この記事では、以前に私が紹介した「10倍株の銘柄候補」のクリアル(2998)が2022年11月14日の引け後に2023年3月期第2四半期決算を発表しましたので、私なりにほっこり解説していきます。ちなみに決算発表後の株価は、約6.9%と大きく下降(11/14終値1416円→11/15終値1319円)しています。ただ、後述しますが、決算内容的にそこまで落ちるような内容とは思えないのですが。。。
なお、各所に用いた数値は2022年11月時点のものです。
おさらい
クリアルに関しては、以下の記事で銘柄分析をしています。どんな銘柄なのか詳しく知りたい方は以下の記事を参照してください。
概要をざっと書くと以下です。
- クリアルが行っている事業は、投資用不動産の販売。
-
業績は着実に伸びてており、2020年3月期から2022年3月期の2年間で売上高は約2.8倍に拡大。営業利益に関しては、ここ2年間は2~3%と低迷気味。
- 2023年3月期の第1四半期決算は、会社予想に対して売上高の達成率は17.4%、経常利益の進捗率は30.8%。前年同時期の業績は開示されていないため、比較できず。
2023年3月期第2四半期決算資料を読み解く
それでは、2022年11月14日に発表されたクリアルの2023年3月期第2四半期の決算資料について、読み解いていきましょう。
ポイント
決算資料から読み取れたポイントは以下です。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
- 会社予想に対して会社予想に対して売上高の進捗率は58.5%、経常利益の進捗率は153.3%となり、前年同時期と比べて、高進捗。
- 3つのセグメントはいずれも高伸長。特に1万円から不動産投資が可能な「CREAL」は、順調に投資家数を増やした結果、前年同時期から約2.2倍の売上高に。
会社予想に対する進捗率
2023年3月期第2四半期の決算によると、会社予想に対して売上高の進捗率は58.5%、経常利益の進捗率は153.3%となり、前年同時期は売上高の進捗率は52.6%、経常利益の進捗率は31.3%でしたので、進捗は良好です。前年度同時期からすれば、+74.4%の増収、+489%の増益と大きく業績を伸ばしています。
なお、すでに高進捗ですが、下期はCREALの償還物件数が少ないことや本社移転費用が掛かることを考えて、通期予想は据え置きです。
※クリアル「2023年3月期 第2四半期決算説明資料」より抜粋(P.12)
次にセグメント別の業績を以下に開示します。3つのセグメントはいずれも高伸長を遂げていますが、特に1万円から不動産投資が可能な「CREAL」が前年同時期から約2.2倍の売上高となっており、目立ちます。また、富裕層及び機関投資家向けの「CREAL Pro」は減収となっていますが、これは前期は棚卸資産の売却という一過性の収入があったためです。
※クリアル「2023年3月期 第2四半期決算説明資料」より抜粋(P.17)
最後に売上高寄与率が最も大きい「CREAL」に関して、KPIとなっている投資家数の四半期ごとの推移を以下に示します。見てのとおり、右肩上がりで増えており、前年同時期と比べて、35.9%の増加しています。また、今期の計画している獲得者数は5303人となり、年度目標(8000人)からみて66.3%の進捗となっています。
※クリアル「2023年3月期 第2四半期決算説明資料」より抜粋(P.16)
まとめ
ここまで、クリアルが発表した2023年3月期第2四半期決算について、解説してきました。1Q決算の状況から一気に進み、2Q決算は高進捗かつ高成長を遂げているため、文句をつけどころがない内容だと思います。また、各事業のKPIも順調に推移しており、通期計画も問題なくクリアしそうです。
材料出尽くしとも読み取れないし、悪い材料があるわけでもないのに、株価は下がるんですね。。。
【注意事項】
最後に注意事項です。
どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。
上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。
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