ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【銘柄分析】INTLOOP(9556)-2023年7月期第1四半期期決算発表後-

INTLOOP 銘柄分析

私がほっこり紹介する「10倍株の銘柄候補」は、INTLOOP(9556)です。INTLOOPは、2022年12月14日の引け後に2023年7月期第1四半期決算の発表を行いました。ちなみに、決算発直前の株価は5000円(12/14終値)でした。さて、明日の株価はどうなるでしょうか。

 

本記事では、INTLOOPの概要の紹介と決算資料のポイント、銘柄分析について、解説していきます。なお、各所に用いた数値は2022年12月時点のものです。

ここがポイント

  • INTLOOPは、登録フリーランスと社員の混成チーム軸にコンサルサービス及びフリーランスの人材派遣サービスを提供。
  • 売上高は着実に伸びており、2020年7月期から2022年7月期の2年間で売上高は約1.8倍に拡大。また、営業利益率は、少しずつ改善し、2023年7月期は7.0%となる見込み。
  • 2023年7月期第1四半期決算は、前年同時期から大幅な増収増益となっており、会社予想に対して売上高の進捗率は23.4%、経常利益の進捗率は28.4%。前年度同時期と比べて、好調に推移しているとのこと。
  • 四半期ごとの売上高及び営業利益は2023年7月期第1四半期が過去最高を記録。
  • 今期は35名の採用。来年度の新卒では65名を予定。
  • 2023年1月4日に上位株主のロックアップ期間(180日間)が終えるので、換金売りが発生する可能性があり。

 

INTLOOPとは

最初にINTLOOPがどのような会社なのかを簡単に解説します。

会社概要

INTLOOPは、登録フリーランスと社員の混成チーム軸にコンサルサービス及びフリーランスの人材派遣サービスを提供しています。

  • 設立年:2005年2月
  • 上場年:2022年7月
  • 業種分類:サービス
  • 決算:7月末日
  • 上場証券取引所:東京証券取引所 グロース市場
  • ホームページ:https://www.intloop.com/

業績の推移

次にINTLOOPのここ数年の業績推移を以下に示します。売上高は着実に伸びており、2020年7月期から2022年7月期の2年間で売上高は約1.8倍に拡大しました。また、営業利益率は、少しずつ改善しており、2023年7月期は7.0%に達成する見込みです。

INTLOOP 業績推移

事業概要

INTLOOPのビジネスモデルは、以下に示す通りで、フリーランスと顧客企業をつなぐ架け橋となり、顧客企業の人材不足に対応することを目指しています。また、同様の形態は他にもありますが、INTLOOPはフリーランスと社員がハイブリットのチームを組んで対応する点に特色があります。

INTLOOP ビジネスモデル

※INTLOOP「2022年10月_事業計画及び成長可能性に関する事項」より抜粋(P.8)

 

INTLOOPが行っているサービスは次の3つになり、具体的な内容は以下を参照してください。

  • プロフェッショナル人材ソリューションサービス
  • コンサルティングサービス
  • Webサービス

INTLOOP サービス概要

※INTLOOP「2022年10月_事業計画及び成長可能性に関する事項」より抜粋(P.9)

 

2023年7月期第1四半期決算資料を読み解く

それでは、2022年12月14日に発表されたINTLOOPの2023年7月期第1四半期決算について、読み解いていきましょう。

会社予想に対する進捗率

2023年7月期第1四半期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は23.4%、経常利益の進捗率は28.4%となっています。前年度同時期の売上高の進捗率は約21.2%、経常利益の進捗率は20.9%だったことから、好調に推移していると言えます。

 

なお、前年度同時期と比べて、売上高は43.1%の増収、経常利益は125.2%の増益となっています。

INTLOOP 業績発表

※INTLOOP「2023年7月期第1四半期決算説明資料」より抜粋(P.4)

 

以下にINTLOOPの四半期別売上高の推移を示します。見てのとおり、きれいな右肩上がりとなっています。なお、2Q以降の四半期売上高の計画値を記載してくれており、単純,にこれらの金額を合計すると、17,172百万円と通期予想を少し上回る見込みです。

INTLOOP 四半期売上高推移

※INTLOOP「2023年7月期第1四半期決算説明資料」より抜粋(P.6)

