ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【決算要約】Recovery International(9214)-2022年12月期通期決算発表後-

Recovery International 決算要約

この記事では、以前に私が紹介した「10倍株の銘柄候補」のRecovery International(9214)が2023年2月13日の引け後に2022年12月期通期決算を発表しましたので、私なりにほっこり解説していきます。ちなみに、決算発直前の株価は1884円(2/13終値)でした。さて、明日の株価はどうなるでしょうか。

 

なお、各所に用いた数値は2023年2月時点のものです。

おさらいと基本情報

Recovery Internationalに関しては、以下の記事で銘柄分析をしています。どんな銘柄なのか詳しく知りたい方は以下の記事を参照してください。

toroupa-toushi.hatenablog.com

前回までの記事の概要をざっと書くと以下です。

  • 看護師やリハビリ職による訪問看護サービスに特化。訪問看護サービスは、介護サービスと比べて、収益を上げやすい。
  • 2021年末時点の拠点数は15拠点であるが、今後、新規拠点の開設を進めており、2022年度は4拠点、2023年は7拠点の開設し、拠点数を1.7倍にする計画
  • 業績は毎年着実に伸びており、特にこの2年間は急成長しており、2022年度は2020年度の売上高の約2倍に。また、決算資料中に2023年度の会社計画が記載されており、2021年度の売上高を約2倍に伸ばす予定。
  • 2022年12月期第3四半期は、会社予想に対して売上高の進捗率は66.4%、経常利益の進捗率は38.0%。前年同時期と比べて、進捗は悪め。
  • 四半期ベースでは、売上高はほぼ右肩上がりで増加して前四半期と比べて9.9%増収。
  • コロナ第7波により利用者数の低迷が懸念されたものの、多少は影響が見えるものの思ったよりは少ない。

 

2022年12月期通期決算資料を読み解く

それでは、2023年2月13日に発表されたRecovery Internationalの2022年12月期の通期決算資料について、読み解いていきましょう。

ポイント

決算資料から読み取れたポイントは以下です。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

  • 2022年12月期の通期決算は、期初の会社予想に対して売上高の進捗率は91.4%、経常利益の進捗率は77.6%となり、未達。なお、前年度から売上高は23.4%増収、経常利益は前年と同額となっています。
  • 一過性の上場費用の計上及び施設などの設備費用、外形標準税の支払いが要因で、営業利益率は前年度の13.0%から11.8%に低下。
  • 2023年12月期は、増収増益の計画を立てており、、売上高は24.4%の増益、経常利益は20.8%の増益の見込み。営業利益率が今期の11.2%からさらに低下して10.2%。

会社予想に対する進捗率

2022年12月期の通期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は91.4%、経常利益の進捗率は77.6%となり、会社計画から未達で着地しています。さすがに未達幅もかなり大きく、事前に業績修正が必要なレベルではないでしょうか。しかも、なぜ会社計画から未達となったのかの説明がないのはさすがに投資家に対して不親切と感じました。

 

なお、営業利益率の低下は、一過性の上場費用の計上及び施設などの設備費用、外形標準税の支払いが要因とのことです。

Recovery International 業績発表

※Recovery International「2022年12月期 通期決算説明資料」より抜粋(P.19)

 

次にRecovery Internationalの直近の四半期ごとの売上高及び営業利益の推移を以下に示します。売上高はほぼ右肩上がりとなっており、2022年12月期は、前年同時期に比べて、+21.5%の増収となりました、利益についても、四半期ベースで増益です。

Recovery International 四半期業績推移

※Recovery International「2022年12月期 通期決算説明資料」より抜粋(P.20)

 

最後にRecovery Internationalの業績に最も影響が出る訪問看護人員数の推移を示します。直近で見る限り、初めて減少に転じています。その点に関して、理由の説明がないので、仕方ないのか、問題なのかが判断がつきません。なお、基本的に人員数は、採用を多く行う2Qに増える傾向があります。

 

訪問件数は順調に伸びていることから、事業成長が継続していることが伺えます。

Recovery International 訪問看護人員数

※Recovery International「2022年12月期 通期決算説明資料」より抜粋(P.21)

 

2023年12月期の業績予想

Recovery Internationalは、2022年12月期決算の発表とともに来期予想を公表しています。それによると、来期は増収増益の計画を立てており、売上高は24.4%の増益、経常利益は20.8%の増益の見込みです。なお、特に明記されていませんが、営業利益率が今期の11.2%から低下して10.2%となる計画です。

 

なお、今期は新規施設を7施設開設予定となっています。加えて、これまでドミナント形式で拠点を解説していましたが、今期は飛び地に開設することを検討しているそうです。また、看護人員の採用計画は、過去最高の人数を予定しています。

Recovery International 来期予想

※Recovery International「2022年12月期 通期決算説明資料」より抜粋(P.27)

 

銘柄情報まとめ

業績の推移及び会社計画

Recovery Internationalのこれまでの業績推移と会社計画について、以下に示します。

Recovery International 業績推移

ファンダメンタル

Recovery Internationalのファンダメンタルは以下のとおりです。

  • 時価総額:26.64億円
  • PER:21.48倍(2023年12月期予想を基に計算)
  • PBR:5.51倍
  • 配当:(2022.12)0円、(2023.12(予))0円
  • 予想配当利回り:0%
  • 自己資本率:66.6%

※2023年2月13日終値で算出しております。

 

まとめ

ここまで、Recovery Internationalが発表した2022年12月期の通期決算について、解説してきました。通期計画は、事前に危惧されたとおり、未達で着地しています。コロナの影響など見通せないことが多かったために未達自体は仕方ありませんが、このレベルの際はさすがに業績修正をするべきではなかったかと感じました。

 

また、決算資料内で採用計画を過去最高で考えていることなどいいことは大々的に説明している一方で、未達理由や人員が減少したことなど、マイナス面の説明がない点については、会社の対応に疑問を持たざるをえません。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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