ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【銘柄分析】日本リビング保証(7320)-2022年6月期通期決算発表後-

日本リビング保証

私がほっこり紹介する「10倍株の銘柄候補」は、日本リビング保証(7320)です。日本リビング保証は、2022年8月12日の引け後に2022年6月期の通期決算の発表を行いました。ちなみに、決算発表後の株価は、約27.8%と大きく上昇(8/12終値1716円→9/27終値2193円)しています

 

本記事では、日本リビング保証の概要の紹介と決算資料のポイント、銘柄分析について、解説していきます。なお、各所に用いた数値は2022年9月時点のものです。

ここがポイント

  • 日本リビング保証は、住宅設備の保証修理サービスメーカー保証事務サービスが事業の二本柱。
  • 業績は着実に伸びており、2020年6月期から2023年6月期の3年間で売上高は約2倍に拡大する計画。加えて、営業利益率も年々上昇しており、2023年6月期はついに20%を超える見込み。
  • 2022年6月期の通期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は103.3%、経常利益の進捗率は95.8%となり、いずれの指標も過去最高益。特に利益に関しては、会社目標には及ばなかったものの、前年度に対して、営業利益は70%増収。
  • 今後の業績を占う指標である保証契約の残高は、四半期単位で増加を続けており、2022年6月期は、2019年6月期と比べて1.75倍に増加。
  • 2023年6月期(来期)の会社計画でも、増収増益かつ過去最高を見込んでいる。特に経常利益は10億円を初めて超える予定。

 

日本リビング保証とは

最初に日本リビング保証がどのような会社なのかを簡単に解説します。

会社概要

日本リビング保証は、住宅設備の保証修理サービスメーカー保証事務サービスが事業の二本柱。加えて、近年はGIGAスクール機器の保証も手掛けています。

  • 設立年:2009年3月
  • 上場年:2018年3月
  • 業種分類:その他金融
  • 決算:6月末日
  • 上場証券取引所:東京証券取引所 グロース市場
  • ホームページ:https://jlw.jp/

業績の推移

次に日本リビング保証のここ数年の業績推移を以下に示します。業績は着実に伸びており、2020年6月期から2023年6月期の3年間で売上高は約2倍に拡大する計画です。また、営業利益率も年々上昇しており、2023年6月期はついに20%を超える見込みです。

日本リビング保証 業績推移

 

事業概要

日本リビング保証が行っている事業は、機器などへの保証サービスです。保証する商品によって、以下の二つの事業領域、「Homeworth Tech事業(旧おうちのトータルメンテナンス事業)」と「Extend Tecn事業(旧BPO事業)」に分けられます。前者は主に建物や設備に関する長期保証サービスでストック型収益となります。後者は、再生可能エネルギー領域や教育ICT領域の機器保証サービスなどで、こちらは一括支払いのフロー収益です。

日本リビング保証 事業概要

※日本リビング保証「2022年6月期 通期決算説明資料」より抜粋(P.24)

 

2022年6月期通期決算資料を読み解く

それでは、2022年8月5日に発表された日本リビング保証の2022年6月期の通期決算について、読み解いていきましょう。

会社予想に対する進捗率

2022年6月期の通期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は103.3%、経常利益の進捗率は95.8%となり、いずれの指標も過去最高益となりました。特に利益に関しては、会社目標には及ばなかったものの、前年度に対して、営業利益は70%増収です。売上高が増収となった要因としては、住宅領域における長期保証契約が安定的に獲得できたことと、再生可能エネルギー領域および教育ICT領域で案件を多く獲得できたことを上げています。

日本リビング保証 通期決算結果

※日本リビング保証「2022年6月期 通期決算説明資料」より抜粋(P.3)

 

特に同社が今後の業績を占う指標である保証契約の残高は、以下に示す通り四半期単位で増加を続けており、2022年6月期は、2019年6月期と比べて1.75倍となっています。

日本リビング保証 保証契約残高推移

※日本リビング保証「2022年6月期 通期決算説明資料」より抜粋(P.4)

 

