ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【決算要約】 アクリート(4395)-2022年12月期通期決算発表後-

アクリート 決算発表

この記事では、以前に私が紹介した「10倍株の銘柄候補」の アクリート(4395)が2023年2月14日の引け後に2022年12月期通期決算を発表しましたので、私なりにほっこり解説していきます。ちなみに、決算発直前の株価は2654円(2/14終値)でした。さて、明日の株価はどうなるでしょうか。

 

なお、各所に用いた数値は2023年2月時点のものです。

おさらいと基本情報

アクリートに関しては、以下の記事で銘柄分析をしています。どんな銘柄なのか詳しく知りたい方は以下の記事を参照してください。

toroupa-toushi.hatenablog.com

前回までの記事の概要をざっと書くと以下です。

  • 事業は、企業から個人に対するSMS(ショートメッセージサービス)配信代行サービスのみ。SMS配信サービスは、本人確認の認証サービスや企業からの情報伝達する際の大量送信に利用されている。
  • 2021年から2022年にかけて、3社を買収。その結果、売上高が2021年度から約2倍に伸長。
  • 今後もSMSの配信数が年間40%ずつ増えるとの予測から、アクリーの発表資料によると、2025年度の売上高が連結150億円を見込んでおり、現在の約2.5倍まで成長する計画
  • 今期2回目の上方修正を発表しており、前回の業績修正時からさらに上積みされ、売上高が6.9%の増収、経常利益が32.6%の増益の見込み
  • 2022年12月期第3四半期は、同日に上方修正した会社予想に対して売上高の進捗率は75.3%、経常利益の進捗率は83.9%。前年度と比較して、進捗は良好。
  • 単体の四半期業績の推移をみた場合、今回は前四半期(2022年12月期第2四半期)と比べて、売上高は約35.3%の増収。

 

2022年12月期通期決算資料を読み解く

それでは、2023年2月14日に発表されたアクリートの2022年12月期の通期決算資料について、読み解いていきましょう。

ポイント

決算資料から読み取れたポイントは以下です。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

  • 2022年12月期の通期決算は、期初の会社予想に対して売上高の進捗率は111.6%、経常利益の進捗率は180.9%となり、かなり上振れて着地。また、11月に発表した修正計画に対しては、売上高進捗率は101.1%、経常利益の進捗率は96.1%と下振れして着地。
  • 前年度から売上高は218.5%と大きく増収、経常利益も253.7%と大幅に増益。営業利益率も前年度から16.5%→18.9%と改善。
  • 2023年12月期は、増収減益の計画を立てており、売上高は25.7%の増益、経常利益は-13.7%の減益の見込み。ほぼ中期計画で公表した数値。

会社予想に対する進捗率

2022年12月期の通期決算は、期初の会社予想に対して売上高の進捗率は111.6%、経常利益の進捗率は180.9%となり、かなり上振れて着地しました。また、11月に発表した修正計画に対しては、売上高進捗率は101.1%、経常利益の進捗率は96.1%と下振れして着地しました。

 

利益面の下振れ要因はコメントとして記載はありませんが、人件費及び採用費などに伴う販管費が3Qに比べて増えていることが要因と思われます。

アクリート 業績発表

※アクリート「2022年12月期 通期決算説明資料」より抜粋(P.7)

 

以下にアクリート単体の四半期ごとの売上高推移を示します。見てわかる通り、2022年はコロナ特需により売上高がかさ上げされており、9~10億円は上振れしたのではないでしょうか。来期はコロナ特需なしの状態で勝負する必要が出てくることから、真価が問われる年になりそうです。

 

なお、コロナ特需を除いた売上高は順調に増えてきていますが、1000百万円は超えることができていません。その面から見ると、今期の予想も実は強気の予想なのかもしれません。(単体の目標である5719百万円を達成しようとすると、四半期売上の平均として1430百万円となり、過去最高を上回る必要があります。)

アクリート 四半期売上高推移



2023年12月期の業績予想

アクリートは、2022年12月期決算の発表とともに来期予想を公表しており、増収減益の計画となっています。売上高は25.7%の増益、経常利益は-13.7%の減益の見込みです。費用面についても、今期と同じく人材採用を積極的に行うなど、投資費用を出すことを念頭にしているとのコメントがありました。

 

昨年夏に示した中期計画では、2023年度のは売上高7,800百万円、営業利益が1200百万円なので、わずかに下回っていますが、ほぼ予定通りといってよいかと思います。また、減益となっていますが、今期のコロナ特需が大きすぎたという印象です。

アクリート 来期予想

※アクリート「2022年12月期 通期決算説明資料」より抜粋(P.8)

 

銘柄情報まとめ

業績の推移及び会社計画

アクリートのこれまでの業績推移と会社計画について、以下に示します。

アクリート 業績推移

ファンダメンタル

アクリートのファンダメンタルは以下のとおりです。

  • 時価総額:157.77億円
  • PER:21.46倍(2023年12月期予想を基に計算)
  • PBR:10.01倍
  • 配当:(2022.12)10円、(2023.12(予))10~12円
  • 予想配当利回り:0.38%
  • 自己資本率:32.8%

※2023年2月14日終値で算出しております。

 

まとめ

ここまで、アクリートが発表した2022年12月期の通期決算について、解説してきました。今期まではコロナ特需に湧いて好調な株価推移を記録していましたが、一点、来期はその余波で減益予想となっています。それでも会社予想としては、かなり強気なものを出してきた印象です。

 

この予想であれば、当面、厳しいかもしれません。見誤ったかも。。。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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