ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【銘柄分析】サークレイス(5029)-2023年3月期第1四半期決算発表後-

サークレイス 銘柄分析

私がほっこり紹介する「10倍株の銘柄候補」は、サークレイス(5029)です。サークレイスは、2022年8月9日の引け後に2023年3月期第1四半期の決算を発表しました。ちなみに、決算発表後の株価は、約34.8%と大きく下落(8/9終値1405円→10/21終値917円)しています。

 

本記事では、サークレイスの概要の紹介と決算資料のポイント、銘柄分析について、解説していきます。なお、各所に用いた数値は2022年10月時点のものです。

ここがポイント

  • サークレイスは、セールスフォースの導入、運用支援受託といったITコンサルが事業の柱。
  • 業績は少しずつ着実に伸びており、2020年3月期から2022年3月期の2年間で売上高は約1.3倍に拡大。営業利益に関しては、2020年3月期に黒字転換し、今年度も増益の計画です。

  • 2023年3月期第1四半期決算は、会社予想に対して売上高の達成率は22.1%、経常利益の進捗率は1.4%。前年度同時期の進捗率と比べるとわずかに悪め。

 

サークレイスとは

最初にサークレイスがどのような会社なのかを簡単に解説します。

会社概要

サークレイスは、セールスフォースの導入、運用支援受託といったITコンサルが事業の柱。大手メーカーが顧客ターゲット。パソナグループ持分会社。

  • 設立年:2012年11月
  • 上場年:2022年4月
  • 業種分類:情報通信
  • 決算:3月末日
  • 上場証券取引所:東京証券取引所 グロース市場
  • ホームページ:https://www.circlace.com/

業績の推移

次にサークレイスのここ数年の業績推移を以下に示します。業績は少しずつ着実に伸びており、2020年3月期から2022年3月期の2年間で売上高は約1.3倍に拡大しました。営業利益に関しては、2020年3月期に黒字転換し、今年度も増益の計画です。

サークレイス 業績推移

事業概要

サークレイスが行っている事業は、大きく分けてコンサルティングサービスとプラットフォームサービスの二つがあります。コンサルティングサービスは、サークレイスが持つ技術や知識・経験を活かして、顧客企業のビジネスモデルを設計することやクラウドシステムの開発を行います。プラットフォームサービスは、クラウドサービスのノーコード開発・運用・人材内製化・教育を支援するサービスとなります。

サークレイス 事業概要

※サークレイス「2023年3月期第1四半期決算説明資料」より抜粋(P.3)

 

2023年3月期第1四半期決算資料を読み解く

それでは、2022年8月9日に発表されたサークレイスの2023年3月期第1四半期決算について、読み解いていきましょう。

会社予想に対する進捗率

2023年3月期第1四半期決算は、会社予想に対して売上高の達成率は22.1%、経常利益の進捗率は1.4%でした。前年度同時期の進捗率は、売上高が21.7%、経常利益が7.9%でしたので、気にするほどではないですが、少し悪くなっています。なお、上記で紹介した二つのサービスは好調であり、いずれも前年度同時期に対して20%以と高い増益率でした。ただし、業容拡大のための人材採用や販促のための広告宣伝費の増加に伴い、営業利益率は前年同時期よりも低下しています。

サークレイス 四半期業績

※サークレイス「2023年3月期第1四半期決算説明資料」より抜粋(P.17)

 

以下にサークレイスの四半期売上高の推移を示します。売上高ですが、昨年度の第2四半期、第3四半期に前四半期に対して10%以上の売上増加がありましたが、2023年3月期第1四半期は前四半期(2022年3月期4Q)と比べてほとんど増加していません。なお、この2年間を見る限りでは、季節要因による偏重はあまりないように見えます。(こういうコンサル系は1月-3月に偏ることが多いので、意外です。)

サークレイス 四半期業績推移

※サークレイス「2023年3月期第1四半期決算説明資料」より抜粋(P.11)

 

銘柄分析

最後に銘柄分析を行いましたので、紹介します。

ファンダメンタルズ分析

サークレイスのファンダメンタルは以下のとおりです。

  • 時価総額:38.7億円
  • PER:17.01倍
  • PBR:4.88倍
  • 配当:(2022.3)0円、(2023.3(予))0円
  • 予想配当利回り:0%
  • 自己資本率:63.4%
  • 増収率:(2022.3)25.0%、(2023.3(予))22.8%
  • 増益率:(2022.3)黒字転換、(2023.3(予))59.0%
  • 営業利益率:(2022.3)6.6%、(2023.3(予))8.4%

※2022年10月21日終値で算出しております。

 

サークレイスと同じくクラウドソリューションをメインで行っている上場企業と比較してみました。比較した企業のPERはテラスカイを除いて20倍前後ですが、同社は17倍と最も低いです。また、同社の昨年度の増収率は25%と高いですが、DX関連の市場の急成長からすれば平均的な印象を受けます。成長性やPERを総合的にみると、現在の株価水準は割安だと思います。

サークレイス 競合比較

※2022年10月21日時点の終値にて、比較。SBI証券のサイトを利用

株価分析

以下にサークレイスの上場以来の株価チャート(日足)を示します。公募価格は720円で、上場3日目に付けた2272円が上場来最高値です。それ以来、株価は断続的に下落し続けており、最近までは1000円が抵抗線となっていました。しかし、2022年10月に入ってから1000円を割り込んでしまっており、上昇の兆しは見えていません。

サークレイス 日足チャート

株主構成

サークレイスの株主構成は、以下のとおりです。現在の社長である佐藤潤氏は上位株主です。ただし、持ち株数は少なめなので、少し微妙なのでですが、私が10倍株の探索条件の一つとして挙げている「オーナー経営者かつ上位株主」の条件には合致しています

  1. パソナグループ    144(42.9)
  2. テキーラ・リミテッド    139(41.4)
  3. セールスフォース・ドットコム・インク    32 (9.5)
  4. 佐藤司    12 (3.7)
  5. 佐藤潤    7 (2.2)

 

10倍株探索条件の可否まとめ

サークレイスは、調べた結果、以下で掲げている私の10倍株の探索条件のうち、営業利益率を除いた4つの条件を満足しています

  • 増収率(20%以上):〇
  • 営業利益率(10%以上):×
  • 時価総額(200億円未満):○
  • 上場から5年以内:○
  • オーナー経営者かつ上位株主:△

 

まとめ

ここまで、サークレイスの銘柄分析を行ってきました。同社は、セールスフォース関連の有力銘柄であり、DX面でも注目されています。また、グロース株の中ではPERが低めで買いやすいところも魅力だと思います。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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