この記事では、以前に私が紹介した「10倍株の銘柄候補」のニューラルポケット(4056)が2023年2月10日の引け後に2022年12月期通期決算を発表しましたので、私なりにほっこり解説していきます。ちなみに、決算発直前の株価は2645円(2/10終値)でした。さて、週明けの株価はどうなるでしょうか。
なお、各所に用いた数値は2023年2月時点のものです。
おさらいと基本情報
ニューラルポケットに関しては、以下の記事で銘柄分析をしています。どんな銘柄なのか詳しく知りたい方は以下の記事を参照してください。
前回までの記事の概要をざっと書くと以下です。
- ニューラルポケットは、エッジAI技術を得意としており、AI技術を用いたサービスを作り出して提供することで売上を稼ぐ。独自開発のAIアルゴリズムを活用した電子看板が事業の主力。
- 2021年11月にMSワラントを発行した実績あり。
- 売上高は着実に伸びており、2019年12月期から2021年12月期の2年間で売上高は約3.2倍に拡大。営業利益率は一時、20%を超えていたものの、直近は大きく減益し、なんとか黒字を確保している状況。
- 2022年12月期第3四半期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は59.0%、営業利益は赤字。前年度同時期の新緑率と比べると、進捗は遅れ気味。なお、会社発表によると、今年度は4Qに偏重する計画とのこと。
- 2Q及び3Qは、売上高や売上総利益、EBITAについて、以前に示した計画と比較すると、未達のように見える。また、3Q資料のグラフから読み取るに、計画通りだとしても、通期計画は売上高で100百万円程度未達になりそう。
2022年12月期通期決算資料を読み解く
それでは、2023年2月10日に発表されたニューラルポケットの2022年12月期の通期決算資料について、読み解いていきましょう。
ポイント
決算資料から読み取れたポイントは以下です。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
- 2022年12月期の通期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は89.9%、営業利益は赤字となり、8月に発表した会社計画から下振れて着地。前年度から売上高は3.16倍の増収、営業利益は赤字転落。
- 来期は増収増益の計画を立てており、売上高は38.9%の増益、経常利益は黒字転換の見込み。
会社予想に対する進捗率
2022年12月期の通期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は89.9%、営業利益は赤字となり、8月に発表した会社計画から下振れて着地です。前年度から売上高は3.16倍の増収、営業利益は赤字転落となりました。
なお、下振れした理由は、社内の検収手続きが追い付かず、来期に持ち越ししたということです。二度見しました。そんなことあるの??お金をもらう側なのに、検収もれって意味不明ですけど。
※ニューラルポケット「2022年12月期 通期決算説明資料」より抜粋(P.4)
2023年12月期の業績予想
ニューラルポケットは、2022年12月期決算の発表とともに来期予想を公表しています。それによると、来期は増収増益の計画を立てており、売上高は38.9%の増益、経常利益は黒字転換の見込みです。
※ニューラルポケット「2022年12月期 通期決算説明資料」より抜粋(P.35)
銘柄情報まとめ
業績の推移及び会社計画
ニューラルポケットのこれまでの業績推移と会社計画について、以下に示します。
ファンダメンタル
ニューラルポケットのファンダメンタルは以下のとおりです。
- 時価総額:163.1億円
- PER:-倍(当期純利益赤字)
- PBR:34.78倍
- 配当:(2022.12)0円、(2023.12(予))0円
- 予想配当利回り:0%
- 自己資本率:12.1%
※2023年2月10日終値で算出しております。
まとめ
ここまで、ニューラルポケットが発表した2022年12月期の通期決算について、解説してきました。ちょっと、通期計画が下振れした理由が理解できなかったです。普通に顧客から、仕様に合っていないから検収できないといわれたのではないかとうがってみてしまいます。実状がわからないので、なんともいえませんが。。。
【注意事項】
最後に注意事項です。
どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。
上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。
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