ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【決算要約】WACUL(4173)-2023年2月期第2四半期決算発表後-

WACUL 決算発表

この記事では、以前に私が紹介した「10倍株の銘柄候補」のWACUL(4173)が2022年10月11日の引け後に2023年2月期第2四半期決算を発表しましたので、私なりにほっこり解説していきます。ちなみに、決算発直前の株価は620円(10/11終値)でした。さて、明日はどうなるでしょうか。

 

なお、各所に用いた数値は2022年10月時点のものです。

おさらい

WACULに関しては、以下の記事で銘柄分析をしています。どんな銘柄なのか詳しく知りたい方は以下の記事を参照してください。

 

toroupa-toushi.hatenablog.com

 

概要をざっと書くと以下です。

  • WACULは、WebサイトをAIが解析して評価して改善提案するサービスSEO支援サービスなどをSaaS型で提供。加えて、DXに関するコンサルサービスを実施。
  • 業績は着実に伸びており、ここ3年間で売上高は約2.9倍増収。また、営業利益は2021年2月に黒字転換した後、営業利益は10%以上を維持。
  • 2023年度第1四半期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は20.5%、経常利益の進捗率は14.7%となり、前年同時期の進捗率と比べて低い。特に、売上高も経常利益もいずれも前年同期に比べて、減少

 

2023年2月期第2四半期決算資料を読み解く

それでは、2022年10月13日に発表されたWACULの2023年2月期第2四半期の決算資料について、読み解いていきましょう。

ポイント

決算資料から読み取れたポイントは以下です。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

  • 会社予想に対して売上高の進捗率は42.5%、営業利益の進捗率は29.5%で、前年同時期と比べると遅れ気味。
  • 四半期業績の推移によると、今四半期の売上高は過去最高を記録。また、リカーリング売上(継続収益)も約60%と安定。
  • WACULは四半期単位で事業成長が続く前提で組んでいる今年度の会社計画から現時点でずれがないとの判断から、計画を修正する必要はないとのこと

会社予想に対する進捗率

2023年2月期第2四半期の決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は42.5%、営業利益の進捗率は29.5%でした。前年同時期は、売上高の進捗率は49.2%、営業利益の進捗率は43.7%でしたので、進捗は遅れているといえます。また、前四半期(2023年2月期第1四半期)と比べても、売上高は7.3%と増加しています。なお、営業利益の伸びが悪いのは、中長期的な成長を目指した投資(採用、新規事業の人材マッチング事業への投資)を増やしたためとのことです。

WACUL 四半期業績

※WACUL「2023年2月期 第2四半期決算説明資料」より抜粋(P.16)

 

次に四半期ごとの売上高の推移を見ていきます。このグラフにもある通り、2023年2月期第2四半期の売上高は、過去最高となっています。また、前年同時期はインキュベーション事業での納品が偏った影響により第1四半期から売上高を減らしましたが、今年度はそのような偏りがないように調整できたことから、1Qから売上高を伸ばしています。また、毎月の収益のうち、リカーリング売上(継続的にサービスを利用してくれる顧客からの売上)は6割と安定しています。気になる点といえば、プロだs区と事業の売上がここ1年はほとんど伸びていない点です。

WACUL 四半期業績推移

※WACUL「2023年2月期 第2四半期決算説明資料」より抜粋(P.22)

 

また、WACULは、AIアナリスト(デジタルマーケティング支援ソフト)やAIアナリストSEO(検索エンジン対策)、人材マッチングサービスなど複数のサービスを提供していることから、これらのサービスを利用してくれている顧客に別のサービスも利用してもらうように積極的に売り込みをしています。その結果、複数のサービスを利用する顧客数の割合(=クロスセル率)は右肩上がりで増えています。

WACUL クロスセルの推移

※WACUL「2023年2月期 第2四半期決算説明資料」より抜粋(P.25)

 

2021年12月より開始した人材マッチングサービスですが、順調に成長しており、わずか9か月で年間経常収益(APP、1か月の売上高を12倍して1年分に換算)1億円を突破しました。

 

WACUL 人材マッチングサービスの業績推移

※WACUL「2023年2月期 第2四半期決算説明資料」より抜粋(P.34)

 

まとめ

ここまで、WACULが発表した2023年2月期第2四半期決算について、解説してきました。決算内容としては、前年同時期と比べて進捗率がだいぶ悪く見えます(上期売上6億円弱に対して、下期は8億円の計画)。一方で、新規に立ち上げた事業である人材マッチングサービスへの成長投資の成果が表れてきていることは光明ですが、成長がはっきりと鈍化している従来事業(プロダクト事業)も15%程度伸ばせないと予算計画の達成はきつそうです。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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