ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【銘柄分析】Enjin(7370)

Enjin 銘柄分析

私がほっこり紹介する「10倍株の銘柄候補」は、Enjin(7370)です。Enjinは、直近でいうと2022年7月13日の引け後に2022年5月期通期決算を発表しました。ちなみに、決算発表後の株価の反応は、決算を好感し、約11%上昇(7/13終値2722円→8/23終値3020円)しています。

 

本記事では、Enjinの概要の紹介と決算資料のポイント、銘柄分析について、解説していきます。なお、各所に用いた数値は2022年8月時点のものです。

ここがポイント

  • 事業は、中小・中堅企業や医療機関をターゲットにした法人/経営者向けPR支援サービスのみ。
  • 2022年より株主還元策を提供することにし、配当と自己株取得を含めた総還元率を30%にする。
  • 業績は急拡大しており、ここ3年は32~42%と高い増収率で、2020年5月期から2022年5月期の2年間で売上高は約2倍に伸長。また、営業利益率も2022年5月期は40%弱と非常に高い。
  • 2022年5月期は会社予想に対して売上高の進捗率は98.7%、経常利益の進捗率は132.7%。前年度と比べると、41.7%増収、104.7%増益。
  • 2023年5月期の通期業績予想は、2022年5月期と比べて、売上高は32.3%の増収、経常利益は21.2%の増益と計画。

 

Enjinとは

最初にEnjinがどのような会社かを簡単に解説します。

会社概要

事業は法人/経営者向けPR支援サービスのみです。PR支援サービスは、大手企業ではなく、中小・中堅企業や医療機関をターゲットにしています。なお、PR支援サービスは、同社は広告代理店とは違うとは主張しているので、あまり良いたとえではありませんが、広告代理店が行っている業務に類似しています。収益は、成功報酬で受け取方式と月額課金の2パターンがあります。2022年5月期より配当を出すと発表。また、自己株取得も検討。株主への総還元率は30%の予定。

  • 設立年:2007年3月
  • 上場年:2021年6月
  • 業種分類:サービス
  • 決算:5月末日
  • 上場証券取引所:東京証券取引所 グロース市場
  • ホームページ:https://www.y-enjin.co.jp/

業績の推移

次にEnjinの業績の推移を以下に示します。業績は急拡大しており、ここ3年は32~42%と高い増収率です。2020年5月期から2022年5月期の2年間で売上高は約2倍に伸長しています。また、営業利益率も2022年5月期は40%弱と非常に高いです。

Enjin 業績推移

事業内容

Enjinが行っている事業は以下の資料がわかりやすいと思います。現在、Enjinが行っている事業は、PR支援サービス(広告代理店が行っている業務と類似)とプラットフォームサービスの2本柱です。このうち、プラットフォームサービスは立ち上げ期のため、まだ売上高に占める割合は2022年度で8.7%と小さいです。(ただし、前期は3.7%だったので、急成長しています。)

※Enjin「2022年5月期通期決算説明資料」より抜粋(P.10)

 

プラットフォームサービスは、現在、次の二つのサービスを提供しています。

  • メディチョク(メディアと顧客が直接、やり取りできる場を提供)
  • アポチョク(決裁者との直接のアポイントができるサービス)

いずれも、月額課金サービスなので、ユーザー数が増えてくれば安定した収入が期待できます。

 

2022年5月期通期決算資料を読み解く

それでは、2022年7月13日に発表されたEnjinの2022年5月期通期決算について、読み解いていきましょう。

会社予想に対する進捗率

2022年5月期通期決算では、会社予想に対して売上高の進捗率は98.7%、経常利益の進捗率は132.7%と売上高のみわずかに達成していませんが、経常利益は会社予想を大幅に上回りました。また前年度と比べて、41.7%増収、104.7%増益と文句なしの好決算でした。

Enjin 通期決算資料

※Enjin「2022年5月期通期決算説明資料」より抜粋(P.7)

2023年5月期の会社予想

次に2023年5月期の通期業績予想も決算発表時に開示されました。2022年5月期と比べて、売上高は32.3%の増収、経常利益は21.2%の増益と引き続き、高い成長を計画しています。

Enjin 2023年度通期業績予想

※Enjin「2022年5月期通期決算説明資料」より抜粋(P.32)

 

銘柄分析

最後に銘柄分析を行いましたので、紹介します。

ファンダメンタルズ分析

Enjinのファンダメンタルは以下のとおりです。

  • 時価総額:223.1億円
  • 最低購入価格:302,000円
  • PER:23.10倍
  • PBR:5.86倍
  • 配当:(2022)0円、(2023(予))39~40円
  • 予想配当利回り:1.29%
  • 自己資本率:77.5%
  • 増収率:(2022)41.7%、(2023(予))32.3%
  • 増益率:(2022)104.6%、(2023(予))21.2%
  • 営業利益率:(2022)39.2%、(2023(予))37.0%

※2022年8月23日終値で算出しております。

 

私が10倍株の探索条件としている以下のうち、時価総額を除き、満たしています

  • 増収率(20%以上)
  • 営業利益率(10%以上)
  • 時価総額(200億円未満)
  • 上場から5年以内

株価分析

以下にEnjinの週足の株価チャート(2022年8月19日時点、2020年1月~)を示します。公募価格は1380円で初値は2150円でした。現状、ほとんどの期間で初値を下回っていません。今年の1月に底値1880円を付けた後は、上昇トレンドに入っています。

Enjin 週足チャート

株主構成

株主構成は、以下のとおりです。創業者でもある現社長の本田幸大は、2022年3月末日時点で約20.3%株を保有している大株主のひとりであり、探索条件の一つに挙げている「オーナー経営者かつ上位株主」の条件には合致しています

  1. (株)S&Sホールディングス    300(40.6)
  2. 本田幸大    150(20.3)
  3. 野村信託銀行投信口    22 (3.0)
  4. 野村証券    19 (2.5)
  5. BNY・GCMクライアントJPRDISGFEAC    15 (2.0)

 

まとめ

ここまで、Enjinの銘柄分析を行ってきました。最近、グロース株の中でしばしば話題に上っている株だけであり、ここ数年の業績については文句なしのものです。また、株価についても、上場後、しばらく低迷していましたが、最近は人気化することが多く、株価の上昇率ランキングにしばしば入っています。

 

リスクに関して強いていえば、決算資料に若手社員の退職が相次いだありましたが、今後の人材確保が計画通りに進むかどうかが気になります。あと、退職した理由が向上心が高い社員が多くて、次のステップに到達したとかならいいのですが、何か問題があるのであればリスクになりそうです。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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