この記事では、以前に私が紹介した「10倍株の銘柄候補」のアジアクエスト（4261）が2022年11月14日の引け後に2022年12月期第3四半期決算を発表しましたので、私なりにほっこり解説していきます。ちなみに決算発表後の株価は、約8.5%と下落(11/14終値2450円→11/22終値2241円)しています。
なお、各所に用いた数値は2022年11月時点のものです。
おさらい
アジアクエストに関しては、以下の記事で銘柄分析をしています。どんな銘柄なのか詳しく知りたい方は以下の記事を参照してください。
概要をざっと書くと以下です。
- アジアクエストは、企業のＤＸ支援コンサルやシステム・プロダクト開発が事業の主力。
- 売上高は二桁成長で着実に増加し、2022年12月期の売上高は2019年12月期の約1.7倍。営業利益率は2021年12月期は二桁を超え。
- 2022年12月期第2四半期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は46.6%、経常利益の進捗率は58.3%で、前年同時期の進捗率と比較し、少し遅れ気味。
2022年12月期第3四半期決算資料を読み解く
それでは、2022年11月14日に発表されたアジアクエストの2022年12月期第3四半期の決算資料について、読み解いていきましょう。
ポイント
決算資料から読み取れたポイントは以下です。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
- 同日に上方修正した会社予想に対して進捗率は71.2%、経常利益の進捗率は80.7％。前年度の状況から踏まえると、進捗は期初計画通りに進んでいる。
- 2022年12月期第3四半期は前四半期（2022年12月期第2四半期）と比べて、売上高は4.0%の増収。前年同時期(2021年2月期第3四半期)と比べると、19.3％の増収。
会社予想に対する進捗率
2022年12月期第3四半期の決算によると、同日に上方修正した会社予想に対して売上高の進捗率は71.2%、経常利益の進捗率は80.7%となります。前年同時期は売上高の進捗率は71.1%、経常利益の進捗率は93.1%でした。
なお、前年同期と比べて、14.1%の増収ですが、経常利益は4.1%の増益にとどまっています。この要因は、人件費の負担増のために費用が増加した結果です。加えて、前年度4Qの営業利益が少なくなったのは上場費用の計上による一時的なものであることから、、売上が好調であれば通期計画は超過できそうです。
※アジアクエスト「2022年12月期 第3四半期決算説明資料」より抜粋(P.15)
次に以下でアジアクエストの四半期ベースでの売上高推移を示します。見てのとおり、売上高は四半期ベースで右肩上がりとなっており、2022年12月期第3四半期は前四半期から＋4.0%増収と着実に業績を伸ばし、過去最高を記録しました。これは、旺盛なDX案件の引き合いがあったことからです。
※アジアクエスト「2022年12月期 第3四半期決算説明資料」より抜粋(P.17)
最後にエンジニア人員推移について、示します。昨年度は少し新卒採用に苦労(+14名)していましたが、今期は上場した効果もあったためか、新卒で23名の成功しており、IT企業でありがちな採用でつまづいていない状況です。
※アジアクエスト「2022年12月期 第3四半期決算説明資料」より抜粋(P.16)
まとめ
ここまで、アジアクエストが発表した2022年12月期第3四半期決算について、解説してきました。決算は好調で、上振れは期待できなさそうですが、通期計画は満足できそうです。また、エンジニア採用が順調だったことから、今後も業績の成長にも期待できそうです。
【注意事項】
最後に注意事項です。
どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。
上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。
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