ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【銘柄分析】ニフティライフスタイル(4262)-2023年3月期第1四半期決算発表後-

ニフティライフスタイル  銘柄分析

私がほっこり紹介する「10倍株の銘柄候補」は、ニフティライフスタイル(4262)です。ニフティライフスタイルは、直近でいうと2022年7月28日の引け後に2023年度第1四半期の決算発表がありました。ちなみに、決算発表後の株価は、約5%と少し下落(7/29終値1084円→8/24終値1033円)しています。

 

本記事では、ニフティライフスタイルの概要の紹介と決算資料のポイント、銘柄分析について、解説していきます。なお、各所に用いた数値は2022年8月時点のものです。

ここがポイント

  • ニフティライフスタイルは、不動産物件や温泉、求人を一括検索できるポータルサイトを運営。特にニフティ不動産が収益の柱。
  • 業績は着実に伸びており、ここ2年は約21%増収。直近3年度は、営業利益率は31~35%と高い水準を維持
  • 行動支援プラットフォームの収益のキーファクターであるユーザー数はコロナの影響を受けていたが、回復基調が鮮明に。
  • 2023年度第1四半期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は21.3%、経常利益の進捗率は14.3%。前年同時期の進捗率は、売上高が22.2%、営業利益が23.6%のため、進捗率低め。

 

ニフティライフスタイルとは

最初にニフティライフスタイルがどのような会社かを簡単に解説します。

会社概要

ニフティライフスタイルは、不動産物件を検索できるニフティ不動産を運営している上場企業です。他にも温泉を検索できるニフティ温泉ニフティ求人も。インターネット運用型広告やデータフィード広告の効果最大化をサポートする広告入稿支援ツールの提供しています。

  • 設立年:2018年2月
  • 上場年:2021年12月
  • 業種分類:情報・通信業
  • 決算:3月末日
  • 上場証券取引所:東京証券取引所 グロース市場
  • ホームページ:https://niftylifestyle.co.jp/

業績の推移

次にニフティライフスタイルのここ数年の業績推移を以下に示します。業績は着実に伸びており、ここ2年は約21%増収しており、2022年度の売上高は2020年度と比べて、33%に伸びました。注目すべきは営業利益率で、毎年31~35%と高い水準です。

ニフティライフスタイル 業績推移

収益を上げる仕組み

ニフティライフスタイルがどのように収益を上げているかは以下の図がわかりやすいと思います。まず、ニフティ不動産などの行動支援プラットフォームはクライアントからの成果報酬で収益を得ています。成果は、ユーザーがクライアントのサービスを利用したりとか問い合わせしたりした時点で発生する仕組みです。行動支援ソリューションサービスは、ユーザーが物件を訪問することなくオンラインにて不動産の様子を見ることや会話ができるオンライン内見を提供していますが、このサービスは月額課金制です。

ニフティライフスタイル 収益構造

※ニフティライフスタイル「2023年第1四半期 決算説明資料」より抜粋(P.42)

 

この二つのサービスの収益構造をわかりやすく説明したものが以下の図です。行動支援プラットフォームはサイトを訪れたユーザー数とそのユーザーのうちでクライアントへアプローチする人の割合を掛けた送客数が重要です。

※ニフティライフスタイル「2023年第1四半期 決算説明資料」より抜粋(P.17)

 

2023年3月期第1四半期決算資料を読み解く

それでは、2022年7月28日に発表されたニフティライフスタイルの2023年3月期第1四半期決算について、読み解いていきましょう。

会社予想に対する進捗率

2023年度第1四半期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は21.3%、経常利益の進捗率は14.3%でした。前年同時期の進捗率は、売上高が22.2%、経常利益が23.6%でしたので、少し遅れが出ています。特に経常利益に関しては、減益となっています。経常利益が下がった要因は、中期成長に向けた新規事業投資(人材投資やM&A関連投資)及び広告宣伝費の支出を増やしたためと説明されています。

