ほっこり10倍株研究所(仮名)

どうしても働きたくない40代サラリーマンがニートになるべく、10倍株を当てる夢を見つつ、投資に試行錯誤する様子を記したブログです。

【決算要約】サークレイス(5029)-2023年3月期第3四半期決算発表後-

サークレイス 決算発表

この記事では、以前に私が紹介した「10倍株の銘柄候補」のサークレイス(5029)が2023年2月14日の引け後に2023年3月期第3四半期決算を発表しましたので、私なりにほっこり解説していきます。ちなみに、決算発直前の株価は755円(2/14終値)でした。さて、本日の株価はどうなるでしょうか。

 

なお、各所に用いた数値は2023年2月時点のものです。

おさらいと基本情報

サークレイスに関しては、以下の記事で銘柄分析をしています。どんな銘柄なのか詳しく知りたい方は以下の記事を参照してください。

toroupa-toushi.hatenablog.com

前回までの記事の概要をざっと書くと以下です。

  • サークレイスは、セールスフォースの導入、運用支援受託といったITコンサルが事業の柱。
  • 業績は少しずつ着実に伸びており、2020年3月期から2022年3月期の2年間で売上高は約1.3倍に拡大。営業利益に関しては、2020年3月期に黒字転換し、今年度も増益の計画です。

  • 会社予想に対して売上高の達成率は22.1%、経常利益の進捗率は1.4%。前年度同時期の進捗率と比べるとわずかに悪め。
  • 2023年9月期第2四半期決算は、会社予想に対して売上高の進捗率は45.8%、経常利益の進捗率は14.5%となり、前年同時期と比べて、少し遅れ気味。
  • 四半期業績の推移をみた場合、今回は前四半期(2022年6月期第1四半期)と比べて、売上高は約7.8%増収。営業利益率も前四半期1.4%から4.5%と改善。
  • 人材採用は、コンサルティングサービスにおいて、高度エンジニアの採用は売り手市場に伴い、苦戦中。現在は、外部人材を活用。

業績の推移及び会社計画

サークレイスのこれまでの業績推移と会社計画について、以下に示します。後述する2023年3月期第3四半期の発表日で行った業績修正も含めて記載しています。

サークレイズ 業績推移

ファンダメンタル

サークレイスのファンダメンタルは以下のとおりです。

  • 時価総額:31.90億円
  • PER:-倍(修正後の数値で記載、赤字転落)
  • PBR:3.92倍
  • 配当:(2022.3)0円、(2023.3(予))0円
  • 予想配当利回り:0%
  • 自己資本率:64.2%

※2023年2月14日終値で算出しております。

 

2023年3月期第3四半期決算資料を読み解く

それでは、2023年2月14日に発表されたサークレイスの2023年3月期第3四半期の決算資料について、読み解いていきましょう。

ポイント

決算資料から読み取れたポイントは以下です。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

  • 業績修正を発表し、期初計画から売上高は-9.8%減収、経常利益は-72.9%減益と下方修正。この修正に伴い、当期純利益は赤字転落
  • 2023年3月期第3四半期の決算は、修正した会社予想に対して売上高の進捗率は76.1%、経常利益の進捗率は92.9%
  • コンサルト数はQ2から採用したサービスがうまくいき、増加に転じる。

業績修正の発表

サークレイズは2023年3月期第3四半期決算の発表時に業績修正を行いました。その発表によると、期初計画から売上高は-9.8%減収、経常利益は-72.9%減益の下方修正となっています。修正理由は、顧客の都合により、大型プロジェクトの納期が遅延して次期にずれ込んだためとの説明されていました。また、一部プロジェクトの遅延により遅延損害金が発生し、その結果、特別損失を計上しています。これらの本修正により、当期純利益は赤字転落となっています。

サークレイズ 業績修正

※サークレイス「2023年3月期 第3四半期決算説明資料」より抜粋(P.17)

会社予想に対する進捗率

2023年3月期第3四半期の決算は、同日に発表した会社予想に対して売上高の進捗率は76.1%、経常利益の進捗率は92.9%となり、前年同時期は売上高の進捗率は72.9%、経常利益の進捗率は39.8%でしたので、進捗は良好と言えます。

サークレイズ 業績発表

※サークレイス「2023年3月期 第3四半期決算説明資料」より抜粋(P.10)

 

次に四半期ごとの売上高及び営業利益率の推移を見ていきます。売上高は年度ごとでみると右肩上がりに増えており、明確には言い切れませんが、下期偏重の傾向がありそうです。2023年3月期第3四半期は、前四半期から-27百万円売上高が減収となっており、加えて修正理由のプロジェクト遅延などの影響により営業利益が低下しています。前年同時期と比べると、4.2%の増収でした。

サークレイズ 売上高推移

※サークレイス「2023年3月期 第3四半期決算説明資料」より抜粋(P.13)

 

また、以下に示すとおり、サークレイズの人員はコンサルティングサービスについて、新たに実施した採用代行サービスがうまくいき、3Qは大きく増加しました。新入社員についても、戦力化したとのことです。プラットフォームサービスの人員についても、少し増加しています。こちらは採用基準を厳しめにしているとのコメントがありました。

サークレイズ 人員推移

※サークレイス「2023年3月期 第3四半期決算説明資料」より抜粋(P.32)

 

まとめ

ここまで、サークレイスが発表した2023年3月期第3四半期決算について、解説してきました。顧客都合及び自社の問題により、一部のプロジェクトの納期が遅延したことにより、下方修正を発表しています。特に自社の都合の納期遅延の方は遅延損害金を支払うものとなり、特別損失の計上につながっている点については、もう少し状況が知りたい内容です。(単に人員不足なのかなど)

 

【注意事項】

最後に注意事項です。

 

どのような投資するかについては、あくまでご自身の責任に基いた判断のうえ、実施してください。

 

上記で記載した内容は、収集した情報や分析データに基づき、筆者個人の見解をまとめたものです。したがって、すべてが正確な情報であるとは保証できません。また、収集した情報やデータに関しても、投稿時点のものなので、すでに古い情報になっている可能性がありますので、ご注意願います。

 

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