以下にセグメント別の売上高を示します。メインとなっている「おうちのトータルメンテナンス事業」は順調に伸びていますが、注目はBPO事業(再生可能エネルギー及び教育ICT領域など)が前期に比べて50.7%と高い伸びを示していることです。なお、以下で示していませんが、営業利益に関しては、BPO事業の方が276百万円と「おうちのトータルメンテナンス事業」の114百万円の約2.4倍と多く稼いでいます。

日本リビング保証 セグメント別売上高

※日本リビング保証「2022年6月期 通期決算説明資料」より抜粋(P.7)

来期(2023年6月期)の予想

2022年6月期の通期決算資料内に来期の予想も示してありました。来期も増収増益の計画を立てており、いずれも過去最高を見込んでいます。特に経常利益は31.6%と高い伸び率で計画していて、10億円を初めて超える予定です。

日本リビング保証 2023年6月期会社計画

※日本リビング保証「2022年6月期 通期決算説明資料」より抜粋(P.15)

新サービス

今後、以下の4つの領域について、保証サービスの提供を開始し、領域拡大を行っていく計画です。

日本リビング保証 新事業領域

※日本リビング保証「2022年6月期 通期決算説明資料」より抜粋(P.19)

 

銘柄分析

最後に銘柄分析を行いましたので、紹介します。

ファンダメンタルズ分析

日本リビング保証のファンダメンタルは以下のとおりです。

  • 時価総額:112.2億円
  • PER:16.06倍
  • PBR:8.85倍
  • 配当:(2022.6)10円、(2023.6(予))10円
  • 予想配当利回り:0.46%
  • 自己資本率:7.7%
  • 増収率:(2022.6)18.0%、(2023.6(予))19.6%
  • 増益率:(2022.6)21.7%、(2023.6(予))31.7%
  • 営業利益率:(2022.6)19.7%、(2023.6(予))21.8%

※2022年9月27日終値で算出しております。

 

日本リビング保証と同じく住設備に関する保証事業をメインで行っている上場企業と比較してみました。PERについては、まちまちですが、日本リビング保証は約16倍と上場企業内で比べても少し高いくらいです。成長率を加味すれば、割安水準にあります。(ただ、これを見ると、今年の7月に上昇したジャパンワランティサポート(7386)が割安に見えます。)

日本リビング保証 競合比較

※2022年9月27日時点の終値にて、比較。SBI証券のサイトを利用

株価分析

以下に日本リビング保証の2020年1月以降の株価チャート(週足)を示します。公募価格は586.7円(1:3の株式分割を考慮)で、2021年12月末に上場来最高値に3905円を付けた後、下落トレンドに入り、2022年6月に1308円の底値を付けました。その後は上昇トレンドに転換した模様です。

日本リビング保証 週足チャート

株主構成

日本リビング保証の株主構成は、以下のとおりです。創業者でもあり、現会長でもある安達慶高氏が上位株主です。また、現社長の荒川拓也氏は筆頭株主です。このことから、私が10倍株の探索条件の一つとして挙げている「オーナー経営者かつ上位株主」の条件には合致しています

  1. 荒川拓也    65(12.8)
  2. 安達慶高    63(12.3)
  3. 竹林俊介    48 (9.5)
  4. 吉川淳史    32 (6.4)
  5. 森永秀一    29 (5.7)

 

10倍株探索条件の可否まとめ

日本リビング保証は、調べた結果、以下で掲げている私の10倍株の探索条件のうち、増収率を除いた4つの条件を満足しています。(といっても、増収率も19.6%なので、ほぼ達成していますが。)

  • 増収率(20%以上):×
  • 営業利益率(10%以上):〇
  • 時価総額(200億円未満):〇
  • 上場から5年以内:〇
  • オーナー経営者かつ上位株主:〇

 

まとめ

ここまで、日本リビング保証の銘柄分析を行ってきました。日本リビング保証は、創業以来、14年間増収を継続しており、ここ5年度はいずれも当初計画を上回って着地しています。加えて、直近では、保証サービスについて、新領域にも提供を開始することから今後も成長が継続していきそうです。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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