ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【銘柄分析】エフ・コード(9211)-2022年12月期第2四半期決算発表後-

エフコード 銘柄分析

私がほっこり紹介する「10倍株の銘柄候補」は、エフ・コード(9211)です。エフ・コードは、直近でいうと2022年8月12日の引け後に2022年12月期第2四半期の決算発表がありました。ちなみに、決算発表後の株価は、ほとんど変化していません(8/12終値3205円→9/2終値3225円)。

 

本記事では、エフ・コードの概要の紹介と決算資料のポイント、銘柄分析について、解説していきます。なお、各所に用いた数値は2022年9月時点のものです。

ここがポイント

  • エフ・コードは、顧客体験を重視した顧客獲得支援サービスサービス及びデジタル人材の育成支援サービスをSaaSで提供。M&Aに意欲あり。

  • 売上高は毎年、着実に伸張。特にここ2年間は急激に売上高を伸ばし、2022年12月期の会社予想は2020年12月期の約1.8倍へ拡大。営業利益率も20%前後まで上昇。

  • デジタルマーケティング分野のSaaS型サービスで競合している企業との差別化は、エフコードは多種多様な課題すべてに対応できる点(とのこと。)

  • 2022年12月期第2四半期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は51.9%経常利益の進捗率は77.8%と、前年同時期と比べても高進捗。下期に成長投資を予定しているために通期予想は現時点では据え置き。

 

エフ・コードとは

最初にエフ・コードがどのような会社なのかを簡単に解説します。

会社概要

エフ・コードは、主にデジタルマーケティング分野におけるサービスを事業としており、具体的には顧客体験を重視した顧客獲得支援サービス及びデジタル人材の育成支援サービスをSaaSで提供し、収益を上げています。M&Aに積極的

  • 設立年:2006年3月
  • 上場年:2021年12月
  • 業種分類:サービス
  • 決算:12月末日
  • 上場証券取引所:東京証券取引所 グロース市場
  • ホームページ:https://f-code.co.jp/

業績の推移

次にエフ・コードのここ数年の業績推移を以下に示します。業績は着実に伸張。特にここ2年間は急激に売上高を伸ばしており、2022年12月期の会社予想は2020年12月期の約1.8倍に拡大しました。加えて、急拡大に伴って、営業利益率も20%前後まで上げています。

エフコード 業績推移

エフ・コードの事業の強み

エフ・コードがどのようなサービスを提供しているかは以下の図が最もまとまっていると思います。大まかに言えば、デジタル面での営業支援サービスを行っており、支援サービスとしては、マーケティングを支援するSaaSの提供やコンサルティング、デジタルマーケティングを顧客の中で実施できるように育成支援するサービスがあります。

エフコード サービス概要

※エフ・コード「2022年3月_事業計画及び成⻑可能性に関する事項」より抜粋(P.9)

 

これらのサービスは、DX関連銘柄及びSaaS関連銘柄で、近年、多くの企業が上場(WACUL、プロジェクトカンパニー、エッジテクノロジーなど)しており、成長するためには差別化が必要となります。会社資料によると、他社の主要サービスとの違いは、多くの競合は得意分野のみの課題に注力している中、エフ・コードは顧客が抱えているデジタルマーケティング領域の多種多様な課題すべてに対応できることが利点であると主張しています。

エフコード サービスの強み

※エフ・コード「2022年3月_事業計画及び成⻑可能性に関する事項」より抜粋(P.14)

 

2022年12月期第2四半期決算資料を読み解く

それでは、2022年8月12日に発表されたエフ・コードの2022年12月期第2四半期決算について、読み解いていきましょう。

会社予想に対する進捗率

2022年12月期第2四半期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は51.9%、経常利益の進捗率は77.8%でした。前年同時期の進捗率は、売上高が47.6%、経常利益が63.1%だったことから、順調な滑り出しとなっています。なお、経常利益の進捗率が高いことから上方修正を期待したくなりますが、事業投資及びM&A費用の支出を予定していることから、会社が発表している通期計画は据え置きにするとのことです。

