ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【本の紹介】「ピーター・リンチの株で勝つ」は個人投資家は必読すべし

ほっこり10倍株を探すためにいろいろと勉強をしてきましたが、久しぶりに自身の知識を復習するために過去に読んだ本の紹介をしたいと思います。

 

まず、一口に株式投資といっても、インデックス投資やバリュー投資、グロース投資など、みなさんの投資スタイルはいろいろありますよね。あるいは探索している最中の方もおられるのではないでしょうか。今回、紹介する本は、どの投資スタイルでも活用できて、個人投資家ならば必ず1回は読んでおいて欲しい名著です。

 

それは、ピーター・リンチの株で勝つです。この本は、題名にあるとおり、アメリカの投資家であるピーター・リンチが著者です。ピーター・リンチは、アメリカにとどまらず世界で最も有名なファンドマネージャーと紹介しても言い過ぎではありません。

 

この本自体は、本屋で目立つところに置いていますので、目にしたことがある方も多いでしょう。まだ読んでいない方やどんな内容だったか忘れたという方のために今日は、この本の概要を解説します。

本で書かれている要点

この本で、ピーター・リンチが我々に最も伝えたいことは、「アマチュアの投資家の方がプロのファンドマネージャーよりも優位性がある」でしょう。正直、プロフェッショナルよりもアマチュアが優位って、普通の感覚から言ったら、「何言っているの?」と思いますよね。ただ、この本を読めば、この一言が「なるほどなー」と思えること間違いなしです。では、本の内容について、次の3つに分けて詳しく見ていきましょう。

  1. 株式投資をするときの心構え
  2. 有望株の探し方
  3. 長期的展望

株式投資をするときの心構え

まずひとつ目は、ピーター・リンチは、株式投資で大事なのは、知識ではなく、心構えだと言っています。ここでいう心構えとは、次の2点を意識しておくべきということです。

・投資対象を選択する際は、自身が持っている知識をフルに活用にする

・将来の株式市場の動向や経済の予測は、プロでも難しく大いに外れる

 

自分の持っている知識をフルに活用する

プロの投資家ならば、投資に関する専門知識を身につけており、アマチュアが知らない情報を多く集められると思っていませんか。だからこそ、株価が大きく値上がり上がりする銘柄を選べて儲けやすい状況にあると考えていませんか。

 

しかし、実は、プロにはふたつの制限があることから、有望な銘柄だと見抜けても10倍株(テンバガー)に育つ銘柄へ積極的に投資しにくいのです。では、制限とはどのようなものでしょうか。

 

ひとつ目の制限は、プロの投資家は無難な選択肢を選ばざるを得ない状況に置かれているということです。もう少し具体的に説明すれば、たとえ値上がりすると分かっていても顧客から納得してもらえないと購入できないし、ミスをするとクレームになってしまうので、無難な選択肢を選ばざるをえません。

 

ふたつ目は、法律から制限を受けています。個人投資家と違い、取り扱っている金額が大きいために、そもそも10倍株になりやすい時価総額が小さい中小型株には投資できないケースが多いです。

 

一方で、アマチュア投資家にはそのような制限がないために好きな銘柄を買うことができます。つまり、自分がよく知っている分野や地元の小さな優良企業の情報、身の回りの流行商品に気づけば、まだ株価が上がっていない投資銘柄を選べます。

 

このような銘柄は、時価総額が一般に小さいです。そのために先に述べたようにプロの投資家は値上がりする前に購入しにくいのですが、アマチュア投資家は制限がなく先回りできるため、10倍株を買いやすいといえます。

 

将来の株式市場の動向や経済の予測は、プロでも難しい

投資していれば、だれしも「経済は今後どうなるのだろう」とか「株式市場はいつまで上昇を続けるのか」とか気になりますよね。

 

しかし、ピーター・リンチは言います。「それを考えることは、まったく無駄だ。」と。なぜなら、どんな優秀だとしも神様のように将来を正確に予測することはできないからです。

 

だからこそ、もし気に入った銘柄が見つけられたら、あなたにとってそれが購入するシグナル。株式相場の状態なんて気にせずにすぐにその株を買えばよいとのことです。

 

有望株の探し方

投資本紹介 ピーターリンチ

一段階目の心構えができたら、次はいよいよ銘柄探しです。ピーター・リンチが我々に教えてくれる10倍株になるような有望な銘柄を見つけ出すコツは、次の3つです。

  • 自分が持っている得意な知識を活用する
  • 興味を持った銘柄があれば、ストーリーを確認
  • 売上成長率と利益率に注目

自分が持っている得意な知識を活用する

先ほど心構えでも述べましたが、銘柄選定をするときは自分が持っている得意分野の情報や身近にある情報を利用しましょう。このことにより、10倍株を見つけるのに必要な第一歩を踏み出せます。