 

次に四半期ごとの営業利益及び営業利益率の推移を示します。2022年7月期第1四半期は賞与引当金を計上していないのと固定費の希薄化により、営業利益率前年度同時期の5.5%から8.5%と大きく改善しました。次の四半期以降は下がる見込みで、特に第4四半期は新卒採用にかかる費用が計上されることから低めです。

 

なお、売上高と同様にINTLOOPは親切にも四半期別の営業利益の予想を書いてくれています。この金額を足すと1,285百万円と期初予想の1,193百万円から上振れする見込みです。

INTLOOP 四半期別営業利益推移

※INTLOOP「2023年7月期第1四半期決算説明資料」より抜粋(P.8)

 

最後にINTLOOPの社員数の推移を載せます。これによると、今期は35名を採用できました。来期は65名の採用を見込んでいるそうです。

 

INTLOOP 社員数推移

※INTLOOP「2023年7月期第1四半期決算説明資料」より抜粋(P.11)

 

銘柄分析

最後に銘柄分析を行いましたので、紹介します。

ファンダメンタルズ分析

INTLOOPのファンダメンタルは以下のとおりです。

  • 時価総額:230.0億円
  • PER:28.71倍
  • PBR:7.50倍
  • 配当:(2022.7)0円、(2023.7(予))0円
  • 予想配当利回り:0%
  • 自己資本率:27.2%
  • 増収率:(2022.7)41.9%、(2023.7(予))30.0%
  • 増益率:(2022.7)97.8%、(2023.7(予))55.3%
  • 営業利益率:(2022.7)6.0%、(2023.7(予))7.0%

※2022年12月14日終値で算出しております。

 

以下で、INTLOOPと類似の事業を行っている上場企業と比較してみました。最近上場したにもかかわらず、これらの競合と比べて、売上高は最も多いです。また、PERについても、競合他社と比べて27.9倍と高い水準にはなく、割高とはいえません(みらいワークスのみ、INTLOOPより低い)。売上高成長率は、競合他社もINTLOOPも高い水準にあり、この業界の成長性が高いことがうかがえます。

INTLOOP 競合比較

※2022年12月9日時点の終値にて、比較。SBI証券のサイトを利用

株価分析

以下にINTLOOPの上場以来の株価チャート(日足)を示します。公募価格は3500円で、上場時は公募割れでした。その後、2505円まで下がり、その後は上昇トレンドにのり、一時5550円を付けています。今日の決算結果によりどう動くでしょうか。

INTLOOP 日足チャート

株主構成

INTLOOPの株主構成は、以下のとおりです。創業者でもある林博文社長が筆頭株主です。また、第2位株主であるKSM(株)  は林氏の資産管理会社です。このことから、私が10倍株の探索条件の一つとして挙げている「オーナー経営者かつ上位株主」の条件には合致しています

 

なお、筆頭株主と上位株主に関しては、上場後、180日間のロックアップ期間がありましたが、2023年1月4日でその期間を終えます。そのため、換金売りが発生する可能性があります。

  1. 林博文    241(52.4)
  2. KSM(株)    100(21.7)
  3. 日本カストディ信託口    6 (1.3)
  4. ゴールドマン・サックス・インターナショナル    5 (1.2)
  5. 日本マスター信託口    5 (1.1)

 

10倍株探索条件の可否まとめ

INTLOOPは、調べた結果、以下で掲げている私の10倍株の探索条件のうち、時価総額及び営業利益率を除いた3つの条件を満足しています

  • 増収率(20%以上):〇
  • 営業利益率(10%以上):×
  • 時価総額(200億円未満):×
  • 上場から5年以内:〇
  • オーナー経営者かつ上位株主:〇

 

まとめ

ここまで、INTLOOPの銘柄分析を行ってきました。第1四半期は好スタートを切ったと言え、2Q以降、INTLOOPが想定している計画値が達成できさえすれば、上方修正が見えてきます。人員の確保もうまくいったことから、これらの人材が戦力化し始める次の四半期の決算も期待できそうです。

 

なお、来年の年初でロックアップ期間を終えることから、創業者から換金売りが発生する可能性がありますので、状況を注視しましょう。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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