ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【銘柄分析】 アクリート(4395)-2022年12月期第3四半期決算発表後-

アクリート 決算発表

この記事では、以前に私が紹介した「10倍株の銘柄候補」のアクリート(4395)が2022年11月11日の引け後に2022年12月期第3四半期決算を発表しましたので、私なりにほっこり解説していきます。ちなみに、決算発直前の株価は2547円(11/11終値)でした。さて、週明けの株価はどうなるでしょうか。

 

なお、各所に用いた数値は2022年11月時点のものです。

おさらい

アクリートに関しては、以下の記事で銘柄分析をしています。どんな銘柄なのか詳しく知りたい方は以下の記事を参照してください。

toroupa-toushi.hatenablog.com

概要をざっと書くと以下です。

  • 第2四半期で上方修正を発表し、連結業績予想を売上高5,547百万円から5,726百万円に、営業利益を640百万円から923百万円に引き上げ。営業利益に関しては、前期より89.2%の増益
  • 事業は、企業から個人に対するSMS(ショートメッセージサービス)配信代行サービスのみ。SMS配信サービスは、本人確認の認証サービスや企業からの情報伝達する際の大量送信に利用されている。
  • 2021年から2022年にかけて、3社を買収。その結果、売上高が2021年度から約2倍に伸長。
  • 2022年度上期決算は、上方修正された数字を用いると、進捗率は売上高47.7%、経常利益率63.5%となり、順調に推移。
  • 今後もSMSの配信数が年間40%ずつ増えるとの予測から、アクリーの発表資料によると、2025年度の売上高が連結150億円を見込んでおり、現在の約2.5倍まで成長する計画

 

2022年12月期第3四半期決算資料を読み解く

それでは、2022年11月11日に発表されたアクリートの2022年12月期第3四半期の決算資料について、読み解いていきましょう。

ポイント

決算資料から読み取れたポイントは以下です。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

  • 今期2回目の上方修正を発表しており、前回の業績修正時からさらに上積みされ、売上高が6.9%の増収、経常利益が32.6%の増益の見込み
  • 同日に上方修正した会社予想に対して売上高の進捗率は75.3%、経常利益の進捗率は83.9%。前年度と比較して、進捗は良好。
  • 単体の四半期業績の推移をみた場合、今回は前四半期(2022年12月期第2四半期)と比べて、売上高は約35.3%の増収。

 

さらに上方修正を発表

2022年8月に発表した2022年12月期第2四半期で上方修正を発表していますが、今回の決算ではさらに上振れの見込みとなったことを発表しています。(前回の記事でも言及したとおり、やはりコロナ関連の売り上げが保守的だったようです。)

 

上方修正の内容ですが、前回の業績修正時と比べて、売上高が6.9%の増収、経常利益が32.6%の増益の見込みです。(当初予算と比べると、売上高が10.4%増収、経常利益が91.3%増益となりました。)

アクリート 上方修正

※アクリート「2022年12月期 第3四半期決算説明資料」より抜粋(P.17)

※金額の単位は、百万円

 

会社予想に対する進捗率

2022年12月期第3四半期の連結決算によると、同日に上方修正した会社予想に対して売上高の進捗率は75.3%、経常利益の進捗率は83.9%となります。前年同時期は売上高の進捗率は68.1%、経常利益の進捗率は72.2%でしたので、進捗は良好です。

 

売上高の増収は、コロナの陽性者への連絡手段としてSMSの利用が増えたこと、特に第3四半期は第7波が発生したことにより、利用が多くなったことが要因の一つです。

アクリート 業績発表

※アクリート「2022年12月期 第3四半期決算説明資料」より抜粋(P.9)

 

次に「単体」での四半期ごとの売上高の推移を見ていきます。今期はコロナ関連の売り上げが約410百万円計上されたことから、過去最高の売上高を記録していています。また、コロナ関連をきっかけに、アクリートのSMS配信サービスに興味を持つ自治体が増えたことにより、行政関連の利用が拡大したことも貢献しています。

 

ただし、気になる点としては、コロナ関連を除いた売上高は増加しているものの、前四半期と比べたら、微増(数%程度)にとどまっている点です。そのあたりは特に言及はなかったので、特に問題ない状態なのかどうかは知りたいところです。

アクリート 四半期業績推移

※アクリート「2022年12月期 第3四半期決算説明資料」より抜粋(P.14)

 

まとめ

ここまで、アクリートが発表した2022年12月期第3四半期決算について、解説してきました。決算は、予想通りの上方修正も発表され、良い内容でした。

 

気になる点は、中期計画はかなり野心的に定めていますが、コロナの特需を除くと四半期ベースでの国内の売上高の増加のペースが微増に伴っていることと来期以降の動きが特に見えなかったことが気になります。

 

次は通期決算となりますが、すでに中期計画で開示している来期の計画(売上高

78億円)を予定通りに提示できるかが焦点になりそうです。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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