ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【銘柄分析】ブレインズテクノロジー(4075)-2023年7月期第1四半期決算発表後-

ブレインズテクノロジー 決算発表

この記事では、以前に私が紹介した「10倍株の銘柄候補」のブレインズテクノロジー(4075)が2022年12月9日の引け後に2023年7月期第1四半期決算を発表しましたので、私なりにほっこり解説していきます。ちなみに、決算発直前の株価は1240円(12/9終値)でした。さて、週明けの株価はどうなるでしょうか。

 

なお、各所に用いた数値は2022年12月時点のものです。

おさらい

ブレインズテクノロジーに関しては、以下の記事で銘柄分析をしています。どんな銘柄なのか詳しく知りたい方は以下の記事を参照してください。

toroupa-toushi.hatenablog.com

概要をざっと書くと以下です。

  • ブレインズテクノロジーは、AIが実装されたソフトウェア販売事業が柱で、異常検知にたけたAIプラットフォームと企業内検索エンジンが主力商品。
  • 業績は着実に伸びており、2022年度の売上高は2019年度を比べて約2.2倍に拡大。ただし、2022年度の増収率は10%を切り、少し伸び悩み。営業利益率はここ3年間は11~18%と高い水準
  • 今後の成長戦略として、既存技術の適用範囲拡大と海外展開を模索中。また、次世代事業として、自動化が困難な業務領域に焦点を当てて研究開発を実施。
  • 2022年7月期の通期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は100.3%、経常利益の進捗率は118.5%となり、経常利益に関しては、上振れしています。ただし、2022年7月期は下方修正を行っています。
  • 2023年7月期は、2022年7月期と比べて、売上高は22.7%の増収、経常利益は3.8%の増益を計画。

 

2023年7月期第1四半期決算資料を読み解く

それでは、2022年12月9日に発表されたブレインズテクノロジーの2023年7月期第1四半期の決算資料について、読み解いていきましょう。

ポイント

決算資料から読み取れたポイントは以下です。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

  • 会社予想に対して、売上高の進捗率は16.3%、経常利益は赤字。前年同時期と比べて、進捗は悪め。また、前年同時期と比較した場合、ほとんど売上高は伸びていない。
  • 3Qに売り上げが偏重する傾向がある
  • 2022年7月期の下方修正の要因となった大型案件の売り上げはいつ計上されるのか。下方修正を公表した資料には「遅延」となっていたが、果たしてこの案件はまだ有効なのか。
  • 人材獲得は順調。

会社予想に対する進捗率

2023年7月期第1四半期の決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は16.3%、経常利益は赤字でした。前年同時期は売上高の進捗率は19.6%、経常利益の進捗率は6.9%でしたので、進捗は悪いと言えます。なお、会社コメントは季節要因があって偏重傾向にあることから、特に問題視していないようです(やや遅延しているとの述べていますが)。昨年度は順調といいながら、通期決算発表前に下方修正しているので、信用が置けるかはわかりません。

 

また、昨年度に下方修正した時の資料内のコメントにおいて、2022年7月期第3四半期に見込んでいた大型ライセンス契約が遅延したとありました。しかし、今回の決算資料では「大型案件はない」との記載があります。下方修正の原因となった大型案件はどこにいっているのか、どういう状態になっているのかが大変、気になります。

ブレインズテクノロジー 業績発表

※ブレインズテクノロジー「2023年7月期 第1四半期決算説明資料」より抜粋(P.5)

 

以下に四半期ごとの売上高の推移を示します。これを見てもわかる通り、多くの企業が決算時期に該当する第3四半期に売上高が集中する傾向があります。加えて、20223年7月期の第1四半期は、計画に対して、16.3%しかなく、過去と比較して最も低い割合です。第2四半期も悪い場合、今年度も下方修正がある可能性が出てくるので、次の2Q決算は特に注視すべきと考えます。

ブレインズテクノロジー 四半期業績推移

※ブレインズテクノロジー「2023年7月期 第1四半期決算説明資料」より抜粋(P.6)

 

最後に従業員数の推移を示します。多くのIT企業が人材獲得に苦労していますが、ブレインズテクノロジーはうまくいっているようで、前年同時期から11名の獲得に成功しています。また、定着率が高いことも特徴といえるでしょう。

ブレインズテクノロジー 従業員数推移

※ブレインズテクノロジー「2023年7月期 第1四半期決算説明資料」より抜粋(P.12)

 

まとめ

ここまで、ブレインズテクノロジーが発表した2023年7月期第1四半期決算について、解説してきました。売上高の進捗率が前年度と比べて悪く、通期決算に占める比率は近年で最も悪い数値となっているため、決算内容はあまり良くない。2Q決算の内容は、通期目標が達成できるかどうかの判断に非常に大事になる。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

この記事が面白かったら、以下のボタンをぽちっと押してください。

にほんブログ村 株ブログへ
にほんブログ村