ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【銘柄分析】アールプランナー(2983)-2023年1月期第3四半期決算発表後-

アールプランナー 決算発表

この記事では、以前に私が紹介した「10倍株の銘柄候補」のアールプランナー(2983)が2022年12月13日の引け後に2023年1月期第3四半期決算を発表しましたので、私なりにほっこり解説していきます。ちなみに、決算発直前の株価は1032円(12/13終値)でした。さて、明日の株価はどうなるでしょうか。

 

なお、各所に用いた数値は2022年12月時点のものです。

おさらい

アールプランナーに関しては、以下で紹介しています。どんな銘柄なのか詳しく知りたい方は以下の記事を参照してください。

toroupa-toushi.hatenablog.com

概要をざっと書くと以下です。

  • アールプランナーは、名古屋地盤の住宅メーカーであり、注文住宅と建売住宅が2本柱。近年、首都圏へ進出中。初配当。
  • 売上高は毎年着実に二桁成長を続けており、2019年1月期から2022年1月期の3年間で売上高は約1.7倍に拡大。2022年1月期は、営業利益率が5%超えた
  • 戸建住宅事業において、世帯年収で最大ボリュームゾーンとなる400~800万円の人が購入しやすい価格帯の住宅をメインにしている。
  • 営業指標は従来型の住宅展示場への来場者数ではなく、デジタルマーケティングによる反響を重視。
  • 売上高は据え置きだが、営業利益・経常利益・純利益はそれぞれ33.3%、38.6%、39.2%下方修正。その結果、今年度の会社計画は増収減益となる。
  • 2023年度1月期第2四半期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は46.8%、経常利益の進捗率は20.9%(下方修正後:34.1%)。前年同時期の進捗率と比べて、経常利益に関しては下方修正後でも少し遅れている。

 

2023年1月期第3四半期決算資料を読み解く

それでは、2022年12月13日に発表されたアールプランナーの2023年1月期第3四半期の決算資料について、読み解いていきましょう。

ポイント

決算資料から読み取れたポイントは以下です。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

  • 会社予想に対して、売上高の進捗率は65.1%、経常利益の進捗率は2.0%。前年同時期と比べて、進捗率は悪い。通期計画の修正はなし
  • 前年同時期と比べ大きく増収(売上高:+10.2%)となったが、大幅に減益(経常利益:-98.1%)。営業利益率も前年同時期から改善し、10%超え。
  • 前年同時期に比べて、分譲住宅の販売棟数及び棚卸資産は増加したものの、注文住宅は苦戦し、販売棟数及び第3四半期末時点の受注残高も減少。

会社予想に対する進捗率

2023年1月期第3四半期の決算は、会社予想(2Q時にで下方修正、進捗率は修正後に基づいて計算)に対して売上高の進捗率は65.1%、経常利益の進捗率は2.0%でした。、前年同時期の売上高の進捗率は70.5%、経常利益の進捗率は71.5%でしたので、進捗は悪いと言えます。

 

また、前年同時期に対して売上高は10.2%と増収となりましたが、経常利益は前年度から98.1%の減益となっています。減益となった理由は二つあり、一つ目は直近の円安やウクライナ戦争が原因の資材高騰の影響、二つ目は販促のための広告宣伝費の増加です。

アールプランナー 業績発表

※アールプランナー「2023年1月期 第3四半期決算説明資料」より抜粋(P.9)

 

次にアールプランナーのここ3年度の3Q時点の販売棟数の推移を以下に示します。全国的に2022年に入ってからコロナ禍での需要喚起の効果が切れるとともに資材高騰による住宅価格の値上がりを受けて注文住宅の着工数が減少していますが、アールプランナーでも同様の結果となりました。分譲住宅の販売棟数は増加していますが、昨年度までの勢いからすると鈍化している印象です。

アールプランナー 販売棟数推移

※アールプランナー「2023年1月期 第3四半期決算説明資料」より抜粋(P.6)

 

最後にアールプランナーが2022年1月期第3四半期末時点で抱える受注残高と分譲住宅の棚卸資産残高について、以下に示します。これによると、注文住宅の住中残高は前年度より減少しており、引き続き苦境にあると言えます。分譲住宅に関しては、仕入れを増やした効果から前年度から+44.2%と大きく増えています。3Qでは計画の修正を行っていませんが、果たしてこれらの受注残高や棚卸資産をどれだけ4Qに押し込めるかが通期計画の鍵になりそうです。

アールプランナー 受注残高 棚卸資産

※アールプランナー「2023年1月期 第3四半期決算説明資料」より抜粋(P.14)

 

まとめ

ここまで、アールプランナーが発表した2023年1月期第3四半期決算について、解説してきました。すでに第2四半期で下方修正をしたにもかかわらず、決算の進捗率に関しては、前年度よりも悪いです。(特に利益面。)加えて、資源高騰の影響も多少は緩和しているものの解消しているわけではなく、秋以降も住宅関連の需要もそこまで増えているようには感じないことから、通期目標が達成できるのか正直、疑問に感じます。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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