※ニフティライフスタイル「2023年第1四半期 決算説明資料」より抜粋(P.14)

 

次に四半期ごとの売上高の推移を見ていきます。主力事業であるニフティ不動産は季節偏重要因があることから、毎年度の第1四半期の売り上げは低めです。

※ニフティライフスタイル「2023年第1四半期 決算説明資料」より抜粋(P.15)

 

また、ニフティ不動産などの行動支援プラットフォームの収益のキーファクターであるユーザー数はコロナの影響により、落ち込んでいましたが、2022年度以降増加傾向にあります。特にニフティ温泉は、回復基調が目立ちます。


※ニフティライフスタイル「2023年第1四半期 決算説明資料」より抜粋(P.37)

 

銘柄分析

最後に銘柄分析を行いましたので、紹介します。

ファンダメンタルズ分析

ニフティライフスタイルのファンダメンタルは以下のとおりです。

  • 時価総額:65.1億円
  • 最低購入価格:103,600円
  • PER:9.17倍
  • PBR:1.48倍
  • 配当:(2022)0円、(2023(予))0円
  • 予想配当利回り:0%
  • 自己資本率:88.4%
  • 増収率:(2022)21.7%、(2023(予))21.2%
  • 増益率:(2022)13.8%、(2023(予))12.8%
  • 営業利益率:(2022)33.1%、(2023(予))30.8%

※2022年8月24日終値で算出しております。

 

私が10倍株の探索条件としている以下の条件をすべて満たしています

  • 増収率(20%以上)
  • 営業利益率(10%以上)
  • 時価総額(200億円未満)
  • 上場から5年以内

ニフティライフスタイルと同じ不動産ポータルサイトを運営している上場企業と比較を行ってみました。こうしてみると、ニフティライフスタイルのPERの低く、同じ規模のキャリアインデックスと比べると時価総額が約7割程度なので、割安といってもよいでしょう。また、営業利益率もトップクラスに高いです。

ニフティライフスタイル 競合比較

※2022年8月24日時点の終値にて、比較。SBI証券のサイトを利用

株価分析

以下にニフティライフスタイルの週足の上場以来の株価チャートを示します。公募価格は2000円で、上場から一度も上回っていません。また、週足チャートから見るにまだ底値圏にあるとはいえず、下降トレンドが継続しています。

ニフティライフスタイル 週足チャート

株主構成

ニフティライフスタイルの株主構成は、以下のとおりです。上場時の親会社であるニフティが筆頭株主です。現経営陣は上位株主にはいないために探索条件の一つに挙げている「オーナー経営者かつ上位株主」の条件には合致していません

  1. ニフティ(株)    415(66.4)
  2. 日本カストディ信託口    14 (2.2)
  3. BNY・GCMクライアントJPRDISGFEAC    8 (1.3)
  4. SBI証券    5 (0.9)
  5. (株)SHINWA    5 (0.8)

 

10倍株探索条件の可否まとめ

ニフティライフスタイルは、調べた結果、以下で掲げている私の10倍株の探索条件のうち、オーナー経営者かつ上位株主であることを除いた4つの条件を満足しています

  • 増収率(20%以上):〇
  • 営業利益率(10%以上):〇
  • 時価総額(200億円未満):〇
  • 上場から5年以内:〇
  • オーナー経営者かつ上位株主:×

 

まとめ

ここまで、ニフティライフスタイルの銘柄分析を行ってきました。30%以上の高い営業利益率を維持している点が特徴です。売上高は、急成長とまではいきませんが、毎年着実に成長しています。また、ファンダメンタル的には最近、上場した会社とは思えない低PER株です。

 

気になる点は、オンライン内見がコロナ期で注目されたサービスですが、コロナが落ち着いて以降はあまり伸びが見られません。次の柱となる不動産テックの中心となるサービスの一つに考えていたと思うので、どのように今後、新規事業を展開していくか注目です。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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