ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【銘柄分析】クラシコム(7110)-2023年7月期第1四半期決算発表後-

クラシコム 決算発表

この記事では、以前に私が紹介した「10倍株の銘柄候補」のクラシコム(7110)が2022年12月14日の引け後に2023年7月期第1四半期決算を発表しましたので、私なりにほっこり解説していきます。ちなみに、決算発直前の株価は1295円(12/14終値)で、12/16の終値は1449円となり、決算内容を好感して+11.9%と大きく上昇しています。

 

なお、各所に用いた数値は2022年12月時点のものです。

おさらい

クラシコムに関しては、以下の記事で銘柄分析をしています。どんな銘柄なのか詳しく知りたい方は以下の記事を参照してください。

toroupa-toushi.hatenablog.com

概要をざっと書くと以下です。

  • クラシコムの主力事業は、ECサイト『北欧、暮らしの道具店』で雑貨・服飾品を販売。
  • 業績は着実に伸びており、2020年7月期から2022年7月期の2年間で売上高は約1.5倍に拡大。営業利益は小売業の割には安定しており、直近3年間は10%超え。

  • 2022年7月期通期決算は、会社予想に対して売上高の達成率は100.3%、経常利益の進捗率は101.9%とほぼ会社予想どおり。
  • 来期も増収総益を見込んでおり、売上高は今期から12.4~17.1%の増収、経常利益は2.3~6.6%の増益と予想。

 

2023年7月期第1四半期決算資料を読み解く

それでは、2022年12月14日に発表されたクラシコムの2023年7月期第1四半期の決算資料について、読み解いていきましょう。

ポイント

決算資料から読み取れたポイントは以下です。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

  • 会社予想に対して、上高の進捗率は26.2~27.2%、経常利益は28.7~29.9%。前年同時期と比べて、高進捗。
  • 2023年7月期第1四半期は前年度同時期(2022年7月期第1四半期)に比べて、売上高は22.6%の増収、経常利益は30%の増益となり、四半期ベースでは過去最高の売上高、経常利益を記録
  • 新規会員数は順調に伸びている

会社予想に対する進捗率

2023年7月期第1四半期の決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は26.2~27.2%、経常利益は28.7~29.9%(※クラシコムの予想は幅を持たしているため)でした。前年同時期は売上高の進捗率は25.0%、経常利益の進捗率は23.5%でしたので、進捗は良いと言え、前年同時期と比べて増収(売上高+22.6%)増益(経常利益:+30.0%)です。

クラシコム 決算発表

※クラシコム「2023年7月期 第1四半期決算説明資料」より抜粋(P.12)

 

以下に四半期ごとの売上高の推移を示します。以下に示すとおり、昨年度は上海ロックダウンの影響により商品供給が不安定になった結果、売上高は足踏みしていました。しかし、今期はその影響が解消された結果、2023年7月期第1四半期が前四半期(2022年7月期第4四半期)から大きく増収となりました。また、データが少ないために何とも言えませんが、季節的な売上高の偏重がありそうです。(家具の買い替え需要が多くなる引っ越しシーズンが含まれている3Qは多くなりそうな一方、2Qは落ち込みしやすそう。)

クラシコム 四半期業績推移

※クラシコム「2023年7月期 第1四半期決算説明資料」より抜粋(P.14)

 

次の四半期である2023年7月期第2四半期の予想に関しては、四半期別の増収率から少し読み取れそうです。以下でみるとおり、2022年7月期第4四半期及び2023年7月期第1四半期は前年度同時期は巣ごもり需要の反動により増収率の伸びが抑えられた時期と重なります。つまり、その分、増収しやすい状況だったと想定できます。一方で、2022年7月期第2四半期に関しては、30%近く伸びていることから、増収幅は小さくなるのではないでしょうか。つまり、次の四半期に関しては、今期のように20%を超える伸びにはならない可能性が高いのではないでしょうか。

クラシコム 増収率推移

※クラシコム「2023年7月期 第1四半期決算説明資料」より抜粋(P.20)

 

最後に売上高に相関が出やすいエンゲージメントアカウント数及び会員数の推移を以下に示します。エンゲージメントアカウンド数は、この3か月で259千アカウント増加し、前年度の四半期単位での平均増加数の319千アカウントより少なくなっていますが、順調と言えます。また、新規会員数もこの四半期で24千人となり、前年度の四半期単位での平均増加数の22.3千人とほぼ同じ割合で増えています。

クラシコム KPI推移

※クラシコム「2023年7月期 第1四半期決算説明資料」より抜粋(P.20)

 

まとめ

ここまで、クラシコムが発表した2023年7月期第1四半期決算について、解説してきました。前年度の業績に影響していた商品供給不安が解消され、今四半期は好業績となりました。また、新規会員数も順調に増えていることから成長が継続していることが確認できるため、株価はしばらく堅調に推移しそうです。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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