
  • 業績は着実に伸びており、2019年10月期から2022年10月期の3年間で売上高は約2.3倍に拡大する計画。また、営業利益率も2021年10月期に急伸しており、15.4%となりました。
  • 2022年11月18日に修正発表した内容通りに着地し、期初計画からは売上高の進捗率は104.0%、経常利益の進捗率は122.8%
  • 四半期の売上高はきれいな右肩上がりで伸長。2022年10月期第4四半期は、前年同時期にくらべて27.3%の増収。
  • 通期決算発表と同時に来期(2023年9月期)の業績予想を発表しており、来期は増収減益を見込んでおり、売上高は今期から23.4%の増収、経常利益は64.6%の減益と予想。減益となる理由は、人材獲得にかかる費用やマーケティング費用などが増えるため。

業績の推移及び会社計画

CINCのこれまでの業績推移と会社計画について、以下に示します。

CINC 業績推移

ファンダメンタル

CINCのファンダメンタルは以下のとおりです。

  • 時価総額:35.78億円
  • PER:54.15倍
  • PBR:2.39倍
  • 配当:(2022.10)0円、(2023.10(予))0円
  • 予想配当利回り:0%
  • 自己資本率:74.6%

※2023年3月14日終値で算出しております。

 

2023年10月期第1四半期決算資料を読み解く

それでは、2023年3月14日に発表されたCINCの2023年10月期第1四半期の決算資料について、読み解いていきましょう。

ポイント

決算資料から読み取れたポイントは以下です。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

  • 2023年10月期第1四半期の決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は22.7%、経常利益の進捗率は65.5%と順調に進捗。前年同時期からは、売上高は24.8%増収、経常利益は6.0%増益。
  • 年間経常収益は前期から減少。減少した理由としては、解約率が増えて契約数が減少したことが挙げられる。
  • 今期は投資額を増やして人材獲得を目指しているが、1Qは苦戦。

会社予想に対する進捗率

2023年10月期第1四半期の決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は22.7%、経常利益の進捗率は65.5%となり、前年同時期は売上高の進捗率は22.4%、経常利益の進捗率は21.6%だったことから進捗は順調に見えます。前年同時期からは、売上高は24.8%増収、経常利益は6.0%増益となっています。増益幅が増収幅よりも小さくなっているのは、前年度に採用を増やしたことから、人件費が増えたためです。

 

なお、営業利益率が高進捗となっていますが、2Qに人材採用を積極的に行う予定のために費用の増加が見込まれるので、解消される予定とのこと。

CINC 業績発表

※CINC「2023年10月期 第1四半期決算説明資料」より抜粋(P.23)

 

次にCINCの四半期売上高の推移を以下に示します。売上高は順調に右肩上がりで推移しておりますが、営業利益の増加が売上高の増加よりは鈍く、だんだん営業利益率が下がってきている点が気になります。今期は人件費の増加と本社移転による地代増加が要因とありますが、どこかで反転できるのかの情報が欲しいところです。

CINC 四半期推移

※CINC「2023年10月期 第1四半期決算説明資料」より抜粋(P.25)

 

決算資料内に再三再四、採用活動が遅延したと記載がありますが、以下の人員推移でもその影響が出ており、前四半期から人員が1名、減っています。今期は、先行投資のために人員への投資を増やす予定となっていましたが、計画通り進んでいません。なお、今期末までに175名の陣容にする計画となってます。

CINC 人員推移

※CINC「2023年10月期 第1四半期決算説明資料」より抜粋(P.28)

 

CINCの今回の決算資料で気になるのは、これまでは堅調に増加していた主力のソリューション事業のARR(年間経常収益)が前期から減少していることです。

 

CINC ARR推移

※CINC「2023年10月期 第1四半期決算説明資料」より抜粋(P.33)

 

ARRが減少した理由としては、解約が増えたことにより契約数が減少したことが主因です。CINCはこの点の解消が必要と判断し、解約率を抑える対策に取り組むとのことです。

 

CINC KPI推移

CINC「2023年10月期 第1四半期決算説明資料」より抜粋(P.34,P.35)

 

まとめ

ここまで、CINCが発表した2023年10月期第1四半期決算について、解説してきました。会社計画に対する進捗は堅調ですが、KPIのARRの低下が気になるところです。また、人材採用がうまくいっていない点も今後の成長に対して、遅れの要因となることから、来期はそのあたりが改善できているかを注視していきたいと思います。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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