ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【銘柄分析】ウェルプレイド・ライゼスト(9565)-2022年10月期通期決算発表後-

ウェルプレイド・ライゼスト 銘柄分析

私がほっこり紹介する「10倍株の銘柄候補」は、ウェルプレイド・ライゼスト(9565)です。ウェルプレイド・ライゼストは、2022年12月15日の引け後に2022年10月期の通期決算を発表しました。ちなみに、決算発表後の株価は、16.0%と大きく下落(12/15終値4360円→2/24終値3665円)しています。

 

本記事では、ウェルプレイド・ライゼストの概要の紹介と決算資料のポイント、銘柄分析について、解説していきます。なお、各所に用いた数値は2023年2月時点のものです。

ここがポイント

  • ウェルプレイド・ライゼストは、eスポーツイベント関する企画運営や人材仲介業が収益の柱。
  • 売上高は着実に伸びており、2020年10月期から2022年10月期の2年間で売上高は約2.5倍と急拡大。営業利益率は、前期は二桁を越えて10.3%となり、今年も10%弱を見込む。

  • 2022年10月期の通期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は102.5%、経常利益の進捗率は134.3%と上振れ着地。前期(2021年10月期)より、売上高は23%増収、営業利益は65%増益と大きく事業は伸長。
  • 2023年10月期(来期)は、前年度から売上高は32%増収、経常利益は9%の増益の見込み。経常利益が少ないのは、人材採用などに先行投資するため。

 

ウェルプレイド・ライゼストとは

最初にウェルプレイド・ライゼストがどのような会社なのかを簡単に解説します。

会社概要

ウェルプレイド・ライゼストは、eスポーツイベントの企画運営やeスポーツ選手・実況者・解説などの人材の仲介、ゲーム配信に関するサポートにより収益を上げています。

  • 設立年:2015年11月
  • 上場年:2022年11月
  • 業種分類:サービス
  • 決算:10月末日
  • 上場証券取引所:東京証券取引所 グロース市場
  • ホームページ:https://wellplayed-rizest.jp/

業績の推移

次にウェルプレイド・ライゼストのここ数年の業績推移を以下に示します。売上高は着実に伸びており、2020年10月期から2022年10月期の2年間で売上高は約2.5倍と急拡大しました。営業利益率は、前期は二桁を越えて10.3%となり、今年も10%弱の予想です。

ウェルプレイド・ライゼスト 業績推移

事業概要

ウェルプレイド・ライゼストが提供するサービスは大きく分けて、以下の3つとなります。

  • クライアントワーク
  • パートナーソリューション
  • ビジネスデザイン

ウェルプレイド・ライゼスト 事業概要

※ウェルプレイド・ライゼスト「2022年10月期 通期決算説明資料」より抜粋(P.12)

 

クライアントワークは、eスポーツ大会などの企画運営や施設設計のことで、2022年10月期の売上高の6割を占めるウェルプレイド・ライゼストの主力サービスです。パートナーソリューションはeスポーツ選手やクリエイターのマネージメント及びエージェント業務などを行うサービスで、直近で大きく成長した事業となります。三つ目のビジネスデザインは新規事業開発のことで、地域貢献やほかの領域との相乗を狙った事業の立案を行っています。

 

2022年10月期通期決算資料を読み解く

それでは、2022年12月15日に発表されたウェルプレイド・ライゼストの2022年10月期の通期決算について、読み解いていきましょう。

会社予想に対する進捗率

2022年10月期の通期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は102.5%、経常利益の進捗率は134.3%で、上振れて着地しています。営業利益面で大きく上振れた理由(+57百万円)としては、資料内には売上高の増加(計画比+40百万円)と費用の効率化との記載がありました。(2021年10月期)より、売上高は23%増収、営業利益は65%増益と大きく事業は伸長しました。

ウェルプレイド・ライゼスト 業績発表

※ウェルプレイド・ライゼスト「2022年10月期 通期決算説明資料」より抜粋(P.28)

来期(2023年10月期)の会社計画

ウェルプレイド・ライゼストは、2022年10月期の通期計画の発表とともに来期の会社計画を発表しています。それによると、2023年10月期は、前年度から売上高は32%増収、経常利益は9%の増益の見込みとなっています。売上高の伸びに対して、利益面の伸びが少ないのは採用費を今期は多く充当する予定のためとのことです。

ウェルプレイド・ライゼスト 業績予想

※ウェルプレイド・ライゼスト「2022年10月期 通期決算説明資料」より抜粋(P.38)

 

また、ウェルプレイド・ライゼストはセグメント別の売上高予想を開示しており、以下のとおりとなっています。主力事業のクライアントワークが+39%の伸びを見込んでいます。このサービス別の予想を開示する辺りはIRに力を入れているなーと感心しました。

ウェルプレイド・ライゼスト セグメント別業績見込み

※ウェルプレイド・ライゼスト「2022年10月期 通期決算説明資料」より抜粋(P.39)

 

銘柄分析

最後に銘柄分析を行いましたので、紹介します。

ファンダメンタルズ分析

ウェルプレイド・ライゼストのファンダメンタルは以下のとおりです。

  • 時価総額:99.41億円
  • PER:55.53倍
  • PBR:33.42倍
  • 配当:(2022.10)0円、(2023.10(予))0円
  • 予想配当利回り:0%
  • 自己資本率:18.3%
  • 増収率:(2022.10)22.7%、(2023.10(予))32.1%
  • 増益率:(2022.10)73.3%、(2023.10(予))9.7%
  • 営業利益率:(2022.10)10.3%、(2023.10(予))9.3%

※2023年2月24日終値で算出しております。

株価分析

以下にウェルプレイド・ライゼストの上場以来の株価チャート(日足)を示します。公募価格は1170円で、上場直後に大きく跳ね上がり、上場来最高値となる8700円を付けた後、徐々に人気が沈静化して下落していき、現在は4000円弱となっています。

ウェルプレイド・ライゼスト 日足チャート

株主構成

ウェルプレイド・ライゼストの株主構成は、以下のとおりです。創業者でもある谷田優也社長が上位株主です。筆頭株主のカヤックは親会社となります。このことから、私が10倍株の探索条件の一つとして挙げている「オーナー経営者かつ上位株主」の条件には合致しています

  1. カヤック    156(62.4)
  2. 谷田優也    24 (9.6)
  3. 高尾恭平    24 (9.6)
  4. 副島雄一    24 (9.6)
  5. 原田清士    6 (2.4)

 

10倍株探索条件の可否まとめ

ウェルプレイド・ライゼストは、調べた結果、以下で掲げている私の10倍株の探索条件のうち、営業利益率を除いた4つの条件を満足しています

  • 増収率(20%以上):○
  • 営業利益率(10%以上):×
  • 時価総額(200億円未満):○
  • 上場から5年以内:○
  • オーナー経営者かつ上位株主:○

 

まとめ

ここまで、ウェルプレイド・ライゼストの銘柄分析を行ってきました。大きく成長していく期待が高いeスポーツ分野に特化した企業のため、今後の伸びが期待できる企業です。

 

一方で、人気化している面もあるため、株価指標の面では割高水準にあるとも言えますので、投資判断する際には割高の面を差し引いても今後の成長が望めるかどうかを見極めて検討すべきです。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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