ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【決算要約】フォースタートアップス(7089)-2023年3月期第3四半期決算発表後-

フォースタートアップス 決算要約

この記事では、以前に私が紹介した「10倍株の銘柄候補」のフォースタートアップス(7089)が2023年2月14日の引け後に2023年3月期第3四半期決算を発表しましたので、私なりにほっこり解説していきます。ちなみに、決算発直前の株価は1911円(2/14終値)でした。さて、明日の株価はどうなるでしょうか。

 

なお、各所に用いた数値は2023年2月時点のものです。

おさらいと基本情報

フォースタートアップスに関しては、以下の記事で銘柄分析をしています。どんな銘柄なのか詳しく知りたい方は以下の記事を参照してください。

toroupa-toushi.hatenablog.com

前回までの記事の概要をざっと書くと以下です。今回の決算発表

  • フォースタートアップスは、スタートアップ企業向けの人材紹介サービス企業向け採用コンサルティングサービスの二つの事業を実施。
  • フォースタートアップスの業績は着実に伸びて、2022年3月期は2019年3月期の売上高の約2倍に。また、2020年を除いて営業利益は20%超え。
  • 2025年3月期までに2022年3月期の約2倍となる売上高50億円にすることを目標。
  • 日本政府がスタートアップ企業を支援する政策を2022年末に策定予定。
  • 2023年度第2四半期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は51.4%、経常利益の進捗率は67.6%。また、前年同時期と比べると、売上高は31.3%増収、経常利益は22.0%増益。以上から、進捗は大変、良好。
  • 進捗は良好なものの、不確定要素が多いことから現時点では会社計画は据え置き
  • 四半期業績の推移をみた場合、売上高は今回は前四半期(2022年5月期第4四半期)と比べて、売上高は約2.6%増収に。
  • 主力の人材派遣業に関しては、今四半期については、紹介数が減少している。

過年度決算の修正

2023年1月20日にフォースタートアップスは、過年度決算の修正があることを公表しています。内容としては、今年度も含めた複数の年度で、取引先に必要な経費を支払っておらず、取引先からそのことを指摘され、違約金込みで400百万円を請求されたためです。

 

以上から、過年度の費用の支払いを今年度実施したことから、営業利益がの70百万円、減少します。違約金の額よりも修正幅が小さいことは、販管費が期初見込みよりも少なく推移していることから、上振れした結果とのことです。売上高などは当初計画からの変更はありません。

フォースタートアップス 業績修正

※上記の発表後、2023年2月14日に発表した2023年3月期第3四半期決算内で過年度分の決算修正の内容も発表されており、以下のとおりです。

フォースタートアップス 過年度決算の修正

※フォースタートアップス「2023年3月期 第3四半期決算説明資料」より抜粋(P.3)

業績の推移及び会社計画

フォースタートアップスのこれまでの業績推移と会社計画について、以下に示します。なお、先に示した過年度決算の修正を反映しています。

フォースタートアップス 業績推移

ファンダメンタル

フォースタートアップスのファンダメンタルは以下のとおりです。

  • 時価総額:67.78億円
  • PER:18.51倍
  • PBR:3.75倍
  • 配当:(2022.6)0円、(2023.6(予))0円
  • 予想配当利回り:0%
  • 自己資本率:65.5%

※2023年2月14日終値で算出しております。

 

2023年3月期第3四半期決算資料を読み解く

それでは、2023年2月14日に発表されたフォースタートアップスの2023年3月期第3四半期の決算資料について、読み解いていきましょう。

ポイント

決算資料から読み取れたポイントは以下です。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

  • 過年度決算の修正に伴い、営業利益及び経常利益が70百万円の減収(期初から-12.3%)。なお、進捗率はかなり良好ですが、この費用を4Qで計上する予定のため、業績計画の修正で示した数字になるとのこと。
  • 2023年3月期第3四半期の決算は、2023年1月に修正発表している会社予想に対して売上高の進捗率は78.7%、経常利益の進捗率は97.6%、前年同時期と比較して進捗は良好。前年同時期と比べて大幅な増収(+35.2%)増益(+37.3%)で着地。

会社予想に対する進捗率

2023年3月期第3四半期の決算は、2023年1月に修正発表している会社予想に対して売上高の進捗率は78.7%、経常利益の進捗率は97.6%となり、前年同時期は売上高の進捗率は69.5%、経常利益の進捗率は72.4%でしたので、進捗はかなり良好と言えます。

 

3Qで過去最高の売り上げを起因した理由は、12月に開催した「成長産業カンファレンス」で受け取った協賛金が大きく寄与しています。また、タレントエージェーシー部門(人材派遣)はスタートアップを取り巻く市場環境を受け紹介件数は減少しているものの、単価の高止まりが続いているため、堅調に推移しています。

 

なお、利益面ではほぼ通期計画の数値まで来ていますが、4Qは決算を訂正した分が販管費にのることになるため、今回の修正した数字となっているそうです。(つまり、4Qはほぼ利益なしで着地見込み。)

フォースタートアップス 業績発表

※フォースタートアップス「2023年3月期 第3四半期決算説明資料」より抜粋(P.30)

 

次に年度ごとの売上高の推移を見ていきます。グラフを見ていただいてもわかるとおり、多少凸凹しているものの、四半期ベースではほぼ着実に右肩上がりで増加しています。

 

なお、過去2年を見る限り3Qは他の期よりも売上高が少ない傾向がある中、今期は好調で過去最高を記録いています。4Qは伸びる傾向がある点を踏まると、今の進捗率からすれば上振れしそうな感じがしますが、その状況で今回の業績修正で売り上げを上方修正しなかった理由は何かあるのでしょうか。

フォースタートアップス 四半期売上高推移

※フォースタートアップス「2023年3月期 第3四半期決算説明資料」より抜粋(P.10)

 

以下に人員数の4半期別の推移を示します。今期は採用が順調に進み、期初に予定していた+50名を採用する計画が3Q末で達成しています。また、4月はさらに21名の新入社員が入社する予定だそうです。

フォースタートアップス 人員数推移

※フォースタートアップス「2023年3月期 第3四半期決算説明資料」より抜粋(P.12)

 

まとめ

ここまで、フォースタートアップスが発表した2023年3月期第3四半期決算について、解説してきました。残念ながら、不正ではありませんが、会計の問題で決算の修正を行うことになりました。その影響で、4Qは利益がほぼない状態となりそうです。

 

一方で業績自体はスタートアップ企業の取り巻く外部環境が悪くなりつつある中、堅調に推移しています。また、最近、国がスタートアップ企業への支援に力を入れる旨を発表していることから、この企業へも注目が上がってきている点も注目です。

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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