ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【銘柄分析】ユナイトアンドグロウ(4486) -2022年12月期第3四半期決算発表後-

ユナイトアンドグロウ 決算発表

この記事では、以前に私が紹介した「10倍株の銘柄候補」のユナイトアンドグロウ(4486)が2022年11月14日の引け後に2022年12月期第3四半期決算を発表しましたので、私なりにほっこり解説していきます。ちなみに、決算発直前の株価は1409円(11/14終値)でした。さて、明日の株価はどうなるでしょうか。

 

なお、各所に用いた数値は2022年11月時点のものです。

おさらい

ユナイトアンドグロウに関しては、以下の記事で銘柄分析をしています。どんな銘柄なのか詳しく知りたい方は以下の記事を参照してください。

toroupa-toushi.hatenablog.com

概要をざっと書くと以下です。

  • インソージング事業とセキュリティ事業の2つがあり、インソージング事業がメイン(売上高で9割強)。インソージング事業では、IT人材や知識を顧客企業に提供するシェアリングサービスを行っている。
  • コロナの影響があった2020年度を除けば、毎年、15%前後売上高を増やしている。また、ここ5年間は増収増益。営業利益率も13%前後を維持。
  • 2022年度の増益率は4.5%と低め。これは、今後の事業拡大を目指して人員確保のための費用を多く見込んでいるため。
  • 第2四半期の稼働率はここ3年で最も高い状況。加えて、ユナイトアンドグロウの売上高のキーパラメーターである人員面から見ても、昨年度よりも新規採用人数が増えている。
  • 売上高はIT人材の数と強い相関があることから、今後の成長のためにはIT人材をどれだけ獲得できるかが鍵。一方で、日本はIT人材不足の状況のため、人材確保できるかどうかが事業リスクとなっている。

 

2022年12月期第3四半期決算資料を読み解く

それでは、2022年11月14日に発表されたユナイトアンドグロウの2022年12月期第3四半期の決算資料について、読み解いていきましょう。

ポイント

決算資料から読み取れたポイントは以下です。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

  • 会社予想に対して売上高の進捗率は73.3%、経常利益の進捗率は91.5%となり、前年同時期とほぼ同じ進捗率のため、良好。利益面は本社人件費や人材採用費の未消化が要因で高く出ている。
  • インソージング事業については、稼働率の上昇及び既存顧客数の取引拡大により、会社計画に対して上回る進捗。一方で、セキュリティ事業はリリースの遅れの影響から苦戦。
  • ユナイトアンドグロウは年間配当を2円増配することを公表。

会社予想に対する進捗率

2022年12月期第3四半期の決算によると、会社予想に対して売上高の進捗率は73.3%、経常利益の進捗率は91.5%となり、前年同時期は売上高の進捗率は72.7%、経常利益の進捗率は82.0%でしたので、進捗は良好です。

 

経常利益が増加しているのは、会社計画に対して本社人件費や人材採用費といった予算の一部が未消化となっていることが起因しています。

ユナイトアンドグロウ 業績発表

※ユナイトアンドグロウ「2022年12月期 第3四半期決算説明資料」より抜粋(P.16)

 

次にセグメント別の業績を以下に開示します。顧客にIT人材を派遣するインソージング事業については、稼働率の上昇及び既存顧客数の取引拡大により、前年度から16.1%の増収となり、会社計画に対して上回る進捗率(売上高:73.9%、セグメント利益:72.5%)となっています。なお、前四半期で上がっていた新規案件が2~3か月となっていた問題に関しては、既存顧客の見直しにより新規案件に対応できることになったことから、状況は改善しました。

 

一方で、セキュリティ事業については、PCI DSSの日本語バージョンのリリース遅れが影響し、売上高は前年度同時期から減収となりました。進捗率も売上高65.89%、セグメント利益47.1%と遅れ気味です。

ユナイトアンドグロウ セグメント別業績

※ユナイトアンドグロウ「2022年12月期 第3四半期決算説明資料」より抜粋(P.17)

 

なお、インソージング事業の事業規模に直結する人員数についてですが、以下で示すとおり、前年度同時期と比べれば16人増加しているものの、前四半期からは2名減少しています。

ユナイトアンドグロウ 人員推移

※ユナイトアンドグロウ「2022年12月期 第3四半期決算説明資料」より抜粋(P.18)

増配を発表

ユナイトアンドグロウは決算の発表に併せて、増配することを公表しました。2021年12月期は14円だった年間配当を16円に上げます。これにより、11/14時点の株価から算出した配当利回りは1.13%(増配前0.99%)になります。

 

新プロダクトラインの立ち上げ

ユナイトアンドグロウは決算日に来年度から新事業の立ち上げを行うことを発表しました。事業はインソージング事業の中にあったコーポレートIT内製開発支援サービスを新ラインとして立ち上げます。

ユナイトアンドグロウ 新事業立ち上げ

※ユナイトアンドグロウ「2022年12月期 第3四半期決算説明資料」より抜粋(P.27)

 

まとめ

ここまで、ユナイトアンドグロウが発表した2022年12月期第3四半期決算について、解説してきました。進捗率からみると良好で、特に主力事業であるインソージング事業が好調でした。

 

気になる点は、今後の事業の拡大のために重要な要素である人材獲得の状況でしょうか。新卒採用の時期ではないために減少しやすい時期なのは仕方ありませんが、人材数は今後も重要視していきたいです。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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