エフコード 決算発表

※エフ・コード「2022年12月期第2四半期 決算説明資料」より抜粋(P.21)

 

今期、売上が増えた要因としては、以下のとおり、顧客数の増加が挙げられます。前の2022年12月期第1四半期と比較しても23%と大きく増えました。また、顧客が支払う平均単価も2021年度よりも高い水準(2021年12月期第4四半期:249千円→2022年12月度第2四半期:271千円、約9%増)となっています。

エフコード ユーザー数の推移

※エフ・コード「2022年12月期第2四半期 決算説明資料」より抜粋(P.24)

 

銘柄分析

最後に銘柄分析を行いましたので、紹介します。

ファンダメンタルズ分析

エフ・コードのファンダメンタルは以下のとおりです。

  • 時価総額:66.9億円
  • PER:47.36倍
  • PBR:10.37倍
  • 配当:(2021.12)0円、(2022.12(予))0円
  • 予想配当利回り:0%
  • 自己資本率:56.9%
  • 増収率:(2021.12)24.3%、(2022.12(予))45.3%
  • 増益率:(2021.12)396.7%、(2022.12(予))14.1%
  • 営業利益率:(2021.12)24.2%、(2022.12(予))18.8%

※2022年9月2日終値で算出しております。

 

エフ・コードと同じくデジタルマーケティング分野でのSaaS型サービスを提供している上場企業と比較してみました。競合先はどこも売上高及び営業利益がどもに急伸長しており、デジタルマーケティング分野でのSaaS型サービス市場が急拡大を遂げていることがわかります。また、PERの観点でもどの企業も30~50倍と高く、今後の成長を見込んだ株価になっている状態と言えます。

エフコード 競合比較

※2022年9月2日時点の終値にて、比較。SBI証券のサイトを利用

株価分析

以下にエフ・コードの週足の上場以来の株価チャートを示します。公募価格は2,020円で、上場以来、公募価格を下回ったことは一度もありません。上場後、一時10,000円を超えたこともありますが、その後、少しずつ、下落し、上場以来最安値2,263円を2,022円3月11日につけました。その後、少し反発し、現在は2,500~4,000円の範囲を荒い値動きで動いています。2,500円近辺で反発することが多いので、その辺りまで下がった際に仕込んで見ても良いと思います。

エフコード 週足チャート

株主構成

エフ・コードの株主構成は、以下のとおりです。創業者の工藤勉社長が筆頭株主で、過半数以上を握っています。このことから、私が10倍株の探索条件の一つとして挙げている「オーナー経営者かつ上位株主」の条件には合致しています

  1. 工藤勉    126(61.9)
  2. 梅澤康二    11 (5.7)
  3. マイナビ    10 (4.9)
  4. 荒井裕希    6 (3.0)
  5. 須合聡    6 (2.9)

 

10倍株探索条件の可否まとめ

エフ・コードは、調べた結果、以下で掲げている私の10倍株の探索条件をすべて満足しています。

  • 増収率(20%以上):〇
  • 営業利益率(10%以上):〇
  • 時価総額(200億円未満):〇
  • 上場から5年以内:〇
  • オーナー経営者かつ上位株主:○

 

まとめ

ここまで、エフ・コードの銘柄分析を行ってきました。エフ・コードは、ここ2年で成長速度を上げており、2年間で売上高を倍近くまで増やしています。加えて、営業利益も20%前後まで改善していており、グロース株として魅力的です。また、今期の進捗もよいことから、今後の決算発表も期待してしまいます。

 

一方で気になる点は、デジタルマーケティング分野でのSaaS型サービスの提供は競合先が多く、今後も同様に勝ち続けることができるのかを見極めることが難しい点です。(その分野の専門家ではないですし、サービスを比較してみることも個人投資家ではできない。)そのあたりは、IRニュースを見つつ、他社との差別化がどこにあるのか、それに本当に価値があるのかをしっかり見ていきたいと思います。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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