これは、著名投資家のウォーレンバフェットが繰り返し説いている「自分が知っているだけに投資すべき」の一言とまったく同じです。最も著名と言われる投資家の二人から言われていることなので、肝に銘じるべき一言です。

 

もう少し掘り下げて説明すると、地域で流行っている小売店や自分が使って便利だと感じたサービスに注目する方が良いと言うことです。一方で、市場で人気だからとよく分かっていないIT関連の会社に手を出してはいけません。

 

しかし、ひとつ気を付けなければならないポイントがあります。それは、「これは素晴らしい」と感じた商品を作っている会社だったとしても、必ず調査しなければならないということです。

 

調査せずに購入する行為は、ピーター・リンチからすれば「カードを見ないでポーカーゲームをしているのと同じ」だと言っています。ポーカーでカードを見ずに大金を突っ込むことは普通、怖くてできませんよね。なので、銘柄を選んだ後は時間をかけて調査を行いましょう。

 

なお、特定の商品に注目して銘柄を選んだ場合は、その会社の規模に注意しましょう。これは、一つの商品で稼げる利益が会社全体に与える影響度は、規模が大きいほど相対的に小さくなるためです。そのため、特定の商品に注目したならば、規模が大きい会社よりも小さい

会社の方が10倍株になりやすいと言えます。

興味を持った銘柄があれば、ストーリーを確認

興味を持った銘柄ができたら、その銘柄が持つストーリーを確認すべきとピーター・リンチは言っています。ストーリーってなんぞやと思いますよね。ピーター・リンチが定義している「ストーリー」とは、次は2つのことです。

  • その会社がどのような成長を描きそうか
  • その会社が成長するための推進材料はいったい何か

つまり、興味を持った会社の特徴や魅力、成長性や弱点を深く理解できれば、銘柄選定で失敗する可能性を少なくできます。

また、スト-リーをきちんと理解してから購入したとしても、その後の動向を確認することを忘れてはいけません。購入したときに作り上げたストーリーと異なる展開になることがあるからです。そのような場合、再度、ストーリーを作ってみて撤退するかどうかを検討しましょう。

売上成長率と利益率に注目

最後に注目すべきことは、売上成長率利益率です。まず、売上成長率が高ければ、早く会社の規模が拡大するといことなので、株価も上昇しやすいです。そのために売上成長率が将来どうなるかを確認しましょう。

次に利益率は、PER(株価収益率)で確認します。PERは、株価と利益の関係を数字で表しており、株価が高いか安いかを判別できます。PERが小さい、つまり利益に対して、株価が安い場合は、株価が上昇しやすいです。なお、注意点として、PERは同じ業界や会社の規模、成長度合いを加味して比較しなければなりません。

長期的展望

では、株式を買う時期と売る時期について、どう判断すれば良いかをまとめています。

 

ピーター・リンチが言うには、株式を購入する時期としておすすめなのは、数年に一度に起こる暴落時などのバーゲンとなる時期だそうです。つまり、最近、起こった新型コロナウィルスによる暴落や少し前のリーマンショックといった、みんなが株を売りまくっている時期にこそ株を購入しましょう。

 

では、売り時はいつがいいのでしょうか。実は、ピーター・リンチといえど、いつ株式を売るかの判断はとても難しいとのことです。なぜなら、プロでも周囲に流されてしまい、売るタイミングの判断をミスしてしまうからです。

 

いつ売れば良いかを知るためにできることはひとつしかなく、購入した銘柄が伝えてくる売りサインを見逃さないことしかありません。売りサインの具体例としては、先に自信で描いた成長戦略のストーリーが変わったことが挙げられます。

 

まとめ

ここまで、ピーター・リンチの株で勝つを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?この本は、アマチュア投資家がいかにして勝つかを念頭に書かれた良書なので、個人投資家としては、一度は読んでおくべきでしょう。特に10倍株を狙っているグロースの方のなかでまだ読んでいない方は必読です。

 

この記事の最後は、ピーター・リンチの次の言葉で締めたいと思います。


株式市場で人よりも儲けたいなら、「次のチャンスをつかむために新しいアイディアを探し続けなさい」

 

また、もしこの本をしっかり読みたいという方は以下のリンクからどうぞ。

 

この記事が面白かったら、以下のボタンをぽちっと押してください。

にほんブログ村 株ブログへ
にほんブログ村