ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【決算要約】トヨクモ(4058)-2022年12月期通期決算発表後-

トヨクモ 決算発表

この記事では、以前に私が紹介した「10倍株の銘柄候補」のトヨクモ(4058)が2023年2月13日の引け後に2022年12月期通期決算を発表しましたので、私なりにほっこり解説していきます。ちなみに、決算発直前の株価は1190円(2/13終値)でした。さて、明日の株価はどうなるでしょうか。

 

なお、各所に用いた数値は2023年2月時点のものです。

おさらいと基本情報

トヨクモに関しては、以下の記事で銘柄分析をしています。どんな銘柄なのか詳しく知りたい方は以下の記事を参照してください。

toroupa-toushi.hatenablog.com

前回までの記事の概要をざっと書くと以下です。

  • クラウドサービスである安否確認サービスとサイボウズ社が提供するキントーンとの連携サービスが事業の柱
  • 2022年は増収率は約30%、増益率も26%と高成長が継続しているものの、成長が少し鈍化し始めている
  • 2021年度から新規サービスとして、スケジューラーを開始
  • 2022年度下期は、広告宣伝費の支出を増やす予定のために2022年度上期と比べて減益の見込み
  • 2022年12月期第3四半期は、上方修正後の会社予想に対して売上高の進捗率は72.7%、経常利益の進捗率は87.0%。前年同時期と比べてほぼ同等なことから、進捗は良好と言えます。
  • 四半期業績の推移をみた場合、今回は前四半期(2022年12月期第2四半期)と比べて、売上高は約6.0%増収に。
  • 広告宣伝費は、第3四半期に年間予算の37%となる1.85億円と集中投下。

 

2022年12月期通期決算資料を読み解く

それでは、2023年2月13日に発表されたトヨクモの2022年12月期の通期決算資料について、読み解いていきましょう。

ポイント

決算資料から読み取れたポイントは以下です。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

  • 2022年12月期の通期決算は、3Q決算後に上方修正した会社予想に対して売上高の進捗率は100.4%、経常利益の進捗率は106.3%
  • 前年度から売上高は22.9%増収、経常利益は51.5%と大幅に増益。営業利益率も前年度から26.5%→33.0%とさらに改善。
  • 2023年12月期は、増収増益の計画を立てており、売上高は20.3%の増益、経常利益は12.9%の増益の見込み。
  • 来期の部屋数は300部屋強を新たに設置する計画を立てており、例年と比べても強気。

会社予想に対する進捗率

2022年12月期の通期決算は、3Q決算後に上方修正した会社予想に対して売上高の進捗率は100.4%、経常利益の進捗率は106.3%となり、会社計画から上振れて着地しています。前年度から売上高は22.9%増収、経常利益は51.5%と大幅に増益となりました。営業利益率も前年度から26.5%→33.0%とさらに改善してついに30%を越えました。

トヨクモ 決算発表

※トヨクモ「2022年12月期 通期決算説明資料」より抜粋(P.18)

 

次にトヨクモの四半期ベースでの売上高推移を示します。さすがに成長速度は前年度から落ちてきていますが、それでもまだ前年同時期と比べて+30%の増収となっています。特に近年はサイボウズが提供するkintoneと連携したサービスが好調です。

 

トヨクモ 四半期売上高推移

※トヨクモ「2022年12月期 通期決算説明資料」より抜粋(P.23)

 

2023年12月期の業績予想

トヨクモは、2022年12月期決算の発表とともに来期予想を公表しています。それによると、来期は増収増益の計画を立てており、売上高は20.3%の増益、経常利益は12.7%の増益の見込みです。今期も広告宣伝を積極的に投資を行い、企業及びサービスの認知を進め、人材への投資も行い、今後の中核となる人材の育成に力を入れるとのことです。

トヨクモ 来期予想

※トヨクモ「2022年12月期 通期決算説明資料」より抜粋(P.38)

 

銘柄情報まとめ

業績の推移及び会社計画

トヨクモのこれまでの業績推移と会社計画について、以下に示します。

トヨクモ 業績推移

ファンダメンタル

トヨクモのファンダメンタルは以下のとおりです。

  • 時価総額:120.1億円
  • PER:24.5倍(2023年12月期予想を基に計算)
  • PBR:7.61倍
  • 配当:(2022.12)7円、(2023.12(予))10円
  • 配当利回り:0.84%(会社発表をもとに計算)
  • 自己資本率:63.9%

※2023年2月13日終値で算出しております。

 

まとめ

ここまで、トヨクモが発表した2022年12月期の通期決算について、解説してきました。通期計画は上振れの着地でした。ここはいつも保守的に計画を出してくるので、このような上振れ着地が多いです。来期計画についても、さすがに成長速度は落ち着いてきましたが、まだまだ高い水準となっています。

 

気になる点としては、以前にも書いたとおり、新規に提供するサービスが2023年12月期に予定されていない点です。来期以降を見据えて、用意しているのか、それとも手詰まりになっているのか、そろそろ今後の計画とともに示してもらえたらいいなと感じました。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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