ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【決算要約】スローガン(9253)-2023年2月期第3四半期決算発表後-

スローガン 決算発表

この記事では、以前に私が紹介した「10倍株の銘柄候補」のスローガン(9253)が2023年1月12日の引け後に2023年2月期第3四半期決算を発表しましたので、私なりにほっこり解説していきます。ちなみに、決算発直前の株価は1575円(1/12終値)でした。さて、明日の株価はどうなるでしょうか。

 

なお、各所に用いた数値は2023年1月時点のものです。

おさらい

スローガンに関しては、以下の記事で銘柄分析をしています。どんな銘柄なのか詳しく知りたい方は以下の記事を参照してください。

toroupa-toushi.hatenablog.com

概要をざっと書くと以下です。

  • スローガンは、ベンチャー企業向けの新卒採用プラットフォームサービス「Goodfind」を運営。なお、社会人向け(転職や第2新卒)サービスも提供。
  • 業績はここ数年停滞気味で、2020年2月期と2022年2月期では売上高はほとんど変化なし。営業利益率は、2022年2月期は18.2%まで伸長。
  • 経済産業省が実施する『スタートアップチャレンジ推進補助金』にスローガンのサービスが採択された

  • 2023年3月期第1四半期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は54.5%(修正前:47.8%)、経常利益の進捗率は87.1%(修正前:64.7%)。進捗率は前年同時期とほぼ同じ。
  • スローガンは、決算発表に合わせて下方修正を発表し、当初計画から売上高は約12.4%、経常利益は約26.4%減少する見込み。修正理由は、2023年度卒業の学生の利用率の低下に伴い、マッチング率が減少したこと及び社会人向けサービスの不調。

 

2023年2月期第3四半期決算資料を読み解く

それでは、2023年1月12日に発表されたスローガンの2023年2月期第3四半期の決算資料について、読み解いていきましょう。

ポイント

決算資料から読み取れたポイントは以下です。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

  • 会社予想に対して、売上高の進捗率は73.5%、経常利益は77.5%。前年同時期と比べて、進捗は悪め。
  • 2023年2月期第3四半期は、前年同時期と比べてわずかに増収(売上高+2.0%)かつ減益(経常利益:-41.9%)。減益したのは、前年度は有価証券の売却益が計上されていたため。
  • 人材育成が遅延した結果、主力事業であるキャリアサービスが低迷。
  • すでに発表されている通り、2023年3月に創業者社長が退任し、経営陣が交替

会社予想に対する進捗率

2023年2月期第3四半期の決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は73.5%、経常利益は77.5%でした。前年同時期は売上高の進捗率は79.0%、経常利益の進捗率は124%でしたので、進捗は悪く見えます。なお、前年同時期と比べてわずかに増収(売上高+2.0%)かつ減益(経常利益:-41.9%)です。なお、前年同時期より減益となったのは、前年同時期は有価証券の売却益が計上されていたためです。

スローガン 業績発表

※スローガン「2023年2月期第3四半期決算説明資料」より抜粋(P.26)

 

以下に四半期ごとの売上高の推移を示します。新卒採用が行われている1Q偏重の売上高を示しており、2Q以降はインターシップの成功報酬やコンサルなどで収益を上げています。このグラフから見ると、4Qの売上高は4Qとしての過去最高の売上高(400百万円程度)がないと、通期計画は未達になります。3Qまでは計画どおりとうたっていますが、そこまで持っていける策はあるのでしょうか。

 

グラフによると、今期は前期に比べて、メディア・SaaS分野は好調な一方で、キャリアサービスの売り上げが停滞気味に見えます。キャリアサービスが低迷したのは、人材育成が遅延し、集客不足になったためとのことです。

スローガン 四半期売上高推移

※スローガン「2023年2月期第3四半期決算説明資料」より抜粋(P.28)

経営陣の交代

すでに発表されていますが、2023年3月に経営陣の交代が行われて創業者の伊藤氏が社長を退任します。今後は、オーナー経営者のいなくなる点について、どのような影響が出るのか注視が必要です。

 

まとめ

ここまで、スローガンが発表した2023年2月期第3四半期決算について、解説してきました。サービス間で良しあしが出ており、特に主力のキャリアサービスでは一部、人材の育成の遅延が影響し、停滞気味に見えます。この辺りは人的資本に投資することで改善するとのことです。

 

なお、これは私個人の感想なのですが、すでに下方修正しているにもかかわらず、今回の決算の進捗率を見るに、通期計画の達成に少し不安を覚える結果です(会社によると、順調とのコメントがありますが。)

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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